懐かしの写真で振り返る「阪神電車大阪梅田駅 今昔物語」その4 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。



「阪神電車 大阪梅田駅(大阪市北区)」改札内で掲出されている、この駅の開業以来の歴史を振り返るパネル展示「大阪梅田駅今昔物語」について、あれこれと取り上げています。



時代は進みまして、カラー写真になりました。
ずらり並んだ自動券売機、昭和40年代後半から50年代はじめ頃の様子でしょうか。


その前で、話しに夢中らしいおばちゃんたち。
このような風景は、大阪ではいまも昔も変わらんなあ、などと思うのですが…

それよりも?お二人の真上に書かれている「ご案内」の内容も気になりますが、この自動券売機、いまでは見かけることが出来ない、貴重なものだと気づきます。左端から…


初乗り区間専用の「30円」(現在は150円)。


2区間専用の「45円」(同、190円)。


3区間専用の「60円」(同、240円)。


4区間専用の「70円」(同、270円)。


5区間専用の「80円」(同、290円)。

しかし、4区間の「鳴尾(なるお、兵庫県西宮市。現在は鳴尾・武庫川女子大前)」と、ここに書かれている「甲子園 久寿川 今津」(同)は、ここ梅田からですと確か同じ「270円」のはず…
後年に、運賃の改定があったのでしょうか。



その他は「阪神電車」全区間と、「神戸電鉄」や「山陽電車」への連絡きっぷ、入場券や回数券などが購入出来る、多機能の機種です。


自動券売機が、都市圏でようやく一般的になったこの頃は、いまのように多機能なそれは数が少なく(導入するにも高性能で高価だった)、「発売出来る券片の種類(つまり金額)が単一のものに限られる」というものが主でした。


ところで、わたしはアラフォー世代です。
さすがに、大阪都市圏ではこれを見たり使ったりした記憶はないのですが、小学生の頃までは地元駅で他社線への連絡きっぷを買い求めると厚いボール紙の「硬券」でした。

自動改札機にはもちろん対応していない、ハサミを入れて貰う、裏が白い色のものです。


そういえば「裏が白いきっぷは改札機を通れません」「係員の居る改札をお通りください」という案内は、当たり前のようにありました。

きっぷすら買う機会がなくなった、交通系ICカードが当たり前になった昨今を鑑みますと…わたしも年を取ったものです(笑)


さらに、運賃が示された路線図をさらに観察してみますと…なにやら、2つの路線が延びているではないですか。それも、梅田からふたつ隣の「野田駅(大阪市福島区)」からです。


実は「阪神電車」には、本線系統の他にも、実に長い路線長を誇る「路面電車」が存在していたことでも知られていました。

(出典「カラーブックス日本の私鉄12 阪神」廣井恂一・井上広和著 保育社刊 昭和57年発行)

次回に続きます。

今日はこんなところです。