3日にわたる北海道の旅を終え、「新千歳空港」から帰阪しているところです。

離陸後、機はすぐに厚い雲の中に入って行きました。窓際ですが、何も見えません。

10分ほど経ちますと、その雲から抜け出しました。そこで目の前に広がったのがこの光景です!

どこまで進んでもこの光景が続きます。地上のさまざまなものが確認出来た、行きの車窓とはまったく異なるものでしたが、それはそれで飛行機でないと愉しめない風景であることには相違ないですね。

雲中の人となって1時間半ほど、「まもなく着陸態勢に入ります」とアナウンスが入りました。それと同時くらいでしょうか、再び厚い雲の中に入って行ったのですが、半端ないくらいに機体に揺れがはじまりました。
「悪天候のため当機は揺れておりますが、安全には問題ございません」というアナウンスすらあったりしたのですが、これまで幾度か飛行機に乗った中で、おそらくは一番冷や汗をかいてしまったのではないか?と思うほどのものでした(汗)

そして、無事「関西空港」へと着陸。バチバチと雨がたたきつけるのがわかるほど、実にものすごい雨でした。この大雨を降らせている雲の中を通って来た訳なので、あれほどの揺れだったのかと妙に納得してしまいました( T_T)


よく見ますと、あちらこちらに水たまりが出来ているほどで、あとから嫁に聞きますと大阪はこの日、午後からえらい雨だったようです。
「この豪雨、帰りはどないしようかいな?」ということが頭をよぎります。
ただこのようにして大阪まで無事に帰って来ているので、安心感はあるのですが…


機外に出たのは午後8時を少し過ぎたころだったでしょうか。まだこのあとから出発する便がありますが、やはりこの悪天候がために到着が遅れているようです。

すでに、がらんどうとしたターミナルビルでした。煌々とした明かりが大変まばゆく感じます。

さて帰路は往路と同じく、やはりJRということにしました。
この時間では環状線に直通する便を含め、まだたくさんの列車が運転されているので疲れた身には助かります。


長い待ち列の「関空快速」に乗車。ただ、始発駅ですので余裕で座ることが出来ました。雨は相変わらず、まったく止む気配はありません。


関空から40分ほど、午後9時半に今回の旅のはじまりであった「天王寺駅(てんのうじえき、大阪市天王寺区)」に到着。
長かった3日間の旅、やっと大阪に帰って来ました( ^^)
さて、今回の旅は、表題にありますように「JR北海道の乗り鉄」を主目的にしたものだったのですが、いずれの車窓から見える風景が、大阪での「初夏を思わせる陽気」とは大きく異なり、まさに「春爛漫」だったことが大変印象に残りました。

まるで季節が1ケ月以上戻ったようで、「春」という季節を再度楽しむことが出来たのでなんだか得したような気分に浸れたことも、未乗線区の乗車とともに大きな収穫であったように感じます。

また、今シリーズを進めるに当たって傍らに置いた、「各駅停車全国歴史散歩北海道」(北海道新聞社編・河出書房新社刊 昭和54年6月初版 絶版)というこの書籍ですが、一般的なガイドブックには掲載されていないような、例えば「アイヌ語地名」であるとか「明治期の開拓史」といった北海道ならではの史実について、実際に当地を訪れることでその事情を少しではあるものの垣間見ることが出来た、ということも意義深いものであったと感じられるものでした。
では、今回の旅のまとめです。
【第1日目】 平成28(2016)年5月14日(土)

天王寺 05:25発→関西空港 06:09着
関空快速 関西空港ゆき
関西空港 07:00発→新千歳空港 08:55着
ジェットスター航空 GK153便 新千歳空港ゆき
新千歳空港 09:30発→南千歳 09:33着
快速エアポート 札幌・小樽ゆき
南千歳 10:06発(遅れ6分)→苫小牧 10:21着(遅れ4分)
特急 北斗8号 函館ゆき(先行の普通列車が遅れていたため)
苫小牧 10:23発(遅れ3分)→鵡川 10:52着(遅れ3分)
(特急北斗8号の接続待ちを行ったため)
鵡川 10:59発→苫小牧 11:28着
普通 ワンマン苫小牧ゆき
苫小牧 13:27発→岩見沢 14:50着
普通 ワンマン岩見沢ゆき
岩見沢 15:40発→旭川 17:02着
普通 旭川ゆき
(未乗区間の乗車)
日高本線(ひだかほんせん) 苫小牧~鵡川間 30.5km
室蘭本線(むろらんほんせん) 苫小牧~岩見沢間 75.8km
第1日目 未乗線区の乗車 合計 106.3km
【第2日目】平成28(2016)年5月15日(日)

