JR西日本 全線完乗への道!あらためてその15~可部線・あき亀山駅へ | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。
さっそくですが、日付が変わってからアップした、前回の記事にお見苦しい点があったことをまず、おわび申し上げます。内容の確認ボタンを押しただけで満足してしまったようで(笑)保存せずにPCの電源を落としてしまっていました(泣)

今春のJR線ダイヤ改正で、全国的に注目されている「廃線区間の復活」が実現した、広島市のJR可部線(かべせん)へ乗り鉄した様子をあらためてお送りしたいと思います。向かうは、あらたに終着駅となった「あき亀山駅」(広島市安佐北区)です。

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従来までの終着駅だった「可部駅(かべえき、同)」。
開業祝賀の幟が印象的です。
では、気を取り直して!さっそく「あき亀山駅」へ向かいます。

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広島駅からの電車は、日中は20分おきの運転がなされています。
結構、たくさんの人が下車して行ったので、車内はご覧の様子でした。

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では、いよいよ発車です。発車後、しばらくは側線と並走して行きます。

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この先が、15年ほど前に廃止された非電化の区間。
それを電化した上で再整備し、今回の延伸が行われました。
実にゆっくりと走って行くのですが、沿線にはびっしりと住宅が立ち並んでいました。

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ほどなく、中間駅の「河戸帆待川駅(こうどほまちがわえき、同)」に到着。

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可部以北の非電化区間廃止時、この駅から約400mほどあき亀山寄り(地図では左側方向)に、「河戸駅(こうどえき)」が存在していました。もともと、非電化区間の際、この場所には駅はなかったのですが、復活時に「新駅」として設置された経緯があります(仮称は「新河戸駅」だったそうです)。

「帆待川(ほまちがわ)」とは駅近くを流れ、太田川へ流れる、地域の川の名前から取られているとのこと(赤い矢印)。美しい名前です。
新線両駅と、これまで終着駅だった可部駅が所在する、安佐北区の区役所はこの駅が近いようです。

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そして、いよいよ「あき亀山駅」に到着です。

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午前10時07分、今回の旅の目的地、終着駅の「あき亀山駅」に到着しました。
可部駅からの延伸区間、わずか2駅、5分ほどでした。

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それでは例によって、折り返しまで駅周辺を観察してみたいと思います。
ホームは島式2線のみなのですが、それに比して広い駅構内です。

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留置線が3線。夜間など、ここで車両が留め置かれるのでしょうか。

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真新しい駅に、真新しい新型車両。印象的な風景です。

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車止めの向こうに通路が設けられていまして、それに沿って出口へ向かいます。

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無人駅でした。ICカード対応の、簡易な自動改札機が設けられています。
この様態は近年、あちこちで見かける光景のように感じます。

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駅構内から出て来ました。おしゃれなデザインの駅です。

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「亀山」なので「カメ」なのですね。かわいらしいイラストです。

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ところで、この「あき亀山駅」周辺の地図を見てみますと、北側には住宅街が広がっていることが伺えます。ですが、反対の南側、太田川の方向を向きますと…

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新設されたロータリーの向こうには、広大な梅林が広がっていました。

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別段、公園になっているというわけではなさそうですが、これほどの規模なのはなかなか壮観です。花のつき具合もなかなかええもんやなあ、などとほっとさせられました。

近辺の団地付近には、将来的には市民病院が移転する計画もあるのだとのこと。

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さて、行き止まり式のこの駅(右側)の裏側には、駅へとアプローチするあたらしい道路が設けられていました。少し先へ進んでみることにするのですが…

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二つ上の画像、銀色の軽トラックが停車している場所から、新駅と反対方向を望んだところ。小高い山の奥、さらに山深くなりつつある様子が見て取れます。この山は、先ほどホームからも見えました。

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少し横に寄り、柵の設置されている手前、公道から撮影したもの。

手前の舗装されていない敷地、そして独特な形状の築堤…
これが、14年ほど前の平成15(2003)年に廃止された、可部~三段峡間の非電化区間の廃線跡に当たります。

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上の場所から、ちょうど反対側を向きますとこんな感じ。
廃線跡の築堤と、「あき亀山駅」の行き止まりの線路とが、この道路をはさんで対峙している様子がわかりました。

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可部線の非電化区間、すなわち「可部~三段峡間」(広島県山県郡戸河内町、現在は安芸太田町)は46.2kmほどの距離だったのですが、可部を過ぎたちょうどこのあたりから、それまでとはまったく異なる、山岳路線を思わせる路線となっていました。

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かつての終着駅・三段峡駅。非電化区間を含め、可部線に初乗りした時の撮影。平成10(1998)年10月撮影。

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「C11型蒸気機関車」が静態保存されているのが、この駅の特徴でした。

国の特別名勝・三段峡への観光客で、春や秋などのシーズンにはにぎわったそうですが、利用客の減少などで、三段峡までの路線は廃止となってしまいました。そんな中、住宅開発が進み、人口も増加傾向にあるこの河戸周辺までの路線復活が地域から強い要望としてあり、今回の復活劇の実現に至った、というのです。

ちなみにこの「C11 189号」は、広島駅の隣駅、「天神川駅(てんじんがわえき、広島市南区)」の至近にある大型商業施設・イオンモール広島府中(広島県安芸郡府中町)の敷地内で、現在は保存されているのだそうです。

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またもだいたいのトレースなのですが(笑)
この先の廃線区間を地図で示してみました。

三段峡廃止時には、先ほどの「河戸帆待川駅」と同様に、この場所には駅が設けられていませんでした(ここから数百mほど可部寄りに「河戸駅」が存在していた)。

蛇行を始める太田川に沿うように、旧線路もここから山岳路線へと変貌して行きました。この先には「今井田駅(いまいだえき、青い☆印付近)」が、注目されるのは、その隣の赤い☆印付近「安芸亀山駅(あきかめやまえき)」があったことでしょうか。

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今回、開業した「あき亀山駅」はかつて存在した「安芸亀山駅」との混同を避けるため、旧国名の部分をひらがなに改めているのだそうです(「移設」とか「復活」という扱いではないとのこと)。
確かに、新旧亀山駅の間、直線でも3~4kmほどはあるでしょうか。

廃線から14年ほどでの一部区間の復活、そして、復活ならず列車が走らなくなったこの先の区間、この前後で、大きく明暗が分かれたという現実を、図らずも垣間見たような気がします。

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では、駅周辺の散策を終えたところで、広島方面へと折り返すことにします。

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まだ時間がありましたので、ここまで乗車して来た、新型車両・227系「レッド・ウィング」を観察することが出来ました。広島周辺で急速に数を増やしている車両です。

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この新線しかりですが、国鉄時代からの車両が多かった、広島周辺のJR線のあたらしい時代の到来を象徴しているかのように感じられる存在のようです。
しかしかっこいいデザインです。カープしかり、赤は広島の象徴なのですね。

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ホームの先端にやって来ました。

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冒頭にも触れたのですが、島式ホーム・2線の他にも、留置線が3線設けられているという広大な駅構内です。ずらっと並んだ信号機に、思わず目が行きます。

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次回に続きます。
今日はこんなところです。