北陸新幹線 京都以西は南回りルート・学研都市線松井山手駅に新駅併設か | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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みなさんこんにちは。今日の話題です。

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朝日大阪夕刊 平成29(2017)年3月7日付け、一面より。

2022年度の開業を目指し、金沢(石川県金沢市)から敦賀(福井県敦賀市)間で建設工事が進められている北陸新幹線ですが、敦賀から先、大阪までのルートについて昨年末、小浜・京都ルートで決定したのに続き、京都から新大阪までのルート選定についても、このようなニュースがいっせいに報じられました。

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翌日、読売大阪朝刊 平成29(2017)年3月8日付け、一面より。
こちらも「北陸新幹線 南回り採用へ…京田辺に新駅」という見出しでした。

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同じく、読売大阪朝刊 平成29(2017)年3月8日付け、一面より。

これまで、北陸新幹線の敦賀以西のルート選定については、関西ではたびたび報道がなされていたのですが、ここに来て、北摂地域の山岳地帯をトンネルで通過する「北回りルート」に対し、関西学術文化研究都市(学研都市)付近を地上線で経由し、途中の京田辺付近に新駅を設置する「南回りルート」の方で大筋合意したと、いずれでもそのように報じられています。

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そこで注目される「新幹線新駅」というのは、大阪・京都府境に位置している「松井山手駅(まついやまてえき、京都府京田辺市)」付近で、地元路線・JR学研都市線と接続するという構想です(駅前後のルートはイメージです)。
ちょうど、赤い☆印付近が松井山手駅に当たります。
近年には「第二京阪道路」も開業するなど、利便性が大きく向上したところです。

余談ですが、松井山手駅がある学研都市線(この地図では、正式名称の片町線と表記されている)が、ちょうどその東西で大きく進行方向を変えているのは、この間に生駒山地があるためです。明治中期の開業当初、この山岳地帯に長大なトンネルを掘ることは技術的に困難だったので、このように大きく迂回するルートで線路が敷かれ、現在に至っているという経緯があります。

この生駒山地や丘陵地などを切りひらき、開発されたのが「学研都市」です。

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広域地図で見てみますと、この「松井山手駅」の周辺というのは、地勢的には大阪・京都・奈良のちょうど中間地点に当たります。南回りルート選定の要点だといわれる学研都市は、その三府県にまたがる広大な地域を指すのだそうですが、核となる施設が多く集まっているのは、おおまかですが「緑の○」で囲った場所あたりを指すことが多いようです(あくまで私見での範囲です)。

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ところで、この一連の報道を見ていて、昨年末、建設が開始された「リニア中央新幹線計画」のことをふと想起してしまいました。

中央リニアでは、「経由する各県に一駅を設置する」という方針がすでに打ち出されているのですが、場所は未定なものの、その駅候補地(黒、青矢印。他にもあり)が複数挙げられているその奈良県駅とも比較的、近接する可能性が出て来たということになりそうです。

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北陸新幹線 E7系。上田駅(うえだえき、長野県上田市)にて。

北陸・新潟・長野方面などへ向かう北陸新幹線と、名古屋・東京方面へ向かう中央リニア新幹線、それぞれ位置づけは異なるものだと思うのですが、もしこれらが近接した場合、新駅間の連絡はどうなるのか?開業した際、この周辺の交通網はどう変化しているのか?など、気になることの多い、今回の北陸新幹線・南回りルート選定に関する報道でした。

開業予定は…気が遠くなりそうなので、あえて触れないでおこうかと(笑)
というのは置いといて、北陸新幹線の敦賀~新大阪間の着工予定は2031年度頃リニア中央新幹線の名古屋~大阪間の開通は2037年頃(いずれも想定)とされています。やはり、気が遠くなりそうです(+o+)

未来へ夢を馳せながら、今日はこんなところです。