みなさんこんにちは。前回からの続きです。
長年の念願であった「北区間」の開業まで1カ月あまりとなった「JRおおさか東線」の話題をお送りしています。

やって来ているのは、来月に開業する区間に位置する「鴫野駅(しぎのえき、大阪市城東区)」です。
左側に電車が写っていますが、これはすでに営業している「学研都市線」です。
この駅をはさむ区間は「学研都市線」と重複して線路が敷設されています。

「おおさか東線」のホームと線路は、壁で仕切られた右側にあります。とはいうものの、隙間からその様子がよく観察出来ます。
とここで、くだんの「おおさか東線」の試運転列車が「1番のりば」に入線して来ました。
開業後は「放出・久宝寺方面」の列車が発着するホームです。

到着した列車は「201系」。
10年前にすでに開業している「おおさか東線」南区間や「大和路線」で運用されている、ウグイス色でおなじみの電車です。

少しの停車の後、東隣の「放出駅(はなてんえき、同鶴見区)」へ向けて出発して行きました。
いやしかし、この区間でこの電車を目にするとは…実に新鮮な光景です。


頃合い良く、反対方向へ向かう列車もやって来ました。

こちらも停車。ドア扱いはしていませんでした。

「試運転」の文字が、これまた新鮮な光景です。

こちらもしばしの停車の後「新大阪駅(同淀川区)」へ向けて発車して行きました。
新装なった駅の様子のみならず、試運転列車にまで出くわすことが出来て、これも収穫になりました。

試運転列車が去った後、「学研都市線」上りホームの最後尾へとやって来ました。
先ほどと同じく、白い壁で仕切られた右側が「おおさか東線」の発着する「2番のりば」です。

ホームの有効長は8両対応ですが、この駅に発着する「おおさか東線」の普通列車はすべて6両編成なので、余る部分には柵が設けられています。

ここから「新大阪方向」を望む。左側2線は「学研都市線」、右側2線が「おおさか東線」です。
都合、この駅をはさむ区間ではこのように「複々線」になっています。
2路線ともにこのまま直進して「寝屋川橋梁(黒い鉄橋)」を渡り、「学研都市線」は左へカーブを取り「京橋駅(同都島区)」へ、「おおさか東線」は右へ分岐して新設の「JR野江駅(同城東区)」へと向かいます。


現在は白い壁で隔てられているこの両線のホームですが、その隙間から「おおさか東線」ホームを覗いてみます。
線路はもちろんですが、駅ホームなどの工事もすでに完成しているのがわかります。
あとは開業を待つだけという感を受けます。

こちらは、昨年9月に同じ場所から撮影したもの。駅ホームの工事もまだまだこれからといった感じでした。
これと比べますと、実にきれいに整備されています。

両線ホームの位置関係はこんな感じ。
ホームは3面、線路は4線と、やや手狭な印象だったかつての「鴫野駅」とは大きく趣きが変わったなと感じます。

そんなこんなで、久しぶりの訪問になった「鴫野駅」の様子でした。
先ほども述べましたが、もうあとは1カ月後の開業を待つだけという感を改めて受けます。実に楽しみです。

さて、今度はその「鴫野駅」から「学研都市線」でひとつ東隣の「放出駅」にやって来ました。

現在「おおさか東線」が発着する北端の駅になります。
先ほど「鴫野駅」で見かけた試運転列車は、この駅終着・始発の列車を延長して「新大阪駅」まで運行されているとのこと。

こちらでも、発車案内標をまじまじと観察してみますと…

「おおさか東線 新大阪方面」の文字がはっきりと見て取れます。
「おおさか東線」北区間開業後は、この駅で「学研都市線」とは同じホーム上での乗り換えが出来るようになります。実に便利になります。

いよいよ来月に迫った「おおさか東線」北区間、「新大阪~放出間」の開業。
大阪東部や奈良方面から、新大阪へのアクセスが向上することが期待されています。

これまでは、あらたに「おおさか東線」と接続する「学研都市線」や「大和路線」方面から「新大阪」へは、混雑している「京橋駅」や「大阪駅」での乗り換えが一度二度強いられるもので、実に不便な思いを個人的にはしていたのですが…
実は、大阪市内でも「行きにくい場所」という印象の強かった「新大阪駅」へダイレクトにアクセス出来るというインパクトは、実に大きなものだと感じます。わたしが小学生の頃から言われていた計画でしたからなおさら…
次回は、この「おおさか東線」の新たな始発駅になる「新大阪駅」の様子をあれこれ見て行きたいと思います。
こちらもおつきあいくだされば幸いです。
今日はこんなところです。