京阪特急・ノンストップ時代の旅 その2 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。
今日はちと寒くて、雨がぱらぱらと降り出して来ています。
嫁は仕事なので、午前中に娘を連れ出し、わたしの買い物につきあってもらいました。
たまには父娘で出かけるのもいいもんですね。
 
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さて、前回からの続きです。
京阪電車の臨時列車「洛楽」号を下車した後、本日の主目的地にやってきました。
3月12日に増床オープンした、京阪電車樟葉駅前にある、府下最大の売り場面積を誇る「くずはモール」(大阪府枚方市)、ここの南館です。
 
なんと、この南館1階に…
 
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昨年春に勇退した、「テレビカー」こと旧・3000系が展示されているのです。
 
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車両横の案内を見ますと、この旧・3000系、「くずはモール」と浅はかならぬ関係があるようです。
 
樟葉駅を中心とした住宅街「京阪ローズタウン」の宅地開発が進み、京阪線の大ダイヤ改正が行われ、この旧・3000系が新規に投入され、田舎の小駅だった樟葉駅が移設の上、大改造されたのが昭和46(1971)年。
「くずはモール」が開業したのが、展示されている「3505号車」が製造されたのと同じ昭和47(1972)年とのことです。
 
さて、この旧・3000系ですが、特急列車の増発に伴い、当時の特急専用車両だった1900系という車両を補充する目的(結果的には全て置き換えることになったのですが)で新造された車両です。
 
「日本初のカラーテレビ搭載」、「自動転換式クロスシート」、「全車冷房完備」(当時は冷房車自体が珍しかったようですが)など、当時の最新技術を備えて登場した
車両です。
 
昭和46(1971)年から48(1973)年にかけて製造され、平成元(1989)年に後継の特急専用車8000系(前回の記事で乗車して来た車両です)が登場するまで、京阪の
フラッグシップとして活躍した車両です。
 
ところが逆に、新型特急車・8000系の増備が進むとこの旧・3000系の廃車が徐々に進み、平成7(1995)年には1編成のみを残すだけとなりましたが、中間にダブルデッカー(2階建て)車両を組み込み、リニューアルの上走り続けることとなりました。
 
展示されている「3505号車」が現役当時の写真がありましたので、ご紹介しておきます。
 
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翌年春の引退が発表された直後、「旧3000系特急車・最後の夏」のヘッドマークを掲げた3505号車。
車番が「8531」となっているのは、中之島線(2008年10月開業)に合わせて新造された二代目・3000系に車番を譲るため、8000系に編入されたためです。
 
偶然にも樟葉にて(2012年8月)。
 
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こちらは、平成7(1995)年に施されたリニューアル前の状態を復元した「クラシックタイプ」の装いで運転する旧・3000系。
車番「3505」の復元、ヘッドマークの取付、鳩マークの復元など、当時に近づける小改造がなされていました。
ちなみに、この際も形式は「8000系」のままでしたので、車体正面左下に小さく「8531」と黒い文字で本来の車番が書き込まれています。
 
こちらも偶然にも樟葉にて(2012年11月)。
 
このような変遷を経て、2013年3月に「さよなら運転」が行われ、旧・3000系は全車勇退したのでした。
その後、上記のような経緯のある「樟葉」に永久保存されることとなり、「くずはモール南館」の建設前に当地に運び込まれ、昭和47(1972)年に登場した姿に極力近づける改造が行われたとのことです。
 
さて、説明はこれくらいにして、車両を見学し行きたいと思います。
 
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京阪特急伝統の「鳩マーク」。
この形式から「電照式」となり、夜間でもマークがはっきり見えるようになりました。
 
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「3505」の車番とヘッドマーク。
現在、特急専用の全列車に取り付けられている「くずはモール」のヘッドマーク付き
でした。
 
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側面に回ってみます。
テ レ ビ カ ー」と、行先表示のない「特 急」のみの表示が懐かしいですね。
 
わたくしごとですが、高校・大学生時代がこの旧・3000系と後継の8000系が混在して「京阪特急」として運転されていた頃だったので、懐かしいです。
 
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車両裏面(妻面と言いますが)に回ってみます。
なかなか見られない光景ですね。
 
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車体左下には「川崎重工 昭和47年」の製造銘板がありました。
 
さて、車内にも入れるということなので、次回は車内の様子やその他の展示などをご紹介したいと思います。
 
今日はこんなところです。