近鉄電車 姿消す「鮮魚列車」と新登場の「伊勢志摩お魚図鑑列車」 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。

 

 

先日14日にデビューした、話題の近鉄新型名阪特急「ひのとり」について、あれこれとお送りしていました。ところで…

 

 

朝日大阪夕刊 2020(令和2)年3月13日付け 9面(社会面)より。 


くだんの「ひのとり」デビューの前日、13日に60年以上にわたって、近鉄で運行されて来た「鮮魚列車」が引退を迎えました。

 

 

この「鮮魚列車」、早朝に伊勢の港に揚がった新鮮な魚介類を、大阪や奈良へ行商する人々とともに輸送する「貸し切り列車」でした。 



休日以外の毎朝に「宇治山田駅(三重県伊勢市)→大阪上本町駅(大阪市天王寺区)」で、

夕方に「大阪上本町駅→松阪駅(三重県松阪市)」で運行されていた、名物列車でした。


ただし、近年は利用する行商の人々が激減したり、トラック輸送が主力になったりと、需要の低下や、専用車両の老朽化などが重なり、今回のダイヤ変更でついに姿を消しました。

 

 

朝日大阪朝刊 2020(令和2)年3月14日付け 30面(社会面)より。 

 

 

ただ、「鮮魚列車」の利用客はまだまだ健在ということで、14日のダイヤ変更からはその代替えとして、伊勢方面からの定期列車(松阪駅→名張駅は「急行」、名張駅→大阪上本町駅は種別変更して「快速急行」)の最後尾に、専用車両「伊勢志摩お魚図鑑」なるこの車両を連結し、あらたな「行商人専用車両」として運行されることになりました。 

 

 

「伊勢志摩で獲れる豊富な魚介類」をところ狭しとラッピングしたというこの車両。

記事には、一般客向けの団体列車として運行する計画もあるとのくだりもあり、これは気になるものです。

 

 

「ひのとり」を一目見ようと、先日に「鶴橋駅(大阪市生野区)」で待ち構えていましたら、偶然にもこの「伊勢志摩お魚図鑑」車両に遭遇することが出来ました。 

 

 

「快速急行 松阪ゆき」の先頭車となっていましたが、早朝に行商の人々と魚介類を乗せ伊勢を出て、大阪から伊勢へと折り返す便でした。 

 

 

運転席周りには「マダイ」や「スルメイカ」。 

 

 

他にも「クエ」や「ボラ」… 

たくさんの種類が揚がるのだなと感心します。

 

 

ところで、開いた扉の向こうはこのような感じ。テープが張られ、床には商品の入った発泡スチロールや、段ボールの箱を積み上げるためのパレットがあったりします。

車内広告もいっさい掲げられてもいません。


ところで見たところ、この車両には誰も乗ってはいませんでした。

ただよくよく考えると、これは「伊勢から大阪に着いたばかりの行商の人々を降ろした直後の折り返し列車」ですので、がらんどうなのは当然でした(苦笑)


ただ、なかなか見られない光景です。

これはおもしろいなと感じます。 

 


すぐに「快速急行」は発車して行きました。


超豪華特急「ひのとり」にスポットが当たる今春の近鉄電車のダイヤ変更ですが、こういった楽しい車両が登場するというのも、実に広大な路線網を誇る近鉄ならではだなとも感じます。

しかし、「ひのとり」とはまた異なる目立ち方ですね…


今日はこんなところです。