おおさか東線延伸区間の試運転が進む新大阪駅を見に行く 2019年2月編 後編 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。

開業まで1カ月を切った「JRおおさか東線」の話題をお送りしています。
 
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やって来ているのは、来月の開業であらたに路線の北の始発駅になる「新大阪駅(大阪市淀川区)」です。ご存じ「東海道・山陽新幹線」が発着する、大阪の玄関口のひとつにダイレクトに乗り入れる「おおさか東線」です。
 
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前回の記事でも触れましたが、新規に開業する「放出(はなてん、同鶴見区)」からこの駅までの間では、試運転がすでに行われています。そういうことで、ホームに立っていますと試運転列車が次々とやって来ます。
 
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さて、くだんの試運転列車が行ってしまった後。
日中は、通常のダイヤと同じ15分おきでの試運転がなされているようで、しばし「おおさか東線」の列車はやって来ません。
 
それと入れ替わるように、南紀方面への特急「くろしお」号が、隣の3番のりばに入線して来ました。
沿線の「白浜駅(和歌山県西牟婁郡白浜町)」が最寄りの「南紀白浜アドベンチャーワールド」とのコラボ企画だそうで、その目玉である「パンダ」を模した特別編成です。
 
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ヘッド・テールライトが目玉とは…なかなかドキッとさせられる塗装です。
思わず、二度見してしまう表情です。
 
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到着した「くろしお」号は、その「白浜ゆき」でした。
環状線で一度二度、目にしたことのある特別編成なのですが、じっくりと観察するのははじめてです。せっかくなので、編成を最後尾から先頭へ向けて観察してみたいと思います。
 
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ホッキョクグマ、そしてペンギン。
この時期でも、寒いのはまったく平気なのはうらやましいですね(笑)
 
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こちらには「パンダ」。実は、関西で「パンダ」というと、必ずと言っていいほどイメージするのは「アドベンチャーワールド」です。
昨夏、家族で旅して来たのですが、ちょっとその時のことを思い出します。
 
こちらもどうぞ↓
当ブログ
「真夏の南紀白浜へ家族旅行2018 その7」(2018年8月4日アップ)
 
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白浜方の先頭車。こちらも、思わず目を引くパンダ顔です。
点灯しているヘッドライトが、まるで眼光鋭いようです。
 
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この先頭車にも、パンダのラッピングがなされていました。
編成全体を見渡しても、なかなか斬新なそれだと感じます。
 
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ところで、この白浜方の先頭車の車番をよくよく見て見ますと…
「クモロハ」という、普段はあまり見かけない表記です。
 
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JR車両の車番表記というのは、旧国鉄時代からのそれを基本的に踏襲している特徴的なものです。
「ク」は「運転台つき車両」、「モ」は「モーターつき車両」。
「ロ」は「グリーン車」、「ハ」は「普通車」。
 
ということで、この先頭車両は「運転台・モーターともに取り付けられている、グリーン車と普通席車が合造(この場合だと、上の画像左側がグリーン車、右手が普通席車)になっている車両」だということがわかります。
 
珍しいのは、上で述べたように「グリーン車と普通席車が車両中央部で区切られている」ということでしょうが、それ以上に、静粛性が大きなウリでもある「グリーン車」が「モーターつき車両」に充当されていることでしょうか。
普通席車より高額なグリーン車の需要に合わせた車両の構造なのでしょうが、なかなか珍しい事例のように感じます。
 
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この「3番のりば」と隣の「4番のりば」は、現在、特急専用ホームとして使用されています。発車待ちしている「パンダくろしお」号の隣に、また別の特急列車が入って来ました。
 
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金沢へ向かう、特急「サンダーバード」でした。いや、この列車といい「パンダくろしお」といい、どこかへ行きたくなりたくなります。
 
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ホームをまたも少しうろうろして気付いたのですが、この編成、座席のヘッドカバーもすべて「パンダ」なのですね。
ここまで徹底しているとは、実に凝ったものだなと感心します。
 
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そういえば、コンコースには昨年、誕生したばかりの赤ちゃんパンダ「彩浜(さいひん)」のパネルもありました。
こちらではちょっとしたニュースになっていたことを思い出します。
 
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そういうことで「アドベンチャーワールド」の他にも、古くから「関西の奥座敷」として人気温泉地の地位にある白浜ということで、割安の企画乗車券も通年で発売されています。
 
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また、これも珍しい事例なのでしょうが「大阪~白浜間」では、同じJR西系列の「西日本JRバス」が高速バスを運行しています。
バスの方がなおのこと運賃は安いので、この「くろしお」とは需要によって棲み分けがなされているようです。
 
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さて、「パンダくろしお」を観察した後にはまたも「2番のりば」に戻って来ました。次の試運転列車がすでに入線し、折り返しを待っているところでした。
 
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「2番のりば」から「放出・久宝寺方向」を望む。
「おおさか東線」は分岐器を越え「梅田貨物線」に入りしばらく進んだ後、高架線を大きく右へカーブして「JR京都線」をオーバークロス、今度は「城東貨物線」に合流、以降は南下して「放出駅」へ向かうことになっています。
 
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しばらくしますと、試運転列車が「放出駅」へと発車して行きました。
いや、本当に「おおさか東線」のこの車両を「新大阪駅」で見られるようになるとは。まだ興奮状態のままです(>_<)
 
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試運転列車を見送り、コンコース階へとホームから昇って来ました。
 
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しばらく来ないうちに、この駅も大きくリニューアルされていました。
以前とは比べものにならないほど、たくさんの店舗が軒を連ねています。
もちろん、大阪・関西みやげも充実していました。
 
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駅弁もたくさんの種類が揃っています。また旅行したいなあと感じます。
 
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このコンコースの店舗「EKI MARCHE(エキ・マルシェ)」の中には、関西では人気のラーメン屋「神座(かむくら)」も入っていました。気付けばお昼時、行列が出来るほどです(普通の「神座」のお店でも列が出来るほど人気なのですが)。
 
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そして、リニューアル前から長年営業していた、老舗の立ち食いそば屋「浪花そば」もきれいに改装されていました。わたしも幾度か立ち食いしたことがあるのですが「関西以外からやって来た旅行者の方々が、関西独特の薄味出し汁にはじめて出会う」というところでもあるようです。
 
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そんなこんなで「おおさか東線」試運転の様子、「パンダくろしお」やリニューアルされた、コンコース階の店舗の様子などを見て来ました。
 
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いよいよ、来月に迫った「おおさか東線・新大阪延伸開業」。
大阪東部・奈良方面から新大阪へのアクセス向上が大きく期待されるものですが、新大阪から先でも、大阪駅の北側で現在工事の進む「梅田貨物線」の地下化、そして「仮称・北梅田駅(うめきた新駅)」への乗り入れ(2023年春完成予定)も計画されています。
 
万博誘致も昨秋、正式に決定したところですし、この路線含め、今後、大阪・関西の鉄道網がどのような変貌を遂げるのか、実に楽しみなところでもあります。その序章になりそうな「おおさか東線」のように感じます。
 
おつきあいくださりありがとうございました。
今日はこんなところです。