みなさんこんにちは。前回からの続きです。
「阪神電車 大阪梅田駅(大阪市北区)」改札内で掲出されている、この駅の開業以来の歴史を振り返るパネル展示「大阪梅田駅今昔物語」について、あれこれと取り上げています。
時代は平成に入りました。
続いては「野田〜梅田地下化」と「梅田駅改良工事」。1992(平成4)年〜1995(平成7)年の出来事でした。
現在の「大阪梅田駅」には、1939(昭和14)年3月に、地下線で乗り入れをするようになった…と、先日の記事で触れました。
昭和50年代の、梅田地下線出入口の様子を、手元の書籍に見つけました。いずれも出典①。
まさにその地下線に入ろうかという電車の左隣には広大な「梅田貨物駅」。その向こうの高架線には「大阪環状線」のオレンジ色、103系の姿も見えます。ひと昔前の懐かしい風景です。
グーグル地図より。
現在、この一帯は大規模な再開発が行われ、高層オフィスビルやホテルが建ち並んでいます。
ここで地上に出ていた阪神電車(↑付近)も、さらに西の「野田駅(同福島区)」に近い「大阪環状線」の高架をくぐる手前まで、地下区間は延伸されました(↑付近)。
1993(平成5)年9月のことです。
あたらしく地下線が延伸されたのは、地上線時代の「福島駅(同)」付近の踏切渋滞が著しくなったことなどが理由としてあるようです。


同時に駅構内もリニューアルが施されました。
自動改札機がずらりと並ぶ光景は、ようやく今日に近づいて来ました。


さらなる駅設備のリニューアル改良工事が、平成半ばに入っても継続して実施されます。
これは現在にも続いているものです。
改札を抜けます。天井の露出具合から、まだまだ工事は真っ最中だという印象を受けます。

階段、エスカレーターを上がったところ。
待ち合わせで「阪神の前」というと、このあたりで十二分に通用する、大変有名な場所です。
右後ろには「OsakaMetro御堂筋線 梅田駅」の改札もあるので、余計にでしょうか。

ここには「阪神百貨店 梅田本店」の地下入口があります。普段ですと大変な人出なのですが…しかし、緊急事態宣言の発出で、大半のフロアは閉鎖されたまま。

地下街も、きれいにリニューアルされました。
それまでは、地方の土産物を売る、通称「アリバイ横丁」なるものがあったのですが。

地上へ至る階段の左側には、そういえば、ええにおいを漂わせる串カツやさんがあったなあと思い出します。えらい変わり様です。
朝も、昼も、夜も、紺色の暖簾の向こうで肩を寄せ合うようにして、黙々と飲む人が引きも切らぬ立ち飲み屋でした。それを眺めるに、大人ってええなあ、などと思っていました(笑)

それはさておき、地上へ上がって来ます。
両側には「大阪シティバス」のターミナル。
右側には「阪急百貨店」、そして正面には…
「JR大阪駅」がすぐそこ、というところです。
そういったことで、ここは市内随一の交通の要衝だということがわかります。
遠方の旅行から帰って来て、疲れながらも、ここを通って乗り換えなどする時など、「ああ、大阪へ帰って来たんやなあ」(正確には「帰って来てしもたんやなあ」でしょうか)と、一気に現実に引き戻されるところです(苦笑)
ところで、駅の改良工事とともに、その直上では大規模な建て増し工事も進められています。
それについては、こちらをどうぞ。
第一期棟は2018年4月27日に竣工し、6月1日には阪神梅田本店が移転した。また、ビルの名称は「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」となる。 全体竣工は2022年春頃を予定している。
そこから左(東方向)を向きますと、横断歩道、ペデストリアンデッキの先には「阪急百貨店 うめだ本店」が目の前です。
最近「大阪では市街地の人出や、感染者数がどうこう」…などと、全国ニュースでよく映される場所は、まさにここです。
2021(令和3)年5月16日付け、ヤフーニュースの朝日新聞デジタル記事より。余談でした。
阪急うめだ本店が入居する梅田阪急ビルも2022年の本ビルの全体竣工と共に「大阪梅田ツインタワーズ・ノース」と名称変更し、両ビルを「大阪梅田ツインタワーズ」と総称する予定。
(出典「Wikipedia#阪神大阪梅田駅」より)
ということで、梅田を代表する「阪神・阪急大阪梅田駅」、それと併設されている百貨店も、近年にかけて共に大きく建て替えられます。
開業から一世紀以上という、長い歴史を誇る「阪神電車」。さまざまな経緯を経て、今日に至っているのだなと、大変勉強になりました。いずれも出典①。
梅田も、これからさらに進化して行くことになりそうで、実に楽しみです。
(出典①「ヤマケイ私鉄ハンドブック5 阪神」廣田尚敬写真・吉川文夫解説・山と渓谷社刊 1982年6月発行)
例によって?いろんなところに話しが飛び交いましたが(汗)
おつきあいくださりありがとうございました。
今日はこんなところです。