モミジ子の庭に | 無精庵徒然草

無精庵徒然草

無聊をかこつ生活に憧れてるので、タイトルが無聊庵にしたい…けど、当面は従前通り「無精庵徒然草」とします。なんでも日記サイトです。08年、富山に帰郷。富山情報が増える…はず。

Bird_20210417215101  ← パット・バー【著】『イザベラ・バード―旅に生きた英国婦人』(小野崎 晶裕【訳】 講談社学術文庫)「19世紀後半のもっとも著名なイギリス人旅行家。アジア、アメリカなど未開の奥地を旅した彼女の知られざる生涯を活写する」「病弱のイザベラが静養の目的で南洋にでかけたのがすべての始まり。以後アメリカ、日本、マレー半島、チベットなど外国人が足を運ばなかった奥地にまで臆せず赴く」「知られざる幼少期から、異国での苦闘、晩婚後の報われぬ日々まで激動の七十二年を描く」

 

  今日は終日の雨。明日も雨のようだ。ホームセンターへ出掛けてあれこれ買い込もうと思っていたが、断念した。居眠りと読書に専念。買い溜めてあった本をせっせと読んでいる。学生時代からの吾輩のヒーローである山本義隆氏の本も読み出せている。

  パット・バー著の『イザベラ・バード―旅に生きた英国婦人』を今朝読了した。

 仕事の合間の楽しみで読んできたが、ひょんなことで自宅待機の身になったので、昨夜から残りの百頁余りを一気に読んだ。古書店で遭遇発掘した本。イザベラ・バードの本は、『日本奥地紀行』以来、何冊となく読んできた。旅行紀行作家として秀逸の人物。バードの本に出合った切っ掛けもひょんなことだった。書店でパラッと捲っただけで読むに耐えると直感。伝記まで読むとは自分でも想定外だが、古書店で出会うのも縁としか思えない。ある評者曰く、「彼女は自分が見たものを正確な言葉を用いてあたかも読者が眼前に見るかのように思わせる素晴らしい能力を持っている」とか。同感である。本書はともかく、バードの本はお勧めである。

 

Kaede_20210417214601 ← 富山は雨。カエデの新緑が瑞々しい。その足元では。カエデ……モミジの足元 見て回ると庭のあちこちに小さなモミジが。モミジ子? この時期、カエデの赤茶色の種が無数に散在している。

 

 H3ロケットプロジェクトが進められている。過日、NHKの番組サイエンスゼロにて特集もされていて、録画で観た。「日本は徹底した利用者視点で、ロケットの「使いやすさ」を追求する。 日本の技術を集結させれば、世界をリードするロケットが作れるはずだ。」部品点数を減らし、打ち上げコストをH2に比べ半減させるとか。
 一方、アメリカ(民間)では、「ファルコン9は、スペースシャトル以後では初となる、機体を回収・再使用する衛星打ち上げロケットである。かつてスペースシャトルでは軌道上に到達するオービタと呼ばれる上段部分が再使用されたのに対して、ファルコン9では1段目のロケットとフェアリングを再使用する。」とか。
 宇宙への進出や開拓利用はやむを得ないことか。夢の実現なのか。あの遥かな星への憧れ、星を眺める人類の本能のなせるわざなのか。いつか第2の地球を見出だし人類が足を踏み出すのかな。
 たださえ溶け始めている北極海が資源獲得競争の舞台になり、最短航路が築かれ、白熊の居場所は縮小されていく。月は、宇宙や地球を観望……高みの見物をする金持ちどもの娯楽スポットに成り果てる日も遠くなさそうだ。
 地球環境がどれほど苛酷になったって、勝ち組には関係ねえってか。俺たちゃ、そん時は巨大ドームの中か、月や火星に移り住むからね!ってか。
 巨大なプロジェクトは、政治的な思惑が絡み、どんな視点で見るかで評価はまるで違ってくる。軍事か政治か経済か、科学技術か、夢、あるいは知的生命体の膨張本能か。