みなさんこんにちは。前回からの続きです。
「ひさびさの長崎滞在」でしたが、結局は「駅構内」で時間をつぶすのみとなってしまいました。残念・・・

実は、「長崎」は15年ほど前、当時、「京都駅」から運転されていた「寝台特急 あかつき号」に大阪駅から乗車、朝に当地へ入り、嫁とあちこち観光したのが始めての訪問でした。
確か、「あかつき号」の「長崎到着」は「午前8時半頃」だったと記憶しています。
「このような時間帯に目的地に到着出来るのは、一日が有効に使えるので便利だな」と感じた記憶があります。
ただ、いまは「あかつき号」は廃止になってしまいました。
「夜行列車に乗り、旅情豊かな雰囲気を愉しみ、目覚めた頃に目的地に入る」ということも、全国的に徐々に出来なくなって来てしまい「時代の流れ」を感じます。

さて、「長崎駅」から乗車するのは「16時50分発」、「特急かもめ36号 博多ゆき」です。

「独特な顔立ちが特徴」の「787系」という形式です。


こちらも、もちろんというか「グリーン車」を押さえているのですが、この列車の場合は、これまでの「グリーン車」とはちょっと「趣が異なる」ようです。
では、さっそく見てみましょう。

車両に入り、まず左側にあるのがこの「コンパートメント室」。
観光客の多い「長崎本線」で運転されるので、家族連れやグループ客には最適ですね。

その奥が「グリーン車」です。

「グリーン車」の室内に入って来ました。
ですが・・、その奥に「何やらガラスで仕切られたスペース」が・・・


この「ガラスで仕切られたスペース」、こちらも「グリーン車」なのですが、「DX(デラックス)グリーン」という「別シート」になっています。
1編成につき「2人掛け×1列」、「1人掛け×1列」の合計、「3席」のみの「贅沢な設備」です。

「グリーン車」にあって、さらに「別空間」にある「特別なシート」なのです。

木目の壁面には「専用ハンガー」や…

「座席のリクライニング・フットレスト」もこのように、手元のボタンで好きな角度に出来ます。

コンセントは、「1座席につき2つ」設置されていて、「パソコンを使用しながら携帯電話を充電出来る」など、近年の旅においては大変助かるサービス設備もあります。

壁面には「鉄道友の会 1993年 ブルーリボン賞」の記念マークがありました。
「鉄道趣味の会」として知られる「鉄道友の会」が、前年度に登場した日本の車両の中で、「デザイン・設備・技術力…」などで特に優秀であるという車両を候補から選定し、会員投票と評議員により決定するという、「名誉ある賞」です。

この「DXグリーン」は、その「ブルーリボン賞」受賞の後に設置されたものだそうですが、「豪華さ」には変わりないでしょう。

「DXグリーン」のスペースを車外からみたところです。
「運転室の真後ろ」に位置していることがわかります。
ですので、ゆったりとしたスペースを確保することが出来たのでしょうね。

さて、この「DXグリーン」のシートですが、「最大リクライニング・フットレスト上昇」をすると、このような状態になります。
「航空機」の「ビジネスクラス」のようですね。
ところで、このような「豪華な座席」と言えば、「東北・北陸新幹線」の「グランクラス」を想起します。
「座席配列」も「新幹線」でありながら「1席×2席」という「居住性を極めたもの」です。
あちらは「ドリンク・軽食付き」といったサービスも付帯していますね。
「新幹線」と「在来線」という差異はあるのでしょうが、こちらも「負けず劣らず」ではないかと思います(そう言っておきながら「グランクラス」を利用したことがないのですが笑)
あちらは「ドリンク・軽食付き」といったサービスも付帯していますね。
「新幹線」と「在来線」という差異はあるのでしょうが、こちらも「負けず劣らず」ではないかと思います(そう言っておきながら「グランクラス」を利用したことがないのですが笑)

行儀悪い姿で申し訳ございません(>_<)
「フルフラットに近い形」にシートを設定した状態で座っています。
しかし、「長時間の乗車」にはもって来いではないかと思います。
ちなみに、「DXグリーン」に乗車する場合には、通常の「グリーン券」ではなく「DXグリーン券」というものを指定してもらう必要があり、料金は、今回の「長崎→博多間」では「グリーン料金」より「1200円ほど高い料金」が設定されています。

いよいよ、この旅最後の「JR九州の列車」、「かもめ36号」が発車しました。
「掉尾を飾るにふさわしい列車」だと感じます。

諫早を過ぎると、車窓には「有明海」が見えて来ました。

「岬の先に、小さな入り江がある」という、「海辺の町」ならではの光景が続きます。

この旅では、さまざま「海辺」の車窓を楽しめたのですが、どの光景でも「印象」は大きく異なっていることが、大変印象に残りました。
「穏やかな海」と「波の荒い海」、そして「朝の海」と「夕陽を浴びた海」、この「日暮れ時の海」…
わたしが「海」にあまり馴染みがないためでしょうか、その「それぞれ異なる顔」に、いろいろな表情があるのだなあ、と感じました。

段々と陽が落ちて来ました。


こちらは、「有明海」名産の「海苔の養殖」でしょうか。

次回に続きます。
今日はこんなところです。