みなさんこんにちは。前回からの続きです。
「JR西日本 全線完乗」を目指して、残る「山口県内」の各路線を乗車しています。

山口県南部の「山陽小野田市」にある、「雀田駅」に降り立ちました。
時刻は「午後4時過ぎ」です。

無人駅で、傍らの時刻表を見ても本数は少ないのですが、この周辺の路線網、地図を見ていますと実に「入り組んでいる」上に、これから乗車しようという「本山(もとやま)支線」という路線は、「通勤・通学時間帯」、つまり「朝夕」にしか列車が運転されない、というものです。
なので、この「本山支線」の乗車は「夕方」にしたのですが、どうしても「待ち合わせ時間」が発生するので、ここでも「駅構内」と「駅周辺」観察をしてみたいと思います。

まずはこちら、ホームにあった「通票」と読める消えかかった表示です。
「通票(つうひょう)」とは、「単線区間で上下列車が衝突しないように、決められた区間を通過する列車に渡される、いわゆる『通行手形』」のようなものです。
例えば、「A駅」から「B駅」の間が「単線区間」で、この両駅の間が「通票使用区間」となっていれば、この両駅の間を通れるのは「A駅とB駅間専用の通票」を持った列車だけ、という理屈です。
すなわち、この区画の「通票」を持っていないと、「A駅とB駅の単線区間」には「入線禁止」となります。
逆に、「A駅」から「B駅」に向かう列車が「B駅」に到着し、「B駅」で「A駅」に向かう列車に「通票」を渡すことで、今度は「反対側へ向かう列車」がこの区間の「通行が可能になる」という訳です。実に簡単な仕組みです。
ここから乗車する「本山支線」は「全線単線」で、終点まで「1列車」しか入線出来ない線区(「閉塞区間」と言いますが)なので、かつては「上下の行き違いが出来る施設を持った駅があった」のかも知れません。

まだまだ時間があります。駅の南側、「本山支線専用」のホームを踏切から俯瞰する図です。レールがぐにゃっと曲がっているのと、ホームの形状も独特ですね。

そうこうしていると「踏切」の「警報音」が鳴り始めました。
「長門本山ゆき」の到着です。
発車時刻まではまだ10分以上あるのですが、つい急いで駅に走ります(^^ゞ


駅構内へ戻って来ました。「ホームの高さの嵩上げ」が結構な高さですね。

この「123系」、かつては「大阪」でも「阪和線」の支線、「東羽衣支線」でも見られたのですが、徐々に廃車が進み、全国的にも珍しい存在だと言います。

この「本山支線」、全長「2.3km」ほどの「短い支線」なのですが、「専用の方向幕」も
きちんと用意されていました。
「珍しい車両」なので、「車両の観察」は「長門本山」に着いてからゆっくり行いたいと思います。

さて、「小野田方面」から「宇部新川方面」への列車が入って来ました。
先ほど、「宇部新川」からこの「雀田」まで乗車して来た列車の「折り返し」です。

ここで「長門本山ゆき」と接続。「貴重なツーショット」を収めることが出来ました。
さて、いよいよ発車です。

「長門本山ゆき」の車内の様子。途中に1駅設置されているのですが、乗客は結局わたしだけでした。

「雀田」からわずか「5分」ほどで、終点「長門本山駅」に到着!

いや~、ここに来るまでの道のり、実に長かった(^O^)
ちょっとした「達成感」すらありますが、まだ「折り返し列車」に乗り、残っている「未乗線区」に乗車しなくてはなりません。
次回は、この「長門本山駅」と、この「1両編成」の「123系」についてアップしたいと思います。
今日はこんなところです。
【乗車記録】
雀田 16:28発→長門本山 16:33着
(本山支線 1325M 普通 長門本山ゆき)