ありがとう、さようなら 佐藤蛾次郎さん | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。今日の話題です。




朝日大阪朝刊 2022(令和4)年12月13日付け 34面(社会面)より。

渋い大人の役柄のみならず、コミカルな演技がとても大好きだった、俳優の佐藤蛾次郎さん。
今月10日に、自宅で亡くなられていたという、大変、ショックなニュースに接しました。



「蛾次郎さん」というと、渥美清さんとともに長年出演されていた「映画 男はつらいよ」シリーズでの、柴又帝釈天の寺男・源公役でしょうか。


弟分として、兄貴の寅さんを慕ってはいるものの、どこか抜けている明るいキャラクターは、どの作品でも、観ていてすかっとするものでした。居なくてはならない方だったと感じます。



2019(令和元)年に公開された、最新作「男はつらいよ お帰り、寅さん」でも、久々に登場。

役柄はそのままでしたが、年齢を重ねられてもお元気そうでしたので、ほっとしたものです。


ところで蛾次郎さんというと、関西に住むわたしにしましたら、この「ふるさとZIP探偵団」での活躍も、忘れられません。

毎週土曜日、朝の10時から1時間、関西テレビ(フジテレビ系列)で放送されていた、旅番組です。YouTubeより。



「探偵」という役どころで、毎週、予告されたzipcode(郵便番号)の土地を、がちんこで探索するという番組。



原田伸郎さん、新藤栄作さんや、秘書の冴木杏奈さんとともに、昭和の終わりから平成半ばにかけて、長年出演されていました。



この番組、本当にぶっつけ本番だったようで、そこに住む人々との、蛾次郎さんとの軽妙なやり取りが実に楽しいものでした。



この方は、話しのつかみが大変絶妙で、相手の方の懐にすんなり入っていく、容姿通りの暖かさが印象的でした。

「知り合った人の家に上げて貰う→冷蔵庫を勝手に開ける→残り物で料理をし始める」という、いまでは出来ないような厚かましいことをされる場面もあって、それも番組の見どころでした。最初は、びっくりしましたが(苦笑)


ダンディで、それでいて着飾ることなく、きっと普段からとても気さくな方なんだろうなと、この番組や「男はつらいよ」シリーズから観て取れました。大好きな俳優さんでした。


第1作から「男はつらいよ」で共演された渥美さんとは、空の上で出会えたのでしょうか。
「男はつらいよ 旅と女と寅次郎」より。


いまでも、訃報が信じられません。
心から、ご冥福をお祈りします。

今日はこんなところです。