みなさんこんにちは。今日の話題です。
10月から放送がはじまった、NHK朝の連続テレビ小説「舞いあがれ!」。
長崎・五島列島とともに、おらが街・東大阪がその舞台になっている作品です。
このドラマ、気づいたこと、印象的だったことなどを毎週、取り上げて述べてみようという企みを第1週からお送りしています。
リンク↑は前週第5週「空を飛びたい!」編。
読売大阪朝刊特別版「よみほっと」2022(令和4)年11月6日付け 7面。
それでは、第6週「スワン号の奇跡」編(11月7日〜11日)を振り返ることにいたします。
大学で所属する人力飛行機サークル「なにわバードマン」のパイロットに名乗りを上げ、過酷なトレーニングをこなして来た、主人公の岩倉舞(福原遥さん)。
いよいよ、滋賀・びわ湖での記録飛行本番を迎えます。目指すのは、人力飛行機の女性パイロット世界記録、15,44km。
記録には届かなかったのですが、仲間に支えられて、約3.5km・10分の飛行を実現させます。
約2週にわたって描かれた「なにわバードマン」の空への挑戦。
本当に、清々しい情景の青春の毎日でしたが、劇中のことだとは言えど、これほど熱の入ったプロジェクトをやってのけたということは、きっと社会に出てからも、役に立つことに違いありません。感心しきりでした。
さらにいい先輩、同級生にも恵まれて…と、親御さんの気持ちで拝見していましたが(苦笑)
記録飛行の後、舞は「空を飛ぶこと」に対して完全に魅了されてしまったようです。
その様子はまるで、憑依されたかのように感じたのですが、記録飛行の直後に、先輩の由良(吉谷彩子さん)に語ったこの言葉、ここまでの気持ちがあるとなると。
舞ちゃんがその結果見つけた夢は「旅客機のパイロット」。もう進むしかないのでしょうね。
記録飛行に臨んでいた、先輩の由良がテスト飛行で負傷して3ヶ月あまりで、過酷なトレーニングをこなし、体力や体重制限を整えるくらいの精神力を持てるほどですし…
話し的にも、これはそうなるでしょうし、ぜひ夢を飛躍させて貰いたい!と思います。
ところで、空にまつわる大きな夢をひとつ実現させた舞に対して、今週、個人的に気になったのは幼馴染の二人についてです。
在学している看護学校で、特待生になるほど努力している、親友の久留美(乃木坂46・山下美月さん)。幼少の頃に両親が離婚し、父親に引き取られたという設定です。
その父親は、元・実業団で大活躍したラグビー選手だった佳晴(松尾諭さん)。
しかし、怪我のために仕事が続かず、ようやくに就職した警備員の仕事も辞めてしまいます。
思えば、父親を小さい頃から世話して来た久留美というのは、これまでの回を見直すと、いまでいう「ヤングケアラー」をして来たのだとわかります。
親に負担をかけずに、堅実に看護師の資格を取ろうとするのも、彼女なりの決心なのだと感じます。そんな久留美からすると、舞の考えていること、夢を語ることというのは、ぜいたくな悩みなのかも知れません。
そして、岩倉家の隣、梅津家の一人息子・貴司(赤楚衛二さん)。高校卒業後、SEとして就職するものの、仕事がうまく行かず。
しかし、舞の夢には素直に賛辞を送る貴司。
今週前半は、舞の記録飛行成功が目立つ中で、後半はこの二人、久留美・貴司との置かれている環境の対比というのが対象的に描かれていることに、大変重みを感じました。
主人公の舞はともかくですが、久留美と貴司の抱えている、心の奥底にあるものというのは、
ここまで描かれては来ませんでした。
しかし、二人なりにこれまで、さまざまなことを心に仕舞いながら、それぞれ一生懸命に生きて来たことには違いありません。
久留美は、言い合いになったお父ちゃんにさえこう慮ることが出来る子なのですし、お父ちゃんはお父ちゃんで、苦労をかけているのは十分にわかっているようですから。
個人的には、舞ちゃんが夢をひとつ達成したのだから、この二人にもどうか良い流れがやって来てほしい、と願うばかりです。
来週も、楽しみに拝見したいと思います。
今日はこんなところです。