旭川 07:41発→富良野 08:53着
普通 ワンマン帯広ゆき(富良野から快速狩勝 帯広ゆき)
富良野 09:23発→新得 10:48着
快速狩勝 帯広ゆき
新得 11:19発→滝川 13:57着
普通 ワンマン滝川ゆき
滝川 14:39発→深川 14:57着
普通 旭川ゆき
深川 16:09発→増毛 17:39着
普通 ワンマン増毛ゆき
増毛 17:47発→深川 19:14着
普通 ワンマン深川ゆき
深川 19:19発→滝川 19:32着
特急 スーパーカムイ42号 札幌ゆき
(未乗線区の乗車)
富良野線(ふらのせん) 旭川~富良野間 54.8km(全線完乗)
根室本線(ねむろほんせん) 滝川~新得間 136.3km(全線完乗)
留萌本線(るもいほんせん) 深川~増毛間 66.8km(全線完乗)
第2日目 未乗線区の乗車 3線区 257.9km
【第3日目】平成28(2016)年5月16日(月)

滝川ターミナル 08:49発→新十津川役場前 09:02着
北海道中央バス 啓南団地経由新十津川役場ゆき
新十津川 09:40発→石狩当別 11:03着
普通 ワンマン石狩当別
石狩当別 11:38発→札幌 12:26着(遅れ11分)
普通 札幌ゆき
(函館本線 稲積公園~発寒間で強風のため飛来物が架線に付着したため遅れ)
札幌 14:38発→北広島 15:04着
普通 千歳ゆき
北広島 15:07発→新千歳空港 15:27着
快速エアポート146号 新千歳空港ゆき
新千歳空港 17:25発(遅れ5分)→関西空港 19:50着(遅れ15分)
ジェットスター航空156便 関西空港ゆき(天候不良のため遅れ)
関西空港 20:30発→天王寺 21:24着
関空快速 大阪方面京橋ゆき
(未乗線区の乗車)
札沼線(さっしょうせん) 新十津川~桑園間 76.5km
今回の未乗線区乗車 6線区 合計 440.7km
そして、
【残り未乗線区】
北海道新幹線(ほっかいどうしんかんせん)
新青森~新函館北斗間 148.8km
函館本線(はこだてほんせん) 長万部~小樽間 140.2km
室蘭本線(むろらんほんせん) 東室蘭~室蘭間 7.0km
日高本線(ひだかほんせん) 鵡川~様似間 116.0km
※路盤流出のため鵡川~様似間はバス代行輸送中
以上4線区 合計 412.0km、
JR北海道全路線(2,568.7km)に対しての比率 16.04%

未乗線区の中には、最大の目玉?である「北海道新幹線」が全線残っています。
ですので、次回の乗り鉄の旅では「道南地方」が中心になるのではないかと思うのですが、そちらへの旅もこれから楽しみにしたいところです。

さて、帰阪の翌日、札幌駅でまとめ買いしたおみやげが「ゆうパック」で到着しました。昨日、手ぶらで帰宅したわたしの姿を見て、たいそうがっかりした娘には大きな朗報だったようで、さっそく荷物を開封、嬉々としてこのように品定めをはじめました。

ところで、気に入って購入したのがこの「携帯クリーナー」でした。
北海道新幹線の「H5系」をモチーフにしたものです。

この深い緑色の塗装は一度見たら印象に残るものですね。大変好感が持てます。
ですが…

裏面を見ますと、なんと「製造元がおらが街」ではないですか!
ちょっと狼狽したのですが、冷静に?この事情を捉えてみますと、「中河内(なかがわち)で生産されたものを、遠く離れた北海道で旅先の中河内人(わたし)が入手したがために、再び中河内へと帰って来ることになった」ということでしょうか。
こんなことがあるのですね…びっくりです。

長躯、43回にわたりおつきあいくださり、誠にありがとうございました。
この旅はこんなところです。