みなさんこんにちは。前回からの続きです。
少し間が空きましたが、今春に開館したばかりの「大阪中之島美術館(大阪市北区)」にやって来ています。

10月2日まで開催されていた、開館記念展「みんなのまち 大阪の肖像 第2期展」観覧がその目的です。
近代大阪の足跡を、絵画や資料、モックアップなどで回顧するという企画展。戦後から昭和・平成に至る歴史の、さまざまなものが展示されているということで、楽しみです。

展示の目玉は「1970年代実物大工業化住宅 みんなのおうち」なる、こちら。積水ハウスが1975(昭和50)年に施工したという設定です。
当時の最先端技術を活用したものを再現しているのですが、お家の中も、その時代の生活スタイルが再現されているというもの。
長く社宅住まいだった核家族の四人家族が、長男の小学校進学を機に、5年前の万博会場に近い「千里ニュータウン」に、念願の一軒平屋を新築した…という、こまかい設定。
世帯年収は250万円、購入価格は800万円(地代別)。だいたい、年収の3倍強ですね。
地代がどれくらいだったのかも気になりますが
千里は、万博の前から団地を中心に宅地開発が進められていたところ。都心にも近いことから当時、人気のニュータウンだったといいます。
そして、間取りはこちら。
4LDK、リビングを中心に和室や子ども部屋があるという、いまでは標準的なもののように感じます。今日のそれにつながるような、洋風を中心にしたモダンな設えだともわかります。

展示資料の一覧も、これにはありました。
1970年代のいちばん最後に生まれたわたしとしても、そうなればきっと、実際に触れたもの、使っていたものが、あまたあるはず。

次回に続きます。
今日はこんなところです。