JR東日本 全線完乗への道!その55 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。
「碓氷峠鉄道文化むら」(群馬県安中市)を訪問しています。

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こちらは「資料館」に展示されていた「碓氷峠越えの鉄道にまつわる用語辞典」なるものですが、今日はその中の「パーミル」について取り上げたいと思います。

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「66.7」と記載のある標識、これが「碓氷峠」の急勾配さを示すものです。

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この標識は「勾配標(こうばいひょう)」と呼ばれるものです。

日本の鉄道では「JR、民営鉄道」問わず、線路際でよく見かけるものですが、記載されている数字は「1000m進むごとに上る勾配」を示していて、これを「パーミル(‰)」と称します。実際に「碓氷峠越え」の路線で使用されていたものですが、その計算方式に照らし合わせると、「1000m進むごとに66.7m上る勾配」ということになります。
「日本の鉄道で最大の急勾配」として知られていました。

ただ、数字だけではなかなか実感が湧かないのですが、この比率を「100m」に当てはめてみると「100mで6.67m上る勾配」、「50m」では「3.33m上る勾配」と換算出来ます。
この距離を「陸上のトラック」などで思い浮かべてみますと、相当な勾配であることが伺い知れます。

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もちろん、全区間で「66.7‰」という勾配が連続していた訳ではないのですが、そのような「苛酷な路線条件」であるがゆえに、「通過する一列車あたりの重量制限」というものも、この表にあるようにかなり制限がかかっていたようです。

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さて、その「鉄道資料館」の中には、興味深い展示がたくさんありました。

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ショーケースの中に展示されていたのは「運転時刻表(うんてんじこくひょう、スタフとも。運転士専用の時刻表)」でした。ちょっと見てみたいと思います。

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「高崎駅」から「碓氷峠」に入る、「下り列車」のものです(上り勾配に向かう列車ですが「下り列車」です)。

峠の手前、「横川駅」の到着は「18時55分」、発車は「19時00分」と、5分停車していることがわかります。
この間に、「EF63形電気機関車」を連結し発車、そして、峠を越えた「軽井沢駅」では6分停車し、その間に「電気機関車」を切り離しする作業が行われていました。

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こちらの「運転時刻表」も「下り列車」のものです。

「横川駅~軽井沢駅」は「11.2km」ほどでしたが、所要時間は「17分」かかっています。相当な徐行で運転されていたことがわかります。

次回は、再び「機関庫」へ戻ってみたいと思います。
今日はこんなところです。