みなさんこんにちは。
今日からは春先に神戸を訪問した際の様子をお送りしたいと思います。
「ひさしぶりに異人館などを見たい」と言うヨメハンの希望があり、3月中旬に家族3人で出かけてきました。
「異人館」や「北野」などを散策して来たのですが、こう言った「名所」は、いまさらわたしなどが取り上げるまでもなく「有名な所」なので、あえて割愛させて頂くことにするのですが、その後に、ヨメハンと娘が行きたがっていた「神戸の新たな名所」に行って来ました。
これがなかなか「琴線に触れる感動的なところ」でした。


神戸の中心部、「三宮」や「元町」から北へ、都合、山の方向へ歩くこと15分ほど、この学校のような建物が「今回の目的地」です。

「北野☆工房のまち」という体験型施設です。
(参考)公式ホームページ http://kitanokoubou.jp/

もともとは、「神戸市立北野小学校」だったそうで、「学校のようやなあ」と感じたのは、実は正解でした。

このような角度から見上げると、やはり「学校」ですね。
この「北野☆工房のまち」は、神戸名物の商品の物販とともに、さまざまなものの作成を実体験出来るというのがウリで、近年はかなりの人気なのだそうです。

それを証明するかのように、裏の駐車場には大型団体バスがズラッと並んでいました(駐車場は元・運動場だったそうです)。

さっそく建物内に入ってみます。
1~3階までが開放されており、この「1階」は「神戸みやげ」の物販店が入居していました。
ちなみに、左の「亀井堂」さんは神戸では有名な「老舗のおせんべい屋」さんで、このようなおもしろい種類のせんべいも販売されています。

この「北野☆工房のまち」、もとい、前身の「北野小学校」は「昭和6(1931)年竣工」とのことで、いわゆる、昭和初期の「モダン建築様式」があちこちで見られます。
天井の丸みを帯びた形状の仕切り。優雅です。



階段の手すりや壁面の経年具合が絶妙な印象なのですが、気になったのは何よりこの「独特な紋章」。確認すると、建物内の階段全てに埋め込まれていました。
これは「校章」?だったのか、さてはて「設計者の方が独自に考案されたデザイン」なのか・・・「江戸時代より昔の硬貨」のようにも見えますね。


各階を結ぶ階段は、合計2カ所。
側板は実にいい色具合になった木製ですが、階段の床面はタイル製(その他の床面は、やはりと言うか、懐かしい木製でした)。


階段を愉しみながら登って行きましたが、ここで行き止まりのようです。
ただ、その先に黒板が見えまして…

・・・これは、本当に「感涙もの」ですよ(涙)
わたしも小学生時代には木造校舎で学び、そして、それの取り壊しの過程も見ているので、最期に木造校舎を後にするときには、これと同じようなメッセージを黒板に書いた記憶があります。
なので、これを目にした時にはおもわず、胸が熱くなりました(涙)

しばし感慨にふけった後、今度は「別の場所の階段」の観察もしてみることにしました。

もう一つの階段にやって来ました。
こちらは3階まで登れるようになっていて、実に広いホールになっていました。



照明は当時からのものなのかはわからなかったのですが、こちらも「レトロ」でありながら「モダン」ですね。

3階から階段を見下ろしたところ。

その階段の手すりは、年月にふさわしく「艶」と光って見えました。


かつて、「北野小学校」だった頃、幾多の児童達がこの手すりに触れて、親しんでいたのでしょうね。そういったことを、ふと考えてみると胸がいっぱいになります。
と、わたしが柄にもなく(笑)こんなことをよく口走るのは、やはり「娘が小学生になり、毎日、小学校へ通っているからなのかな」と思います。いや、いろいろと感じさせられます。
次回に続きます。
今日はこんなところです。