みなさんこんにちは。前回からの続きです。

最終回が、いよいよ来週に迫ったNHK朝の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」。
作品の舞台となった「東映太秦映画村(京都市右京区)」村内を、劇中のシーンを交えながら探索、回顧するということをしています。

さて、早速ですが劇中の様子から。
三代目ヒロイン・大月ひなた(川栄李奈さん)が、かつて交際していた五十嵐文四郎(本郷奏多さん)と10年ぶりに再会。

時代劇のスター役を目指し必死に努力するも、大部屋暮らしから抜け出せず。
やけ酒からトラブルを起こし、俳優の道を断念して帰京することになった、若き日の五十嵐。
月日が経ち、ハリウッド映画の重要なスタッフの一員として映画村で再びひなたと再会、互いの近況を話す…というシーン。

互いに、精神的な支えになっていた二人の再会劇。なんとここで五十嵐は、プロポーズを決意するのですが…第105回(3月30日)放送より。

しかし、二人の出会いというのは、それからは考えられないほど最悪なものでした。
1983(昭和58)年、ひなた18歳の時ですが、ひなた編(京都編)では重要な軸になる、ひなたと五十嵐の関係について、振り返ってみます。
映画村に近い「あかね通り商店街(京都市北区・北野白梅町界隈がモデル)」で、ひなたの母、二代目ヒロイン・るい(深津絵里さん)が店で焼く回転焼き、それも、焼き立てのものを味わいたいと、足繁く通っていた五十嵐。

しかし、この日はるいが買い物で不在。
やる気なく、店番をしていたひなたに、大変無愛想な対応をします。

焼き立てが欲しい五十嵐は、ひなたに回転焼きを焼いてと告げるのですが、小さい頃から店の手伝いなどしたこともないひなたには、そのようなことは出来ず。


仕方なく、五十嵐はすでに焼いてあるものでいいと返答。お釣りを渡そうとするのですが…

と、ひなたの怒りに油を注ぐような言葉。

そら、ひなたやなくても怒るわ…と思いながら観ていました(汗)
以上、第71回(2月10日)放送より。ちなみに川栄ひなたも初登場の回でした。

それから後日のこと。
高校卒業後の進路に悩むひなたが見つけたのは
映画村のミスコン。無事に一次審査を通過し…

最終審査は、審査員や観客の前でのオーディション。悪い侍に捕まり、通りかかった侍に助けられる…という演技審査に臨みます。

しかしそこに登場したのは、実家の店で無愛想だった五十嵐。演技に集中出来ないひなたは…

演技より、怒りの方が勝り、五十嵐が持っていた刀を抜いて、斬り捨ててしまいます。
個人的には、ひなた編(京都編)で三指に入る名シーン(迷シーン?)だと感じます(汗)第74回(2月15日)放送より。

コンテストには落選したものの、会場に居合わせた伝説の切られ役・伴虚無蔵(松重豊さん)に、時代劇を愛していることを見込まれます。
時代劇の人気が低迷し、映画村の入場者も減少する中で、虚無蔵はそんなひなたに時代劇を救ってほしい、と乞います。
しかし、その意味がわからずに一度は、その場を立ち去るのですが…
前振りが長くなりました(汗)
ではここからはそれに登場する場面を追ってみます。「映画村めぐり」リーフレットは⑪。

このあたりでしょうか。
右手の家には壁がありますが、ここまで探索して来て、このような可動式の仕掛けがたくさんあることに気づきます。

虚無蔵の言葉の意味がまったく理解出来ず、思いを巡らせながら歩いていると…
なんと、道に倒れているのはその五十嵐。
完璧な死体役を追求するあまり、ひらめいたらその場で倒れるという癖があると後にひなたは知るのですが、熱心さにもほどがあるという…
その場面はこちら。後方の緑の屋根、おみやげ屋さんなどがある屋内施設のテントが目印になりましたが、だいぶ様相が異なります。
さらにそこから引くと、なんと狭せこましいところやったとは、と驚きます。
こないなところで倒れとったら、別にひなただけやなしに、誰かしらけつまづくでしょうに…
ちなみに、映画村職員になったひなたが、業務部の上司・榊原(平埜生成さん)と、くだんのハリウッド映画スタッフの視察を成功させようと、意気込むところもここでした。
まるで別人のように成長したひなたの姿ですが
その過程がわかるのも大きな見どころでした。
第87回(3月4日)放送より。

この時には、どこへ行っても不思議なことに出くわし、応酬するのを見るにつけ、若いってええなあと思っていたのですが(苦笑)以上、第75回(2月16日)放送より。
さらに、このシーンを追いかけてみます。
次回に続きます。
今日はこんなところです。