大阪市営地下鉄が京都嵐山へ!10年前の阪急臨時直通列車を回顧する 後編 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。

 

 

10年前の2010(平成22)年12月、2日にわたり「大阪市営地下鉄(現在はOsakaMetro)堺筋線」と「阪急京都線・千里線」の相互直通開始40周年を記念して、普段の乗り入れ東端「高槻市駅(大阪府高槻市)」からはるか先の「嵐山駅(京都市西京区)」まで「大阪市営地下鉄堺筋線」の車両が乗り入れる…という、鉄道マニアにはたまらない臨時列車が運行されました。

 

 

普段ならあり得ない「堺筋線車両による嵐山ゆき」…その乗車記、続編です。

 

 

満員の乗客を乗せ、大阪から1時間ほどかけて「嵐山駅」に到着。

列車の到着からほどなくして、駅前広場で鉄道グッズの販売がはじまりました。

 

当然?わたしも列に並んだのですが、見るになかなか貴重な鉄道部品が取り揃えられているではないですか!

ナンバープレートなどはすぐに売り切れましたが、古い車両に取り付けられていた方向幕を入手することが出来ました。 

 

 

駅前からすぐ、あの有名な「渡月橋(とげつきょう)」があり、風光明媚なところなのですが…お構いなしにホームへと戻るという(笑)

じっくり写真を撮りたかったのですが、夕方の折り返しまでにはたっぷり時間があるので、少し阪急を乗り鉄してみることにしました。

 

 

桂から京都線に乗り換えてぶらぶらと。

昭和30年代半ばに登場し、京都線の近代化に貢献した「2300系」が、まだまだ活躍している頃でした(この5年後に全車廃車される)。

西向日(東向日かも?京都府向日市)にて。 

 

 

そして、再び嵐山駅へ。

 

 

 

沿線には、実にたくさんのギャラリーでした。そして、地下鉄車両の背景には色づいた嵯峨野の山々。

 

 

 

再び、嵐山駅に戻りますと…

 

 

サービスで、方向幕がいろいろ回されていたようで…こちらも普段は見られない「普通 相川(大阪市東淀川区)」に。 

 

 

Google地図より。

この駅の東側には「東吹田検車場」という、堺筋線の車両基地があります(赤い☆)。

本来であれば、堺筋線沿線に車両基地が設置されるものですが、沿線に土地が確保出来なかったために、乗り入れ先の阪急沿線のここに基地を設けた、という珍しい経緯があります。

 

 

そういったことで、車両基地に入庫する列車のためにこの「普通 相川」という幕が設定されてはいるのですが、現在はその行先はありません(相川発の列車は設定あり)。ですので、なおさら珍しいものです。

 

 

 

そうこうしている間に、早くも折り返し列車の発車時刻が近づいて来ます。

おそらくは、もう二度と見る機会のないこの風景を目に焼き付けてみます。 

 

 

行きと同じく、満員のまま大阪市内へ。降りたのは「堺筋本町駅(大阪市中央区)」。

嵐山線のホーム長さの関係で、所定の8両から2両抜かれた6両編成でこの臨時列車は運転されたので、普段は見られない場所で停車。

 

 

まさか、まさかの「大阪市営地下鉄車両」による嵐山乗り入れ。まるで夢見心地でした。 

ちなみに、この臨時列車は翌年に「臨時特急」として、同じ区間で運転されたのだとのこと。

 

 

臨時列車ならではの、普段では体験出来ない10年前の冬のイベントの様子をお送りしました。

 

 

南海電車公式ホームページ より。

長年「動物園前」が終着だった堺筋線も、平成に入ってからは「天下茶屋(てんがちゃや、大阪市西成区)」まで南伸して「南海電車」と接続することになりました。

 

 

さらに近年になってからは「空港特急ラピート」も全列車が停車することで「南海→OsakaMetro堺筋線→阪急京都線」という、終着駅の「なんば」と並ぶ交通の拠点として、ここであらたなルートが出来たことで、関空に降り立った外国人観光客の利用が増えるなど、開業時とはまったく異なる進化を遂げています。5年後の「大阪・関西万博」を控えて、今後の沿線はどのような進化を遂げるのか、実に興味深いものです。

 

おつきあいくださり、ありがとうございました。

今日はこんなところです。