みなさんこんにちは。前回からの続きです。
「JR九州 全線完乗」を目指す旅、「第2日目」です。
「大分駅」から「豊肥(ほうひ)本線」の「九州横断特急」に乗車しています。
車窓は「阿蘇」の雄大な山々が連なるところを走り、左右あちこち見るべきものが多く、なかなか忙しいです(^^ゞ
さていよいよ、この「豊肥本線」の「名所」にかかって来ました。
このあたり、「阿蘇の山々」の急峻なところを走っているのですが、高低差のあるところに線路を敷くに当たり、一気に「トンネル」で抜けるのではなく、徐々に「標高の高い所から低い所」(或いは逆に「標高の低い所から高い所」)へ、線路をジグザグに敷き、列車の進行方向を変えながら進む「スイッチバック方式」がこの「豊肥本線」では採用されています。
具体的に見て参りたいと思います
(列車は「標高が高い所から低い所」へと向かっています)。

列車の「最後部」から。まずは、急勾配で山を下って行きます。

ここまで進んで来た線路は「左側」。そして、「右側」にも線路が見えて来ました。


この「2線路」が交わったところでいったん停車。
この「引き込み線」を「転向線」と言います。

しばらくして、運転士さんが最後尾の運転台にやって来ました。
運転準備をされています。
ということで、ここからは「進行方向」が変わり、ここが「最後尾」から「先頭車両」となりました。

信号が変わり、今度は「右側」の線路で勾配を下って行きます。


このあたりで、ついに本降りになって来ました。水滴で見えづらく申し訳です(>_<)

今度は、また「右側」から線路が近づいて来ます。

この「右側」からの線路と交わるポイント(分岐器)がありますが、列車はそのまま「左側」の線路で駅構内に入線して行きます。




到着したのは「立野(たての)駅」(熊本県阿蘇郡南阿蘇村)。
ここでも「日本神話」由来があるようで、前回の記事で触れました「阿蘇の神様」の「健磐龍命(たけいわ たつのみこと)」にまつわるエピソードからの「地名」のようです。

この周辺の区間は、「阿蘇の外輪山の中を走る」という珍しいところです。

先ほど触れました「スイッチバック」の説明がありました。
「転向線」に向かう手前の「赤水駅」の標高は「465m」。
「方向転換」を行った「転向線」の標高は「306m」。
この「立野駅」の標高は「277m」。
勾配を下った「瀬田駅」の標高は「170m」。
ということで、この「スイッチバック」をはさんで「465m-170m=295m」の高低差を、「進行方向」を変え、「ジグザグに上り下り」している、ということです。
数字で記載すると実感があまりないのですが、実はかなりの「急勾配」です。
「スイッチバック」という方式は、最近までは全国でも点在していたのですが、数は減っている傾向にあります。
また、このような「標高差のある山岳地」に線路を敷く場合には、「スイッチバック方式」以外にも「山岳部をぐるぐると回りながら標高を上下させる」という「ループ線方式」というものも採用されることが多いです。

ということで、珍しいものを体験することが出来ました。

そして「立野駅」で再度、進行方向が変わり、再度ここが「最後尾」となりました。

先ほど「左側」から駅構内に入線した「ポイント(分岐器)」を渡り、今度は「右側」の線路に入ります。



先ほどの「転向線」に向かう線路が分岐して行きます。

さて、車窓からは徐々に「新興住宅街」が増えて来たことがわかるようになって来ました。「熊本市内」に近づいて来たことが伺い知れます。
「熊本駅到着放送」がなされているさ中、この「白川(しらかわ)」を渡りました。
源流地はやはり「阿蘇山系」で熊本市内を流れ「有明海」に注ぎ込む川だそうです。

「九州新幹線」の立派な高架線路が見えて来ました。


「大分駅」から「3時間弱」、「午前11時08分」にようやく「中部九州の中心地」、「熊本」に到着しました(^O^)

さて、この「九州横断特急」、実はこの「熊本駅」が終着ではありません。
ここからは「鹿児島本線」「肥薩(ひさつ)線」を通り、「宮崎県」や「鹿児島県」との県境に近い「人吉(ひとよし)駅」(熊本県人吉市)へ向かいます。
列車は「小休止」ということでしょうか、「熊本駅」の発車は「午前11時24分」。
ここで15分ほど停車するので、気分転換を兼ねて改札を出てみることにしました。

さっそく、改札へ向かいます。
次回に続きます。
今日はこんなところです。