「近鉄全線2日間フリーきっぷ」で巡る近鉄沿線道中記2023〜その32 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。

今年6月に限定で発売された「近鉄全線2日間フリーきっぷ」で巡った、近鉄沿線乗り鉄道中記をお送りしています。


旅の第1日目(2023年6月13日)。

大阪を早朝に発ち、三重・四日市周辺の鉄道をぶらぶら巡るという行程になりました。



四日市から「名古屋線」を北上。木曽三川の雄大な車窓を愉しむ間に、終点の「近鉄名古屋駅(名古屋市中村区)」に到着したところ。



ということで、入場券で「JR名古屋駅」構内にやってまいりました。

いつも見慣れているのとまったく異なる列車が行き来するのを眺めたいからですが、やはり、得も知れぬ快感です。早速、東海地区の主役「313系」が。


そして、目の前に入線して来たのがこの「311系」。若い頃「青春18きっぷ」の旅では、米原からよくお世話になりましたm(_ _)m


ずらりと並んだ二面窓が、スピード感と軽快な印象を受けるのですが、この311系、昨年からついに廃車が出たというので驚いた次第です。

国鉄の分割民営化、つまりJRが発足(1987年4月)した直後、各社は独自設計の車両を競って製作することになります。



国鉄時代は、車両を新造するに当たって、他線区への移籍や転用が有り得るために、車両の形式はある程度、揃えておく必要がありました。

そのため運用される車両は、同じような路線状況であれば同じ形式にという状態が続きます。例えばこの「103系」。和歌山、京橋にて。



山岳線ならば「115系」もそうでしょうか。

北関東を旅した時のショットですが、岡山・広島・山口地区でも広範囲にわたり運用されていました。横川、小山にて。


しかし、その極めて希少な例外というのが、この東海地区や関西地区で「新快速専用車両」として登場した「117系」という車両。
前者では1982年、後者では1980年デビュー。


西日本では最晩年、地域色の緑単色に塗られて活躍したのも、記憶に残るところ。京都にて。



いずれも、並行する私鉄や自家用車との激しい競合があるという理由からですが、それゆえに車内も実にゆったりとした設えで、特急列車並みの居住性を誇り、絶大な人気を博しました。



米原で、JR西の新快速「223系」と隣り合うのも日常でしたが。東海地区から姿を消したのは2013(平成25)年3月のこと。

その「117系」で運行されていた「新快速」をスピードアップするため、民営化直後に導入されたのが「311系」なのでした。



話しを戻すと、JR発足で車両形式統一の必要がなくなり、各社の事情に合わせた車両を開発出来るようになった結果、JR東海ではこの「311系」が導入された、という経緯があります。

デビューは民営化から2年後、1989(平成元)年のこと。もう、30年選手になりますね。


ということは、地元の「JR西日本」ではこの「221系」とは、同じ経緯で製造された「同世代車両」に当たります。

こちらは1988(昭和63)年デビュー。放出(はなてん、大阪市鶴見区)にて。



同期とも言える「221系」は近年、大規模な転属が行われたとはいえ、体質改善工事という大規模なリニューアル工事が施工され、新車のように生まれ変わったのとは実に対照的なこと。

「311系」は後継の「315系」に代替えされるようですが、会社の、車両メンテナンスに関する考え方の違いがこのあたりで垣間見られ、興味深いものです。JR西は伝統的に、車両を更新しながら長く大切に使いますから…余談でした。


ところで、このあたりをうろうろしていますと
ホームの端から、ぷ〜んといいだしの香りが漂って来ます。名古屋名物、あの立ち食いです!

次回に続きます。
今日はこんなところです。