近鉄けいはんな線 開業30周年を迎えて~その1 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。今日の話題です。

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先日、所用で「長田駅(ながたえき、大阪府東大阪市)」を利用した際のことです。

この駅は「大阪市地下鉄中央線(4号線)」、「近鉄けいはんな線」という二つの路線の境界駅です。地元駅ということでわたしもよく利用しているのですが…

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改札を入りますと、このような展示がなされていました。

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「けいはんな線 開業30周年」。
今年10月、この駅に乗り入れている「近鉄けいはんな線」が「開業30周年」を迎えるということで、その記念行事の一環でした。ちょっと展示を拝見していくことにします。

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「近鉄けいはんな線」は昭和61(1986)年10月にこの「長田駅」から東へ、大阪・奈良県境にそびえる「生駒山(いこまやま、標高642m)」をトンネルで抜け、「生駒駅(いこまえき、奈良県生駒市)」へと結ぶ、「近鉄東大阪線」として開業しました。

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それと同時に既にこの駅まで開業していた「大阪市地下鉄中央線」と相互乗り入れを開始、「大阪港駅(おおさかこうえき、大阪市港区)」(のちに平成9年には「コスモスクエア駅=大阪市住之江区=」まで)までの直通列車が走るようになりました。

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その後は平成18(2006)年3月、終点の「生駒駅」から「関西学術文化研究都市(関西学研都市)」へのアクセス向上を主目的に「学研奈良登美ヶ丘駅(がっけんならとみがおかえき、奈良県奈良市)」まで延伸され、その際に「けいはんな線」という路線名に改められました。

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この「中央線」と「けいはんな線」には「ゆめはんな」という愛称が付けられていまして、沿線を見ますと「海遊館、天保山」と言った「大阪湾岸部のウォーターフロント」、「船場のビジネス街」、そして「奈良郊外のベッドタウン」などというように、実に多彩な顔を持っていることが特徴です。

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ところで、線名の「けいはんな」とは「京都・大阪・奈良」という地名それぞれから取られた地名に由来しているのですが、「けいはんな線」と呼称されてはいるものの、現在は京都府内に駅は設けられていません。

「関西学研都市」の今後の開発状況や、「リニア中央新幹線・奈良新駅」が奈良・京都県境の「学研都市付近」に設置される可能性を考慮し、将来的に京都府内までの延伸が計画されているようです。

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さて、展示を順に見ていくことにするのですが、まずは直通先の「中央線」についての展示がまずありました。
先ほども少し触れましたが、この路線の西端は「大阪港」に近いところに線路が敷かれているのですが、最初に開業したのがこの区間だったとのこと。

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世間一般で「地下鉄」というと文字通り「地下を走るもの」、という捉え方をされるかと思うのですが、「大阪港~弁天町(べんてんちょう、大阪市港区)」間は地下鉄としては珍しい「全線高架路線」として、昭和36(1961)年に中央線最初の区間として開業しました。

開業時には「中央線」は他の路線と分離した状態だったということもあり、車両はこのようにクレーンで高架上に運び込まれたようです。まるで「地下鉄」という感じがしません。

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こちらは「弁天町駅」付近の空撮写真ですが…

画面左下から右上へと走るのが「地下鉄中央線」、その下で交差しているのが「国鉄(現在のJR)大阪環状線」です。「地下鉄の方が一般鉄道の上をまたいでいる」というのは、全国的に見てもかなり珍しい部類に入るのではないかと思います。
この区間を高架にしたのは「海面下が低いことによる高潮の影響を避けるため」とされています。

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さて、隣にはこの「中央線」、「けいはんな線」で活躍する、歴代の車両にまつわる展示もありました。

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開業当初の「6000型車両」。昭和36(1961)年の開業当初からしばらくは利用客も少なく、単行(1両編成)での運転がなされていたとのこと。
6両編成の列車が頻繁に走る現在では、想像もつかない光景です。

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次第に路線は東の方向へ延伸され、昭和60(1985)年4月には「深江橋駅(ふかえばしえき、大阪市東成区)」から市外の「東大阪市」へと路線が延び「長田駅」までが開業。
余談ですが、これが「おらが街に地下鉄がやって来た瞬間」でした。幼な心によく覚えています(^^)v

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そして、翌年に「長田駅」から延伸する形で「近鉄東大阪線」が開業しました。

それでは、「今回の記念行事のメイン」とも言える、30年前の「近鉄東大阪線開業」について掘り下げてみたいと思います。

次回に続きます。
今日はこんなところです。