初夏の東北をひとり旅、盛岡に着いたところまでの記事をお送りしているのですが、今日の朝刊に気になる記事が載って居たので、今日はそちらについて取り上げたいと思います。

朝日大阪朝刊 平成29年7月27日付け 一面より。
現在、「中之島駅」(大阪市北区)が終着駅となっている京阪電車中之島線をそこから西へ、「大阪地下鉄中央線」と「阪神なんば線」が乗り入れる「九条駅」(同西区)まで延伸する構想が持ち上がっている…という記事でした。

記事にあった地図を見てみますと…
ここにあるように、もともと中之島線には「西九条駅」(同此花区)までの延伸計画があり、近畿運輸局の審議会案にも採り上げられていました。
同駅にはJR線(大阪環状線・ゆめ咲線)と阪神線(なんば線)が乗り入れており、ゆめ咲線でUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)方面や、阪神なんば線で神戸方面への接続を考慮したもの、とされているほか、西九条での乗り換え方式ではなく京阪が独自でUSJまでの新路線を建設する、という構想もあると報じられたこともありました。
余談ですが、USJ近くの商業施設・ユニバーサル・ウォーク内に「ホテル京阪」があるのは、将来的にここまで京阪が延びてくるからだ…とも囁かれたり囁かれなかったり、という話を耳にしたことすらあります。

朝日以外でも今回の報道を見ていますと、今回の動向はそれら他路線との接続駅を「西九条駅」から少し南東の「九条駅」に変更することを、従来の計画に加えて検討しているようです。

再び、同じ地図ですが…
冒頭で触れたように、あたらしく接続駅として構想がある「九条駅」には先ほどの「阪神なんば線」のほかに「大阪市地下鉄中央線」も乗り入れています。
阪神との接続は「西九条駅」のそれと同じく維持されるのですが、あえて京阪がこの駅に接続駅を変更したのは、記事の見出しにもあるように「夢洲でのIR(統合型リゾート)構想」が大きな意味を持っていると、記事からは読み取れます。
大阪湾に浮かぶ人工島・夢洲は、そのIR構想のほか、2025年大阪万博の会場予定地ともなっており、それらのメインアクセスとして「地下鉄中央線のコスモスクエア駅(同住之江区)からの延伸」が持ち上がっていることが、その大きな理由のようです。

6月に就任したばかりの中野社長へのこのインタビュー記事では、その九条駅への乗り入れについての言及もされていまして、見方によれば、京阪の地下鉄中央線への乗り入れ計画とも取れる内容なので、余計に気になります。
題目のように、実現すれば「京都・祇園から夢洲のIRまでの直通」とは…
IRの是非はともかくとして、最近、殊にインバウンド需要の取り込みにさまざまな施策を行なっている京阪の、またあたらしい計画になりそうですが、あまりにも話が壮大過ぎるので、わたしなどはどうもピンと来ないです(汗)
今日はこんなところです。