「デジタルデバイスを使う時間の短さは、合格への道の短さに通じるそうだ」と息子に適当なことを話した。


「そうなの?」


「お父さんたちの世代と違って、お前たちの世代は圧倒的に活字を読む量が減ってると思うよ。スマホなんて使うようになったのはここ10年ぐらいだし、まあ、携帯もその前からあったけど、どにかく、少し前までは電車の中で本を読んでいる人が結構いた。マンガを読んでいる人もいたけど、とにかく、印刷された活字を読んでいる人は多かった。で、電車の網棚の上にマンガ雑誌がけっこう乗ってたんだよね」


「そうなの?」


「そう。読み終わったマンガ雑誌を捨てる代わりにポイっと乗せていく。で、それを集めて売ってる人もいた。」


「まじ?」


「そうだよ。ホームレスみたいな人かな。ホームレスじゃないかもしれないけど。今は電車の中で何かを読んでいるって、ほとんどスマホだろ?スマホで読む字って、SNSとかのおしゃべりの代わりか、匿名の書き込みだよね。」


「まあね」


「活字を読んだ方がいいよ。印刷されたやつ。ちゃんと誰かが自分の名前を出して、よく考えて書いた文章な。」


そういう自分も本を読む量はかなり減った。持ち歩くのだが、スマホを使ってばかりで、読まずに帰ることが多くなった。

高円宮杯U-15の決勝はサガン鳥栖がFC東京深川を下して初優勝した。



 試合は1-1で延長戦に入り、延長後半に深川が勝ち越したが、ロスタイムに鳥栖が追いつくという劇的な展開。



 PK戦では4人目まで両チームが全員決めて、5人目で先行の深川がポストに当てて外し、鳥栖は5人目が決めれば勝利だったが、深川のGKが止めた。深川は絶体絶命のピンチをしのいだが、直後の6人目で止められ、サガン鳥栖が決めて終了。



 サガン鳥栖は初優勝で、夏のクラブユースにつづく2冠だった。FC東京深川は勝てば3年ぶり3回目の優勝だったが、あと一歩及ばず準優勝に終わった。どちらも優勝にしてあげたいような試合だった。



 FC東京は、ユースでは優勝、ジュニアユースでも準優勝と、東京では1強という感じになってきている。



 高校サッカー選手権は、今年の東京勢は実践学園、関東第一とも一回戦で敗退してしまった。残念。今年の実践は強かったんだけどなあ。

 クラブチームは年内で公式戦は終わりなので、まとめ。


<U-18>


 高円宮杯では、FC東京がプレミアリーグイーストを制し、ウエスト首位のヴィッセル神戸とのチャンピオンシップを延長戦の末3-2の逆転で初優勝して、クラブチーム、高校部活含め、高校年代の日本一になった。去年はクラブユース選手権とJユースカップの2冠、今年はクラブユース選手権と高円宮杯の2冠。強かった。


 FC東京のこの代は、3年前にも高円宮杯U-15の全国大会の決勝で、FC東京深川がヴィッセル神戸に勝って全国制覇している。やはり延長の末の逆転だった。


 プリンスリーグ関東は、東京勢では三菱養和SCユースが3位となり、プレミアリーグ参入戦に挑んだが、富山第一高校に敗れてプレミアリーグ参入はならなかった。ヴェルディはプリンス関東6位で残留。


 東京都リーグでは実践学園が1部で1位となり、プリンスリーグ関東への参入戦を戦う。参入戦は関東+山梨県の代表8チームのトーナメントで、2回勝った2チームが参入となる。実践学園は、初戦は今週末に桐生第一高校。勝てば東海大相模と流経大柏の勝者と戦い、それに勝てばプリンス参入となる。


<U-15>


 高円宮杯は全国ベスト8が出そろって、東京勢ではFC東京深川が残っている。関東勢では関東1部首位の鹿島アントラーズと4位の大宮アルディージャも残っている。3位の横浜Fマリノスは敗退したが、ほぼ順当という感じ。


 すでに終わっているU-15関東リーグは、1部ではFC東京深川がで2位。ヴェルディは11位で、2部に降格が決まってしまった。2010年に関東リーグが1部と2部に分かれてからずっと1部だったが、初の降格。ずっと1部なのはFC東京深川だけになった。


 2部では、FC東京むさし(1位)と武蔵野シティ(2位)が1部に昇格する。武蔵野シティは初の1部昇格。ダノンカップ世界大会で優勝した代である。三菱養和巣鴨(5位)、Forza'02(8位)は2部残留。三菱養和調布(12位)は東京リーグに降格となった。


 これで来年は関東1部、2部とも3チームずつとなる。


 残るは高校サッカー。東京都予選では関東一高が成立学園に勝ち、実践学園が國學院久我山に勝って、それぞれ全国大会に挑む。

 「お父さん、髪の毛切って」と息子が言ってきた。横と後ろをバリカンで刈り上げてほしいのだそうだ。こっちは素人なのだが、「まあ、失敗しても最悪ボウズにすればいいしなー」と言いながら刈り上げた。なんとなく中途半端な感じだったが、ボウズにするほどヘンでもなかった。


 息子はこれまで5回ほどボウズにしている。初めてはジュニアユースの時で、同学年全員でのボウズだった。その他は親との約束を破ったり、チームで失敗をやらかしたりという理由だ。


