本日で東北行脚の旅、最終回です!
平泉を昼過ぎに出て、一路 石巻へ向かいました。
私の父は、石巻の河口から北上川を上ること10Km弱の所で育ちました。
今は、市町村の統廃合で石巻市ですが、
以前は、桃生郡河南町と呼ばれていました。
そして中学時代(今の高校)を石巻まで通っていたそうです。
昨年の震災で、石巻は、皆様も記憶に新しいと思いますが、
市内は、津波によりほぼ壊滅的打撃を食らいました。
幸か不幸か、父の生地の辺りには、その影響は及ばず事なきを得ました。
しかし、根本的な地震の影響は、相当な物があり、
今でも付き合いのある親戚の家は、地震で半壊し、
結局家を建て直しておりました。
この日は、石巻の市内、海側を望む事の出来る、日和山に
ママりんと登りました。
私は、震災後2ヶ月位で一度この山から被害の状況を確認しておりましたが、
ママりんにも今の状況を確認してもらいたく、赴きました。
昨年と大きく違うのは、散乱していた瓦礫が集められていた点です。
それと大きな違いは、匂いでした。この山は、海抜60m程有る山ですが、
昨年は、この山の上に立った段階で魚産物の腐った匂いが漂っていましたが、
今回は全く匂いは有りませんでした。
日和山より、太平洋側を望むと、遠く海には、一撃で破壊された防潮堤を
見る事が出来ます。
そしてその手前には、集められた瓦礫の山、そしてほぼ更地となった土地に、
一部まだ取り壊しのされていない家がいくつか建っていました。
この更地となった土地に家を構えていた人は、ここに建て直すか、
津波の影響の無い高台に立て直すか、大きな判断に迫られています。
こちらは港の方向です。
ここには、少しの漁船を停泊出来る様になったようです。
しかし、ここにも処理を待つ瓦礫の山が!

そしてここに眠りたくても眠らす事の出来ない家族も少なくはないのです。
海際を拡大すると無数の車が!
これは全て津波に飲まれて、二度と走る事の出来ない廃車の山です!
北上川の河口から数百メートルの中州には、この地の近くで生誕した、
漫画家の石ノ森章太郎美術館が、まだ普及出来ないまま残っております。
ここは、石巻の観光の1つの顔でした。
場合、フル稼働させても106年掛かる計算になります。
日本の各地では、この瓦礫の受け入れ反対の市民運動を起こし署名を募っている
団体が居ます。
その理由が、アスベスト、ダイオキシンその他の処理後に環境破壊を起こす瓦礫を
自分の元には一歩たりとも入れさせないという理由だそうです。言うに事欠いて、
被災地は、瓦礫を使用して防潮堤を作れば良いと発言しているそうです。
自分たちは、公害の元になる物は一切受け付けない、被災地は、
その公害の元で防潮堤を作れ、素晴らしい論理ですね!
とにかく、この未曾有の大災害の現状は是非自分の目で確認して欲しい物です。
これを見たらそんな市民運動なんて出来ないと思いますよ!
しかし暗い事ばかりでは有りませんでした。
石巻市の工業の中心は、製紙業です。
日本製紙の石巻工場は完全では有りませんが、稼働を始めていました。
白い煙は復興の旗頭になっています。
この工場の復旧の音頭取りを、親父の高校の同級生がやっておりました。
話を聞くと、震災時に約百件近い家の瓦礫が工場敷地内に押し寄せたそうです。
そして、その瓦礫は機械で取り除く事は出来ず、ほとんど手作業だったそうです。
そこからは多くの被害者も発見され、遺品もいっぱいあった為だそうです。
日和山には、昨年は見る事出来なかった。ニャンコもおりました。
ここでも少しづつ復興の兆しを感じる事ができました。
しかし、本当に早く元の幸せな街に戻って欲しいです。
日も暮れてきましたので、石巻を後にしました。
仙台までの道中、石巻同様に大きな被害にあった、東松島、松島、塩竈の街を
通って来ましたが、観光の街松島は、観光船も再会されていましたし、
お寿司の名所、塩竈も随分と店が開いておりました。
この旅の最後の晩餐に、ママりんに何食べたいかと聞くと、
珍しく『美味しい肉が食べたい』という解答でした。
最近は、肉は食べる気がしないと言っていたママりんがです。
途中、ガイドブックで良さそうな店を見つけ、
国分町の店を予約し、すっ飛んで行きました。
そこは、国分町のメインストリートからは少し外れたお店でした。
けっこう混んでおりましたが、個室を取る事が出来ました。
肉もあるのですが、魚や野菜も沢山あり、
いわゆる創作料理屋さんという感じでした。
コースではなく、好きな物を注文しました。
まずは、お通し。
お造りは、牡丹海老、帆立、北寄貝。ママりんは海老好き、私は、貝好きです。
食べた後で、牡丹海老の頭を唐揚げにしてくれました。美味です!
味噌焼きおにぎり。仙台味噌のこげた匂いたまりません。
中には、しらす、カリカリ梅、刻みザーサイが入っておりました。
これは家で真似したい程の美味さ!
締めは、仙台牛のリブロースステーキ、お一人様100g(写真は二人分)
塩か、わさび醤油で食べます!いやぁ、こんなに甘みの有るお肉食べた事無い!
これが二人の共通の感想でした。
このように、好きな物を、がんがん行っちゃいました。
東京でこれだけ食べたら、大きいの3枚位飛んじゃいますよ!
で、出て来たお勘定書を見たら・・・横浜から、車でここまで来ても安いです!
お腹いっぱいになって、ホテルへ! 一応温泉付きなので、
寝る前にざぶっと入って おやすみなさいでした。
次の朝は、仙台駅が目の前なので、お土産屋さんを覗いて家路に付きました。
この日は、夕方に親父の用事が入っており、すっ飛んで帰りました。
もしそれさえ無ければ、ママりんの両親の故郷、相馬にも寄りたかったのですが、
またの機会にしました。
親父的には、昼飯を宇都宮で下りて、餃子定食と行きたかのですが、
時間が無いので、サービスエリアで餃子だけ食べました。
思ったよりは、ジューシーで美味しかったですよ!
高速で首都高に入ると王子の辺りから、スカイツリーが見えました。
そして3時頃には、家に到着しました。 車のメータを見ると・・・
4泊5日の東北行脚の旅、ほぼ1500Kmを走りました。
腰痛持ちのママりんも特に悪化もせずに戻って参りました。
かなりの駆け足でまわって来ましたが、できれば幾つの場所は、
もう少し時間を掛けてまわりたかったです。
5回にわたる東北行脚の旅、お付き合い頂きありがとうございます。
少しは、東北の良さを感じて頂けたでしょうか?
それでは、最後にカイルの可愛い写真が撮れましたので、ご覧ください。
ウエットティシュで顔を拭いている時の表情です。
耳を抑えらて、アザラシみたい??
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
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