懐かしの昭和時代が甦る!大阪中之島美術館「みんなのまち 大阪の肖像 第2期展」訪問記〜その6 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。


今春に開館したばかりだという「大阪中之島美術館(大阪市北区)」にやって来ています。

10月2日まで開催されていた、開館記念展「みんなのまち 大阪の肖像 第2期展」観覧がその目的です。



近代大阪の足跡を、絵画や資料、モックアップなどで回顧するという企画展。戦後から昭和・平成に至る歴史の、さまざまなものが展示されているということで、楽しみです。



展示の目玉は、積水ハウスが1975(昭和50)年に施工したという設定の「1970年代実物大工業化住宅 みんなのおうち」なるもの。



お家の中の展示資料については、引き続き、係の方に頂いたこの「温居さんちの中身」リーフレットから引用しています。


当時の最先端技術を活用したものを再現しているのですが、お家の中も、その時代の生活スタイルが再現されているというので、いちいち感動しながら、じっくり拝見しています。

キッチンに引き続いては、それと同空間に設けられているダイニング。「DK」という概念が一軒家に導入されたのは、この頃からでした。



寛ぎのティータイムですね。
こうして鑑みますと、住宅の近代化というのは、日常に洋風文化が浸透して来たことにも、大いに関係がありそうです。


その、ティータイムに活躍したのが「ハンドポット」。すなわち「魔法瓶」でした。


こちらの分野では、象印やタイガーなどが大手ですが、どちらも起業は大阪だったそうです。

電気ポットはまだないものの、長時間、熱いものは熱く、冷たいものは冷たく保管出来るのはありがたいものでした。


「魔法瓶」や水筒というと、とかくまわりから「落としたりぶつけたりしたらあかん!」と釘を指されたことを思い出します。
内部はガラスでしたから、万が一、落としたらそれこそえらいことでした。

こちらも、前回取り上げた電子ジャー同様に、上品な花がらがあしらわれています。
この鮮やかなデザインというのは、当時の家庭生活では見ないことがないくらいでした。



そして、ダイニングの隣は和室です。



解説にあるように、違い棚や床の間などが設えられた本格的なものです。寝室としてだけでなく、客間としても有用でした(ウチがそうでした)。照明器具も、和室の雰囲気に合わせたもの。このあたりの工夫もさすがでしょうか。



その、和室の室内によく似合う!「首振り扇風機」。


そうそう、首が伸びるものは「お座敷扇」と呼んでいました。クーラーはこの時代からしばらくでも相当な贅沢品。消費電力も半端ないものでしたから、とかく夏は扇風機なしでは過ごせませんでした。かじりついてました(笑)



ところで、和室を拝見していて気づいたもの。
電気スイッチの、このデザインです。


切り替えスイッチのみが目立つ、実に機能的然としたものですが、コンセントタップも同様。
この意匠というのも、いまでは見かけなくなりました。なんと、こまかい再現具合…


次回に続きます。

今日はこんなところです。