
今夏、8月20日(日)にいよいよ登場する、京阪電車初の全席座席指定車両「プレミアムカー」導入と、翌21日(月)からの大阪方面への通勤・通学客輸送の着席保障を目的とした「ライナー」列車の導入などにあわせ、同20日(日)にダイヤの一部変更を実施する、と京阪電車から公式プレスリリースが昨日、なされました。

「ダイヤ一部変更」の主な目的としては、先述した「プレミアムカー」導入が最たるものなのですが、指定席券の購入を行うための「プレミアムカークラブ」サイトのオープン(8月5日)についても、同時にプレスリリースがありました。こちらについてもあわせて取り上げたいと思います。
さて、その「プレミアムカー」の運転については…

と、具体的な運転時間帯や本数の記載があります。
平日・休日、また上下列車とも、終日にわたっての設定になるようです。
2月に改定されたダイヤ(「プレミアムカー」を連結する8000系車両での特急列車の運転間隔をすでに揃えている)を基本的に踏襲する形になることとなれば、上下列車ともに「プレミアムカー」を連結した特急列車は、おおむね4本/時(特急列車自体は日中6本/時)の設定になるようです。
そして、気になるのは…
※行楽シーズンの輸送や正月等の臨時ダイヤ実施時には、大幅に変更する場合があります という、この一文でしょうか。

今年のゴールデンウィーク期間に運転された「鞍馬・貴船連絡 洛楽」。
守口市にて。
正月には「初詣洛楽」、ゴールデンウィークや紅葉の時期には「比叡山、鞍馬・貴船、大原連絡 洛楽」、また「臨時洛楽」が多数運転されるので、その際にも(その際だからこそとも言えそうですが)、多数の観光客輸送において「プレミアムカー」は大きな意義を持ちそうです。

平日朝ラッシュ時、下り(大阪方面)へ運転される「ライナー」列車についても、始発となる樟葉・枚方市両駅の発車番線まで事細かな発表がなされていました。両駅から大阪方面へ平日朝に1本ずつの運転で、いずれも京橋駅までノンストップで運転されるものです。

ところで、先ほども少し触れましたが、これら「プレミアムカー」や「ライナー」指定券を購入するための専用サイト、「プレミアムカークラブ」についてのプレスリリースを見て参りたいと思います。
最近では、同様の列車を多く運転している大手民鉄(特に関東)では盛んな方式である「ネットでのカード決済」が主になるようです。

まずは「会員登録」。各種クレジットカードでの決済が可能とのこと。


そして「乗車日、乗車したい列車を選択」…という流れになるようです。
希望の座席を随意に指定出来、さらに発車の直前(3分前)まで購入・変更が可能という、なかなか便利なシステムになりそうです。

そして、駅での「プレミアムカー券」「ライナー券」発売も同時に行われるとのこと。こちらは、各停車駅のインフォステーション(案内所)でチケットを発売する方式で、これらを総合すると京急電鉄の品川駅などで見かけるような駅ホームに券売機を設置、発売を行うという方式ではないようです。
いよいよ、登場まで1ケ月あまりになった「プレミアムカー」「ライナー」の導入、徐々にさまざまな情報が発表されていますが、具体的なダイヤ発表については来月に入ってからになるとのこと、これを続いてはさらなる発表を楽しみに待ちたいと思います。

これで全体のダイヤが明らかになるのでしょうが、個人的には「特急車の8000系を特急列車以外で運用する場合の『プレミアムカー』の取り扱い」が気になります(実際に、車庫への入出庫などを兼ねた設定があります)。
特別料金を徴収せずに開放するのか、この車両だけ締め切りにするのか…
気になりながら、今日はこんなところです。