【再UP】JR北海道 全線完乗への道!その39~「札沼線 新十津川ー北海道医療大学前間」が廃止⑧ | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

(2016年7月18日アップ分を再編・再掲)

みなさんこんにちは。前回からの続きです。

 

 

札幌のベッドタウンとして、発展著しい「当別(とうべつ、石狩管内当別町)」を出まして、「札沼線(学園都市線)」に乗車しています。

ここまで並行して来た「石狩川」を長大な鉄橋で渡ると、この旅も最終日の第3日目にしてようやく「札幌市」へと入りました。

いよいよ、旅も大詰めです。

 

列車の方は札幌に近づくに連れてかなり混み合って来まして、いつしか立ち客で反対側の車窓が見られなくなりました。

のんびりとした車窓が多かった今回の旅では遭遇することのなかった光景だなと感じます。

 

 

いつの間にか複線になり、沿線にもびっしりと住宅街が立ち並ぶようになります。

篠路(しのろ、石狩管内札幌市北区)にて。

 

このような街並みに近代的な印象を受けるのですが、札幌市内でもやはり「アイヌ語」に由来する地名があちらこちらに点在しているようです。例にこの「篠路(しのろ)」は、アイヌ語「ス・ウォロ(鍋・水中)」が転じたものとされていて(諸説あり)、「炊事に使用したあとの鍋を、このあたりを流れる石狩川支流の川に漬けていた」ことに由来するものだとのこと。

 

ここまで「北海道の旅」をしていまして、やはり「アイヌ語地名」は切っては切れない存在なのだなと改めて感じます。

 

 

さて、「桑園駅(そうえんえき、同中央区)」で「札沼線(学園都市線)」は終点なのですが、そのまま「函館本線」に沿って、ひとつ先の「札幌駅」まで走ります。

 

 

札幌駅から始発になる列車でしょうか、引き込み線からの乗客の姿がない電車が車窓隣について来ました。

ただここまで、朝からの強風で「札幌近辺の路線が大幅に遅延している」との車内放送が繰り返し入り、乗車しているこの「札幌ゆき」もところどころで機外停車を重ねます。

 

 

 

ここまで旅して来た中でこの光景、まさに「大都会」という印象を受けます。

 

 

 

午後12時26分、ついに「北海道の玄関口」、「札幌駅(さっぽろえき、同北区)」に到着しました!結局、11分ほど遅れていました。

 

 

おととい「新千歳空港駅(しんちとせくうこうえき、同千歳市)」から始めた今回の「未乗線区乗り鉄の旅」はここで「ひとまずゴール」です!

苫小牧、鵡川、岩見沢、旭川、富良野、新得、深川、増毛、滝川、そして今日の新十津川…

いや、札幌までは実に長い道のりでした…

 

 

ちょっとした達成感(といいますか、ホッと安心した?)に浸りながら、まずはコンコースへ降りて行きます。

平日の真っ昼間なのですが、たくさんの人々が行き交います。

 

 

この駅からは、道内各方面へとさまざまな種類の列車が多数、発車しています。

ただ、今春開業したばかりの「北海道新幹線」は「新函館北斗(しんはこだてほくと、渡島管内北斗市)」までで、この駅までの延伸が実現するのは「平成43(2031)年予定」だとのこと。

 

まだまだ先になりそうですが、この駅まで「新幹線」で来れることを楽しみにしたいと思います。

しかしいったい、自分は何歳になっているのかですが…(苦笑)

 

 

ところで、コンコースにはこの「出発列車ご案内」というものがありました。

よく見ますと、列車の出発時刻だけでなく「入線予定時刻」まで記載されています。

 

ここのみならず始発駅の場合、発車時刻の数分前には列車が入線し、折り返し作業を行っている例が多いのですが、この駅は「ターミナル駅」なので「始発の列車が多い」という事情、また「発車の何分くらい前に折り返し列車がやって来るのか」ということがこれで一目瞭然、着席のため並ぼうとする乗客にはその待ち時間の目安がわかるので、すこぶる便利なものではないかと思えます。

 

ありそうでなさそうな親切な表示ですね。

 

 

到着した隣の「7番ホーム」へと上がって来ました。

といいますのも、札沼線の電車を降車した時からこの「ディーゼル特急」が気になっていたためですが…

 

 

「特急 サロベツ号 稚内ゆき」でした。

旭川までは「函館本線」、そこからは「宗谷本線(そうやほんせん)」に入るもので、

終着の稚内までは「6時間強」を要する、結構な長距離列車です。

 

 

独特の「く」の字形の先頭形状。

「キハ183形」というディーゼルカーで、旧・国鉄時代から使用されている、いわば「ベテラン勢」に相当する車両です。

 

 

窓から車内を眺めていますと、自由席・指定席ともほぼ満員でした。

「道北への主要な交通機関」として、重要な役割を果たしている列車です。

 

 

 

反対側の先頭車はまた異なる形状で、同じ列車でもまったく印象が異なります。

この「サロベツ号」も、強風の影響で20分ほど遅れて発車して行きました。

 

 

 

たくさんのホームにさまざまな種類の列車が次から次へと入って来るので、実に楽しい時間をしばらく過ごしていたのですが、ひとまず改札を出ることにします…

 


そういったことで「発着する列車が一日1本」 という、国内でもそうそうないであろう「札沼線 新十津川駅」からの、4年前の乗車記録を再編、再掲してお送りして来ました。

 

 

「新型コロナウイルス感染予防対策」ということで、当初の予定より再々度、最終運行の予定が繰り上げられるという、まさに前代未聞の終焉を迎えた、この区間の廃線劇でした。 


 

廃線の予定はすでに決められていたとは言え、まさかこのような幕切れになるとは…です。

 


大変複雑な心境ではありますが、廃止された「旧新十津川駅」は、今後保存整備されるという報も耳にしました。

まるで夢見心地のようだった「新十津川駅」、市井が落ち着きましたら、ぜひまた再訪してみたいと思える、魅力のあるところです。


このコロナ禍が一日でも早く終息して、いままでの平穏な日常が戻ることを祈るばかりです。


おつきあいくださりありがとうございました。

今日はこんなところです。