みなさんこんにちは。
「朝日大阪夕刊」2019(令和元)年11月19日付け 9面(社会面)より。
大変気になる記事が載っていましたので、ちょっと取り上げたいと思います。
関西・東海に私鉄日本一の路線網を延ばす「近鉄」、そのシンボルとも言える大阪・名古屋間を結ぶ「名阪特急」に、新型特急「ひのとり」
が来春3月14日にいよいよデビューする、というものでした。
形式は「80000系」だとのこと。
さまざまな車種が存在している、これまでの「近鉄特急」とは異なるコンセプトの、超豪華な「名阪特急専用車両」だそうです。
この「ひのとり」には「プレミアム車両」と「レギュラー車両」の2種類が連結されるとのことですが、写真にあった「プレミアム車両」の豪華さ…
「プレミアム車両」は編成でも1両のみの連結ですが、座席間隔は130cmという幅広さ、さらに座席は総革張り、それに「バックシェル(後部から座席を包み込むカバー、とでも言いましょうか)」の設置で、後方のお客さんに気兼ねなくリクライニングシートを倒すことが出来るのだとのこと。
「北陸・東北新幹線」で連結されている、「グリーン車」のさらに上位に設定されている「グランクラス」車両のそれと同等の座席だそうです。
その他にも、車内には有料のコーヒーサーバー、交通系ICカードを使用したロッカー、フリースペース…など、さまざまな魅力的な設備がそなえつけられているそうで、どちらかと言えば、ビジネス需要を重視した「名阪特急」にも、今後はこのように「たくさんのくつろぎがある移動」というあたらしい付加価値が加わるというのは実に興味深いものですし、これほど豪華な列車でも、まだ新幹線より片道2000円以上は安く移動出来る、ということに驚きを禁じ得ません。
いや、早く乗ってみたいものです。
こちらは「アーバンライナーplus」。「鶴橋駅(大阪市生野区)」にて。
現在、「名阪特急」ではこの「アーバンライナー」という列車が運行されています(わたしもちょこちょこお世話になっています)。
デビューは「昭和63(1988)年3月」、以来30年以上にわたって「名阪特急の看板列車」として活躍して来た車両で、今回の「ひのとり」同様に、デビュー当時「これまでの近鉄特急とはまったく異なる、あたらしいコンセプトの車両」として大変な注目を浴びました。
この車両のデビューでライバルだった「東海道新幹線」から多くの乗客が転移したことから、「アーバン効果」という言葉さえ当時は耳にしたほどです。
近年には更新工事が施され、まだまだフレッシュな感を受ける「アーバンライナー」ですが、数年内にはすべて「ひのとり」に置き換えられる計画であるとの報道もあります。
趣味的には、「ひのとり」に取って変わられた後、どのように運用が変化するのか?ということも気になるのですが、まさに劇的なデビューだった「アーバンライナー」同様に、「ひのとり」の登場で「近鉄特急」はまたあたらしい時代に入るのだなと、いまからデビューが楽しみになります。
今日はこんなところです。