みなさんこんにちは。前回からの続きです。

いよいよ、明日8日に最終回が迫ったNHK朝の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」。

第110回(4月6日)放送より。岡山で、クリスマスジャズフェスティバルがいよいよ開幕。
ステージでは、二代目ヒロイン・大月るい(深津絵里さん)が夫・錠一郎(オダギリジョーさん)との思い出の曲、そして、ヒロイン三世代をも繋ぐ、ジャズの大家、ルイ・アームストロングの「On The Sunny Side Of The Street(ひなたの道を)」を歌うことになっていました。
しかしるいの実母、初代ヒロイン・雉真(きじま)安子だとわかったハリウッド映画のキャスティングディレクター、アニー・ヒラカワ(森山良子さん)は、生き別れたるいとは再会せずして、そのまま関空からアメリカへ帰国しようとします。


アニーと懇意にしていた、三代目ヒロイン・大月ひなた(川栄李奈さん)が、岡山駅から新幹線に飛び乗り、新大阪で乗り継いで、急ぎ関空へ。しかし、アニーは見つからず。

失意のまま、岡山の会場へ戻ったひなた。
ところが、会場の前に立ち尽しているのはなんと帰国したはずのアニー…という段でした。

こうなると、アニー(安子)とるいを向かい合わせることが出来るのは、ひなたしか居ないのでしょう。ついに、あと2回放送になりました。

作品の舞台となった「東映太秦映画村(京都市右京区)」村内を、劇中のシーンを交えながら探索、回顧するということをしています。公式サイトより。


ところで、映画村を訪問した際には「カムカムエヴリバディ展・ひなたの映画村へようこそ」という、特別展が行われていました。
るい編(大阪編)・ひなた編(京都編)の劇中で登場した、ストーリーを彩る、思い出の備品類がたくさん展示されているというもの。
実は、訪問したのは期間限定のこれも目当てでして…楽しみにしていました。

それでは、さっそく特別展の様子も続いてお送りすることにいたします。
入口には、条映太秦映画村のキャラクター「カットリ君」の姿。

しばらく列に並びまして、待望の特別展会場にやって来たのですが…いや、これはすごい!
さっそく、作中に登場したパネルがずらり。

「カムカムエヴリバディ」は「英語・時代劇・あんこ・野球・ジャズ・ラジオ」というキーワードが、三世代通してテーマになっています。
それをはじめて知った時は、えっ?とも感じたのですが、制作陣の方々はやはりプロです。
これらがある時には渾然一体に、ある時には容易にわからぬような繋がりを工夫されて潜んでいたりと、絶妙な合わさり方で、ストーリーが展開されて行くのが、実に魅力でした。

前置きはさておき、作中で重要な軸になったひとつがその「時代劇」です。
とりわけ、日本を代表する人気時代劇俳優・桃山剣之介(尾上菊之助さん)演じる「棗黍之丞(なつめ・きびのじょう)」が活躍するシリーズが、三世代を通してヒロイン、そしてそれを取り巻く人々に、大きな影響を与えました。
ひなたや父・錠一郎も「モモケン」と呼ばれる、桃山剣之介の大ファンでした。第72回(2月11日)放送より。


ところで作中では、その「黍之丞シリーズ」以外にも、数多くの時代劇作品が登場しました。
黍之丞は、おそらくはオリジナルだと思うのですが…

「江戸を蹴る」…は「江戸を斬る」ですね。
そして「破天荒将軍」は、出で立ちからも吉宗公の「暴れん坊」からか、とわかります。
面白いのは「破天荒」も実際に作中で登場したことだったでしょうか。将軍役(星川凛太朗)は徳重聡さん。第76回(2月17日)放送より。
いずれの作品も、実際に拝見してみたいとも思うのほどですが…
では、ヒロイン三世代を通じて、ストーリーの展開に大きな影響を与えたこの「黍之丞シリーズ」について、回顧しながらさらに探ってみることにします。第86回(3月3日)放送より。
次回に続きます。
今日はこんなところです。