「青春18きっぷ」を使い、先月東宝系で公開がはじまった映画「ルドルフとイッパイアッテナ」の主人公、黒猫の「ルドルフ」が生まれ育った街、岐阜を巡る旅の様子をお送りしています。

映画作中で、とあることから東京へやって来たルドルフが「夢に見るほどに望郷の念を持った光景」の象徴といいましょうか、幾度も回想していた「金華山」を背景にした「金華橋」、そして「長良川」を後にしました。
前回の記事はこちらです↓
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「青春18きっぷ」で初秋の旅2016~その7(2016年9月22日アップ)

少し歩いたところでこの「長良橋通り」に出ました。

バス停があったので、これまた作中で「故郷の思い出」として実に細かく、印象的な描写がなされていた「金華山」、そして山に登るメインルートである「金華山ロープウェー」がある「岐阜公園」へと続いて向かいます。

「長良橋通り」沿いにあったバス停で待つことしばし、乗車して涼しい車内にほっとするのですが、ものの5分ほどでこちらの「岐阜公園・歴史博物館前」に到着。
わたしのような観光客然とした人々とともに、買い物帰りと思しき乗客も連れ立って降りて行きます。意外にというか、周辺は住宅街が広がっていました。

見上げますと、もうすぐそこに「金華山」の姿がありました。
さほど高い山ではないように思うのですが、こうして見ますと結構迫力を感じます。

ちょうど、くだんの「ロープウェー」が山肌を上下していくところでした。
この「ロープウェー」も作中において「ルドルフの岐阜の思い出」として取り上げられているものです。詳しくは後刻の記事で…

それではさっそく「金華山」のふもとに広がる「岐阜公園」へ入ってみます。

正面の入り口を入ったところです。
右は「岐阜市歴史博物館」なのですが、すでに木々の鬱蒼とした感を受けます。
まだ日中は陽射しが強いので、木陰のありがたさをこのように感じられます。


結構たくさんの施設、また記念碑などもでしょうか、さまざまなものが点在しているようです。また園内を見渡してみますと、観光客以外にも散歩されている地元の方々に多く出くわしました。
自宅の近所に、このような緑豊かな場所があるというのはうらやましいですね。

先へ進みます。気になる表示がいっぱい…

そんな中、少し古びた銅像が建っていました。

「板垣退助遭難の地」…
ふと記憶をたどってみたのですが、教科書にも載っているあの「板垣死すとも自由は死せず」の名台詞が生まれたところだ、という説明文に少しく驚いた次第です。
明治時代に起こった「自由民権運動」、その旗振り役であった「板垣退助(いたがき・たいすけ、1837-1919。土佐・高知出身の武士、政治家。内務大臣を務める)」が演説後、暴漢に襲われ、その際にこの台詞が生まれた、ということが知られていますが、ここ岐阜での出来事だったのですね。

この他にも、記念碑や城門跡、はたまた大変立ち寄りたくなった?時代劇に出て来そうな甘味どころの東屋などが道すがらありまして、なかなか興味深く感じます。
さらに進んで行く中で、少し奥まったところへと道が延びていまして…

奥に、目指す「金華山ロープウェー」の乗り場がありました。
バス停からは5分ほどだったでしょうか、緑の中を心地よく進んで行ったところです。
次回に続きます。
今日はこんなところです。