だいぶ前だけど、ランズエンドというアメリカのアパレル通販の会社が、アメリカの小売大手、シアーズ社からスピンオフされることになったというニュースを見た。ランズエンド自体はだいぶ前から知っていたが、シアーズの傘下に入っていたとは知らなかった。調べてみたら2002年にシアーズが買収したらしいが、2013年にスピンオフしている。
ランズエンドは日本でもビジネス展開していて、日本向けのサイズも用意している。デザインはアメリカの保守的な層向けというか、流行からは3歩下がったぐらいのカジュアル衣料が中心だ。要するに、垢抜けないけど、逆に「流行遅れ感」が出にくいという立ち位置。
ランズエンドといえば「地の果て」ぐらいの意味だろう。イギリスにそういう地名がある。本土(グレートブリテン島)の南西部に突き出た岬だけど、社名の由来がそこなのかどうかは知らない。
南米の最南部のパタゴニアと呼ばれる地域に行ったことがある。エル・カラファテという町の土産物屋で買った布袋には、"World's End''とプリントがしてあった。こちらは「世界の果て」ということである。
この旅ではチリ最南端のプエルト・ウィリアムズという村まで行ってきた。人間が定住している場所としては世界最南端だ。泊まったのはロッジで、滞在中ずっと宿泊者は自分ひとり。宿のオーナー夫婦は別に自宅があるので貸別荘のような状態。食事は自炊なのだが、村に一軒だけレストランを見つけてそこで夕食をとった。夏とはいえ緯度は55度。北半球で言えば北海道の宗谷岬からさらに北に500キロぐらいの高緯度である。夜は薪のストーブで自分で暖をとって寝る。
ユーラシア大陸の最西端も行ってきた。ポルトガルのロカ岬というところで、リスボンからすぐ行けるので観光地になっている。リスボンはいいところだ。一国の首都なんだけど、のんびりしている。
ニューヨークにいた時、街中を歩いていたら、たまたまアイスランドエアの小さなオフィスに目が留まった。ウインドウに「2泊3日500ドル」という広告が出ていた。アイスランドは小学生の時に読んだ、ジュール・ベルヌの『地底旅行』というSF小説の舞台になっていた。行きたいとずっと思っていたわけではない。ただ、アイスランドエアのオフィスの広告を見た時に思い出したぐらいだから、どこかに興味はあったのだろう。
滞在したのは首都のレイキャビク。2月上旬だったので街中からは出られなかった。ホテルのフロントで、どこかでレンタカーは借りられるかと聞いたのだが、「危ないからやめた方がいい」と真顔で言われた。街の外に出てエンストでもしたら命にかかわると。
仕方がないからホテル前のバスに乗って終点まで行ったら、市内のはずれから先は雪原で本当に何もなかった。物価は高い。ハンバーガーセットが1,000円ぐらいした記憶がある。ホテルの朝食ブッフェで、得体のしれない物を食べた。3センチ角ぐらいのサイコロ状で、白くて柔らかく、酢漬けにしてあるような味だった。若いウエイターに聞いたら絵を描いてくれてようやくクジラだとわかった。脂身だったようだ。アイスランドは捕鯨国だ。海産物が主な産業らしく、コインにも魚やカニ、エビなどが描かれていてかわいい。
日本の最北端は、北方領土を除けば宗谷岬で、ここはバイクで行った。10月半ばだったが、気温が8度ほどでとにかく寒かった。最東端は根室の納沙布岬。ライダーハウスで相部屋になった何人かで日の出を見に行った。
「端っこ」になぜか惹かれる。