みなさんこんにちは。前回からの続きです。
先日の3日に「京阪電車錦織車庫(にしごおりしゃこ、滋賀県大津市)」で開催された鉄道イベント「大津線感謝祭2017」を訪れた際の様子をお送りしています。
ここまで、留め置かれた車両や、機械類の展示を拝見して来たのですが…

車庫の奥へとさらに進みますと、いま京阪線の方で話題の「プレミアムカー」に関する展示もありました。こちらも拝見して行きたいと思います。

おっ、あの豪華な座席が展示されています。
ここは人気だったようで、待ち列が出来るほどでした。

あの豪華な装備なのにも関わらず、長くても1時間弱しか乗車することが出来ないがゆえに、勿体ないような気さえするのですが…ぜいたくな悩みですね。

座席展示の隣には、一般車両を改造して「プレミアムカー」に仕立てた際の「秘蔵写真」のパネル展示がありました。
ちょっと順を追ってみなさんにもご覧頂きたい、なかなか興味深いものでした。ではどうぞ!

実は「プレミアムカー」は「完全な新車」ではなく、「8000系」という特急用車両のうちの1両を、専用車両に改造したものです。

2つあった客用扉のうち、1つを塞ぎ…塗装も剥いでしまいます。


内装も、すべてにわたってばらして手を入れるほどだったのですね。

床下の機器も、目玉の「リクライニング式シート・コンセント類の装備」に合わせたものが設けられたようです。


内装の工事が徐々に進んで行っています。
特徴的な形状の客用扉、そして案内表示器も取り付けられるのですが…

これは、「プレミアムカー」でも客用扉のない側(隣は一般車両)のものだと思うのですが、これだけを見ると、平成25(2013)年春に惜しまれつつ引退した「テレビカー」を思い出します。

車内には座席が運び込まれて行きます。

先ほどの話しですが、「テレビカー」がなくなる時には、まさかこのような豪華な車両が登場するとは、夢にも思わなかったものです。

客用扉と車内を隔てるガラス製のパーテーション、そしてこれもまた豪華なカーペットが取り付けられて…

あとはいよいよ塗装に入ります。
ところで、この写真を見て、ちょっと気になったのですが…

濃い朱色に塗装された車体、その裾を見ますと…
塗装作業をはじめ、さまざまな場面で技術の革新があるとはいえ、この塗装に関してはいまも昔も「新聞紙」が主流なのだなと、ちょっと親近感のようなものを覚えます。

その塗装が終わって、クレーンで吊り上げられる車体。
まだ、細かい部分の塗装がなされていないので、このように「朱一色」というと、一昔前の「名鉄パノラマカー」を思い出してしまいました。
そういえば、窓の配置も似ていますし…
一瞬「京阪電車」ではないような錯覚を覚えた次第です('ω')ノ

あとは、乗客を出迎える客用扉付近の細かい装飾がなされ…

試運転を重ね、今年8月20日からの「営業運転開始」になった、という流れのパネル展示でした。竣工までの様子がよくわかり、勉強になりました。


あの豪華な「プレミアムカー」ですが、ちょっと親近感が沸いたような気がします。また乗りたくなりました。
次回に続きます。
今日はこんなところです。