人種差別とジレンマ。 | カリフォルニア日記

カリフォルニア日記

2015年、学生ビザで渡米。
留学中に現旦那に出会い、遠距離恋愛含め6年の交際を経て結婚。
2023年の秋セメからコミカレ復学!4年制大学編入に向けて、フルタイムで働きながら自分のペースで生活。
日々のこと、学校のこと、ぼやきなどゆるく綴っています。

昨日の夜、彼とディベートになった案件。

 

 

“黒人以外の人種がNワードを使うことについて”

 

Nワードというのは奴隷制度時代の黒人の呼び方。ニガーやニグロ。

だから黒人以外が使うのは心地いいものではないという黒人が大半だと思う。

彼の同僚でも使う人がたくさんいるんですって。それで、職場で言い合いになってしまったらしい。

 

私の彼は黒人だけどNワードはほぼ使わない、彼の家族も使わない。奴隷時代のことをわざわざぶり返すみたいで嫌だから使わないそうだ。

他人種の彼の友達の中には、彼に向かってNワードを頻繁に使うツワモノが何人かいる。彼らがNワードを使う理由はディスリスペクトではなく、カッコいいから。イケてるように感じるから、というファッション感覚。"brother" "bro" と同じ意味合いで使っている感じ。

黒人コミュニティの中ではNワードは炸裂してるし、彼らが他の人種にむかってNワードを使うこともしょっちゅう。ドラマでも日常的に耳にするのは、黒人から発せられるNワード。その影響で、カッコイい言葉に聞こえてしまうのは仕方のないことだと私は思ったし、私の彼もそこはなんとなく理解はしている。それでも、他人種が使うことに抵抗があり、やめてほしいみたい。

 

私の言い分としては、他人種が使うことを許容しないのは差別に感じる。過去のつらい歴史を思い出させるならなおさら、当事者たちも使うべきではないんじゃないか、と。

 

私の彼は使わない人だからよりジレンマがあるみたい。

そうなったらもう、発想の転換しかないよね〜と提案してみた。

 

悪気がなく使っている人たちは今後も使い続ける。だって悪いことだって自覚がないんだもの。

 

例えばの話しで、アジア人はイエローモンキーと呼ばれていたこと、日本人はジャップと呼ばれていたことをあげてみた。アジア人女性特に日本人のあだ名は、イエローキャブだったんよって言ったら、驚いていた。

彼の白人の友達でアジア人フェチがいて、その人宅のパーティーに私たちが参加したときに、私の彼が“おっお前もイエローフィーバーか”と言われたことがある。私は少し嫌な気分になった。そもそもイエロー呼ばわりされたのが不快。加えてフィーバー?私の彼は別にアジア人だから私を選んだんじゃない…でも悪気はなかっただろうから、あのとき何も言わなかったけど、昨夜のディベート中に話にあげてみた。

 

そしたら彼は、“まったくオフェンシブには感じなかったけど”という。だから、“その感覚同じだよ、Nワードを使う他人種たちの悪気のなさ”。

 

引き下がらない彼に “日本人は奴隷になった経験がないからそもそも黒人の気持ちはわからない” と言われて、この言い分がある限りは一生差別はなくならないと思った。人種差別は問題で、黒人が虐げられているアメリカの社会は事実。それには私だって怒りを感じているし、他の人種で怒っている人も、変えたいと願っている人も多くいるけれど、“黒人の気持ちはわからない”と言い放たれてしまうと、わからないよ、わからないけど、じゃぁ今私たちに何ができるの?と疑問をもつ。それに対しての回答は、“なにもないよ、だってきみ黒人じゃないんだから”。

 

BMLのプロテストに参加している白人に向かって、“偽善者たち反吐が出る気分だ” と言う黒人たち。

 

なんだろう、出口のない迷路に紛れ込んだ気分。

私は黒人だからって人を差別しないし、人種差別を撲滅したいと強く思っている。黒人の彼を持っているだけで差別をうけたことが何度もあるからこそ、無知ではないと自負していたけど、純日本人の私には“理解できない”部分が山程あって、無力でしかない。

 

将来私たちにこともができたら、母親としてどうすればいいの?

 

 

人種差別をなくしたい人たちがお互いに歩みよることはできないのだろうか。

 

 

 

 

2時間くらいディベートしたけど、結局お互い合点できず、疲れてしまい話しが反れました。

 

私の心には重い重いしこりが残った。