みなさんこんにちは。今日の話題です。
今月8日で20周年を迎えるJR東西線について、開業前夜の様子を当時と現在の写真を比べながら、その変遷や思い出などについてあれこれ語るということをしています。
この路線と直通運転している、地元の学研都市線を中心にしたものです。

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大阪ビジネスパークや、大阪城公園の至近にあった片町駅(かたまちえき)。
寝屋川をはさんだ向いのこの駅は閑静なたたずまいだった。

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JR東西線は、大阪市内の中心部を地下で貫いている路線です。

20年前の開業と同時に、京橋駅(きょうばしえき、大阪市都島区)からは学研都市線、尼崎駅(兵庫県尼崎市)からはJR神戸線・JR宝塚線と接続し、この路線を介してこれらの路線の間で直通運転が行われるようになりました。

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その際、路線の東端で接続する学研都市線(がっけんとしせん)は起点が京橋駅に変更されることとなり、片町駅~京橋駅間が廃止され、終着駅だったこの片町駅もそれと運命をともにしました。

その区間廃止の直前に撮影した写真を中心に、シリーズでお送りしています。

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片町駅は廃止直前、ホームは2面・線路は2線という構造の仮駅でした。
反対側ホームに緑色の防護ネットが張られているのがわかるのですが、その奥付近は、ここまで地下で走って来たJR東西線が地上に出る開口部付近でした。

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それでは、かつて片町駅があった場所(赤い☆付近)から、20年前に廃止となった京橋までの区間を、並行する道路でトレースして歩いてみたいと思います。

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当時の駅舎前から。画像右側に片町駅と、京橋駅への線路がありました。
左側の二車線の道路は当時と同じですが、手前から奥へと向かう一方通行です。

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このような風景がホームから見られました。正面はIMPビル、左側はツイン21ビル。
自分でいうのもなんですが、おもしろい写真を残していました(笑)

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ちょうどこのあたりでしょうか。かつての駅跡は駐車場になっているので、手前の公道から撮影したものです。奥に、地下から出て来る東西線の架線柱が見えます。

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これはおそらく、その片町駅のホーム端から写したものだと思うのですが、右側の真新しい線路に、東西線の試運転列車が停車しているのがわかります。

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このあたりでしょうか。こちらも駐車場の敷地にかかっているので、上のものからは少し左(北側)に寄ったところになるかと思われます。右端、大きなダクトのある建物は東西線のトンネル入り口付近に設けられた、換気施設です。

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また、ホームの外側には、このように留置線が設けられていました。

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歩くこと5分ほど、旧線路からは少し離れていったところで、この陸橋のたもとにたどり着きました。京橋駅から大阪ビジネスパークや大阪城公園、大阪城ホールなどに向かえる、屋根付きのペデストリアンデッキへの階段です。

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地図では、黒い☆あたりになるでしょうか。もうここは「京橋」です。

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ところで、この陸橋を上がったすぐ北側には、京阪電車の京橋駅があります。

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JR線との乗り換えで利用される、たくさんの自動改札機が並ぶ中央口とは真反対側のこちらにも改札口が設けられています。
京阪グループの商業施設「京阪モール」にも直結している他、駅北東側を走る地下鉄への乗り換えでも便利なのですが…

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この改札口は「片町口」と呼ばれています。

実は昭和44(1969)年秋までこちらの京阪電車にも「片町駅」が存在していました。場所は国鉄(当時)の片町駅北側にあったのですが、旧地上線を現在の高架線に移設する際廃止されたという経緯がありました。「片町口」はその京阪片町駅廃止の代替として設けられたそうで、駅廃止から50年近く経過する現在でも、こういった形でかつての名残をとどめています。

時期は異なれどともに廃止になってしまった、というちょっと意外な?関係があるようです。

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本題から離れましたが、陸橋に戻ってみることにします。
京橋駅片町口からこの陸橋で南方向へ、当時は学研都市線(現在は東西線)を跨いでいる場所、茶色矢印付近からの様子を観察してみたいと思います。

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陸橋から眺めた片町駅は、このような感じでした。
ちょうど列車が到着するところのようで、身をくねらせながら、駅を出てすぐのところにあったダブルシーサスのポイントを渡り終えようとしています。
この陸橋をくぐったところは、もう京橋駅の構内でした。

手前の東西線線路には点検でしょうか、作業員らしき人々の姿も見えます。
左側、一段上がった場所にあるのは東西線開業後に使用されることになる引き込み線なのですが、この時点では東西線と学研都市線はまだつながっていないので、信号機に「×」という印がつけられています。

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20年経過した、現在の同じ場所。

かつての片町駅と、そこへ至る線路は、先ほど見て来たように広大な駐車場と化しているのがよくわかります。しかし、風景が変わったといえば変わったのでしょうが、背景はあまり変わっていないといえば変わっていないようにも思えます(→どっちやねん!)

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旧片町駅の場所は現在も健在の、茶色の外壁の洋風ビルのあたりです。
当時は「TOSTEM」の大きな看板が目印でした。

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先ほどの列車が折り返して行きました。おそらく、普通四条畷ゆきです。

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徐々に、当時の様子を思い出したような気がして来ました。
そしてついにJR東西線開業、同時に片町駅廃止の日を迎えることになりました。

次回に続きます。
今日はこんなところです。