 もともと、わが家は「男なら人生に一回ぐらいボウズにした方がいい」という考えだったが、小学生の時は「ボウズにしたら?」と促しても、かなり短くはしていたが、本人が渋ったので、ボウズにするまでには至らなかった。


 初めての時、これからも何回かやるだろうという希望的な予想のもとにバリカンを買った。完全ボウズは5回だけだっだが、それ以外でもバリカンを使っているので元は取れたと思う。


 自分も高校生の時に長めの髪型から急にボウズにしたことがある。何かをやらかした罰というわけではなく、思い立ってやっただけなのだが、タイミングが悪かった。そのすぐ後に卒業アルバムの写真撮影があったのだ。だから卒業アルバムではボウズ頭になっている。


 ボウズは便利だ。汗をかいても水道で流せば終わり。風呂でも体を洗う延長で石鹸で頭まで洗って、上がったらタオルで拭いて終わり。今でもボウズにしたいぐらいだ。でも、この歳で急にやると何かワケありの人みたいになってしまいそうなのでできない。

 新聞にハワイ特集を組んだ雑誌の広告がたまたま2つ並んでいた。年末年始だからなんだろう。


 サッカークラブでも海外遠征するところがある。息子もいままで2回、チームで海外遠征に行った。その他に、個人で海外ツアーに参加してサッカーをしたこともある。


 クラブが海外遠征をする場合、事前にサッカー協会に報告をするので、協会のサイトには遠征先や期間が載っている。春休みや夏休みが多いようだけど、学期中に海外遠征をするところもある。今週はフロンターレのジュニアユースやアントラーズつくばのジュニアが遠征に行くようだ。小学生もサッカーで海外遠征に行くんだなあ。


 自分が初めて海外に行ったのは大学を卒業する時でかれこれ30年ぐらい前だった。行先はトルコ。格安航空券というものはまだ存在しなかったが、欧州方面は南回り経路というのが多少安い。それでも20万円以上した。今は南回りというのはないのかもしれないが、いったん東南アジアに南下して、そこから欧州の方に飛ぶ路線だ。パキスタン航空とかシンガポールエアとかアジアの航空会社が飛んでいて、それもあって安かったのだろう。


 自分が乗ったのはシンガポールエアだった。台湾に降りて給油し、シンガポールで乗り換え、ドバイでまた給油し、ギリシャのアテネに着く。20数時間かかった。当時はトルコまでの直行便はなく、航空券はギリシャまでの往復しか買っていなかった。現地で適当に旅行代理店に入って、イスタンブールまでの航空券を買った。鉄道でも行けるような情報もあったが使わなかった。本数が少なかったのか、時間がかかったのか、そんな理由だったと思う。


 トルコには早朝着いた。まだ外も薄暗かった。人気もまばらな空港で日本人のレイコさんと知り合い、一緒にイスタンブール市内まで行くことになった。行き当たりばったりだったので、そのままなんとなく一緒に朝食をとったり宿を探したりしていて、結局4日間一緒に行動した。レイコさんは海外は初めてではなく、アジアを旅したことがあるという。こっちは初めてで結構大きいバッグを持って行ったが、レイコさんは小さい赤いリュック一つだけだった。4泊一緒だったが、一度も風呂に入らない強者だった。


 ガイドブックも持って行ったが、地球の歩き方もトルコ版はなかく、大使館に行って観光ガイドのようなものをもらったりした。今に比べたら集められる情報は圧倒的に少なかったが、不自由した記憶はない。


 いまは海外に行ってもスマホは使えるし、トラベラーズチェックなんて持っていかなくても現地で現金を引き出せる。息子のサッカーの遠征だとたいしてお金も使わないので、ちょっと現金を持って行っただけだった。


 息子が個人で参加した海外のツアーは、サッカーでアメリカの大学を目指す中学生、高校生が参加するツアーだった。西海岸の大学を10校ほど回る。説明会は当然ながら全部英語なので、あまりわからなかったようだ。


 そして、ツアーのメンバーで年代別に2つの即席チームを組成して、サッカーの大会にも参加する。その大会には大学のスカウトもたくさん見に来ていて、息子にも、いくつかの大学から興味があるという話をいただいた。ただ、アメリカの大学は日本に比べて監督の推薦の力は小さく、成績の比重が大きいらしい。


 声がかかると、ハイライトビデオを送ってくれと言われる。その選手のプレーの動画を編集して、いいところを集めたものだ。つまり、選手の売り込みビデオで、アメリカでは一般的らしい。YouTubeで検索するとけっこう出てくる。かなり凝ったものもある。


 大会以外に、大学が主催するIDキャンプ(Identification Camp)にも参加した。選手発掘のための練習会のようなものだ。大学の寮に3泊4日した。ホテルではないので持参するもののリストに毛布とか枕と書いてある。息子は、参加者の中からオールスターメンバーに選ばれ、最終日にその大学のチームと試合をしたそうだが、今回はその大学から声はかからなかった。


 今は子どものうちから海外に触れる機会も多い。それが刺激になって勉強もサッカーも頑張るモチベーションになればいいのだが、息子に限って言えば帰ってきてから今のところ変わった様子もない。


 また来春にツアーがあるという案内をもらったが、そういうわけで悩ましい。