みなさんこんにちは。今日の話題です。

先日、立ち寄った書店にて入手した「JTB時刻表 2019年3月号」。
毎年、JRグループでダイヤ改正が行われるこの3月号は、発売が楽しみなものです。わたしの場合は「調べる」ではなくじっくり「読んで」しまいます。

ところで、昨年の3月号を引っ張り出してみますと…デザインが結構変わっていることに気づきます。「JTB時刻表」は昨年、表紙だけでなく、路線図をはじめさまざまな箇所にリニューアルが行われたのだそうです。

昨年には、書籍の間にはさまれていた付録も「電子書籍」に変わっているではないですか。これも時代の流れですね。

ところで、表紙にはこんな見出しを発見。
先日来取り上げておりますが、この「3・16ダイヤ改正」でいよいよ全線開業する「おおさか東線」の特集が組まれていました。

それでは、巻頭の特集ページをちょっと拝見して行きたいと思います。

実は「おおさか東線」はその路線の南半分の区間「放出(はなてん、大阪市鶴見区)~久宝寺(大阪府八尾市)間」が10年前、平成21(2008)年にすでに開業しています。今回、開業するのは放出から先のいわゆる「北区間」、「放出~新大阪(大阪市淀川区)間」11.0kmです。
あらたに「南吹田駅(大阪府吹田市)」、「JR淡路駅(大阪市淀川区)」、「城北公園通駅(同旭区)」、「JR野江駅(同城東区)」の4駅が開業することになっています。東西に走る鉄道網が発展している大阪近郊で、これらの路線と連絡する貴重な「南北軸」となる「おおさか東線」です。

新大阪開業で、さまざまな効果が期待されているようです。
「新大阪~奈良間」でこの路線を経由しての「直通快速」の運転(1日4本)や、これまでバスや自転車などでの利用が中心だった地域での新駅の設置(殊に「南吹田駅」や「城北公園通駅」周辺)、先ほど触れたように、半環状様に路線を延ばすこの路線により、大阪郊外間での移動の際に、いちいち「大阪環状線」の駅まで出なくてもよくなるなど、移動時間の短縮も大きなセールスポイントになっているようです。

次のページにも「おおさか東線」特集が続きます。

この路線を走る車両ということで、紹介がありました。
これは現在、すでに開業している「南区間」で運行されている車両群と変わりはありません。

普通列車に使用されるのはこのウグイス色の「201系電車」。
正面の白帯(「警戒帯」と呼ばれる)が特徴です、「おおさか東線」のみならず、路線南端の終・始発駅「久宝寺駅」で接続する「大和路線」でも使用されている、わたしにとってはおなじみの電車です。

首都圏では、もう姿を消してかなり経つ車両なのですが、こちら関西では体質改善工事を受けるなど、まだまだ現役で活躍している車両です。


個人的に気になったのは、この二つでしょうか。
東日本大震災で被害を受け、JR東日本から第三セクターの「三陸鉄道」に移管される形で復旧する「釜石~宮古間」の開業。
こういった形態での路線の復旧は珍しいものだと感じます。
同じく震災で被災したJR大船渡線、気仙沼線では「BRT(Bus Rail Transit)」という、専用区間を一部活用した専用バスによる形態での復旧になったのに対し、こちらのケースでは「鉄軌道での復旧」を行ったということは、実に大きな意義があるのではないかと思えます。

その他では「通勤・通学時間帯にあらたに設定される特急列車」も気になるところです。こちら関西では「大阪~姫路間」で「らくラクはりま」という列車があらたに運行されることになっています。



昨夏、デビューした京阪電車の座席指定車両「プレミアムカー」。
豪華な設備で人気を博しているようです。
「別料金での着席サービス」、なかんずく朝夕ラッシュ時でのあらたな列車の設定というのは、殊に首都圏でも複数の私鉄で行われるようになっているのは大きく報道されているものですが、別に料金を支払っても快適に移動したいという潜在的なニーズというのは、実はとても大きいものだったのだなと感じる次第です。
くだんの「らくラクはりま」号は、一日上下1本ずつの運転になるようですが
今後の利用状況いかんではさらに増発されるのか、注目されるところです。

その他にも気になる点はたくさんの、今年のダイヤ改正での変化です。
本棚にはここ10数年分の「時刻表3月号」が並ぶほどになりましたが、その時々ではどんな変化があったのか…と、気まぐれに手に取りページを繰って、当時の状況と現在とを比較してみるというのも、実は楽しいひとときでもあります。
次回に続きます。
今日はこんなところです。