みなさんこんばんはー
前回からの続きです。
夕暮れが迫る「愛・地球博」最後の日、2005年9月25日(日)の様子をお伝えしてい
ます。

のどが乾いたので、飲み物を求めてコンビニへ。
しかし、入店まで30分待ちという…
手書きの「品切れ」案内が「閉店」って感じで、何とも言えません。

夜のとばりが降りるとともに、帰宅を急ぐ人々の波が中央ゲートへと向かいます。

わたしはその波に逆らって、会場の西方向へ歩を進めます。
「EXPOホール」前で、運営スタッフの方々でしょうか、大勢の人が整列していました。
この後、「グローバル・ループ」を歩いて行ったので、さながら「お別れの行進」だったのでしょうか。

閉館時刻の午後10時が迫って来ます。
最終日なのでそれぞれ早じまいで、その後、スタッフの方々の慰労会などが行われたパビリオンもあったとかなかったとか聞きました。

時刻は午後6時40分。
わたしの「愛・地球博」、最後のパビリオンに向かいます。


「三菱未来館@earth もしも月がなかったら」。

この時点で「80分待ち」、あえて「最終上映」を狙って列の最後に並びます。

ロボット「wakamaru」の軽快なトークが人気を博した、「プレショーゾーン」。
これで、最後です。

最終上映、心して観ました。
いつのまにか、自然に泣いていました。
あらためて、観覧記です。
○三菱未来館@earth もしも月がなかったら
(みつびしみらいかんあっとあーす もしもつきがなかったら)
(出展)三菱愛知万博綜合委員会
(初来館)2005/03/25
(形式)シアター観覧
(待ち時間)約10分
(もう一度行きたい度)☆☆☆☆☆
(対象)万人
(観覧困難度数)自身:★ 一般:★★★★
(内容)☆☆☆☆☆
(ハード面)☆☆☆☆☆
(総合評価)☆☆☆☆☆
初日の18:00から事前予約を取れていたパビリオン。
しかし実際5分前に館前へ行くと、全く入場待ちがない状態。
ちょっと拍子抜けした。
シアターに入る前、プレ上映待ちに「wakamaru」というロボットが女の子ロボット
とこの館のテーマ「もし月がなかったら」という内容のかけあいをしていた。
その最後に、女の子ロボットが「外国から来たお客さんのために注意を申し上げ
ます」といっていきなり4ヶ国語を話し出し相方のロボットが驚く、という状況が
観客から大いにウケていた(笑)
シアターに入る前のプレ上映は月と地球の成り立ちについて、オブジェに投影
された月と地球が会話するものであった。後方はやや見にくかった。
肝心のシアターは椅子がホームベース形に配置されている。
内容であるが、月がなかった場合の地球世界の予想である。
音響も良いため小さい子どもには怖いかもしれない。私も3D映像から恐竜世界をイメージして若干不気味であった。
眼目は「月と地球の微妙な奇跡的バランスによって生まれた美しい地球、恒久
に守ろう」という内容である。映像で映し出された美しい地球、また、映像の終わ
りの「宇宙という奇跡」「地球という奇跡」「自然という奇跡」「今ここに生きていると
いう奇跡」、そして「地球環境の維持のために共に生きる叡智を(Let us unite our
wisdom for environmental preservation.)」というエンディングロールにはとても
感動した。
このパビリオン、「万博パビリオンベスト3」に入れたいというのが私の感想である。
恐竜は怖いがもういちど観たい。
しかし、これほど内容が素晴らしいのにも関わらず、入館待ち時間が日立やトヨタ
並みにはならないんかなと思う。
ある意味お得ではある。
05/21、妻と再度観たがシビアな妻も同様な感想だった。
07/11、再度(3回目)観覧。(表示20分待ち、現状25分待ち)。
08/24、再々度(4回目)観覧。(表示50分待ち、現状60分待ち)。
プレショールーム扉前に滝の演出が新設されていた。
09/25、5度目の観覧。
万博最終上映(20:30~)。19:55待ち列ラインカット。
最終公演のアテンダントの弁。
「本日は愛・地球博、三菱未来館@earth『もしも月がなかったら』へご来館くだ
さいまして、誠にありがとうございます。
『もしも月がなかったら』のお話しは架空のお話で実際にはございませんが、
皆様と一緒にいられたこの奇跡は本物ですので、万博自体はなくなってしまい
『もしも月がなかったら』のお話しは架空のお話で実際にはございませんが、
皆様と一緒にいられたこの奇跡は本物ですので、万博自体はなくなってしまい
ますが、どうぞ、皆様の心の中に、三菱未来館を残していただけたらと思います。 本日は本当にご来場ありがとうございました。」
(観客一同また拍手)
このあとシアターの出口に三菱未来館のたくさんのスタッフの人たちが並んで
退場していく観客の人たち一人一人に「ありがとうございました。」 と挨拶して
(観客一同また拍手)
このあとシアターの出口に三菱未来館のたくさんのスタッフの人たちが並んで
退場していく観客の人たち一人一人に「ありがとうございました。」 と挨拶して
くれた。最後の挨拶をしてくれたアテンダントのおねいさんも、 涙ぐみながら
「ありがとうございました」、と。
私も思わずジーンとしてしまい、 ここでこういう瞬間に出会えたのも、もしや、
まさに「素晴らしい奇跡の瞬間なのかもしれない」と、思った。
私も思わずジーンとしてしまい、 ここでこういう瞬間に出会えたのも、もしや、
まさに「素晴らしい奇跡の瞬間なのかもしれない」と、思った。
(長崎「ハウステンボス」に移設、「IFXシアター KIRARA」として再オープン)



最終上映から出口を出ると、「三菱未来館」のアテンダントのおねいさん方が勢ぞろいで、「最後のあいさつ」をされていました。
涙を流すアテンダントの方もおられました。
わたしは「ありがとう」を言われる立場なのでしょうが、むしろ、こちらから「ありがとう」と言いたい気持ちでした。
ふと、頭に「本当に、本当に終わってしまうのか」という想いが巡って来ました。
この半年のことが、走馬灯のように頭の中を駆け巡っていました。
思い出の深いパビリオンでしたので、なお一層だったのでしょうね。



隣の「ワンダーホイール 展・覧・車」でも、同様にスタッフの方々のあいさつが。
本当に、お別れなんだ、と、この光景を見て感じました。
次回に続きます。
今日はこんなところです。