一昨日友人であり魂の友であったK氏が余命3ヶ月から
9年にも及ぶ
胸腺ガンでは今度学会に発表されるほどの
長生き最長記録をうち立てて逝きました
思い返せば彼とのつきあいは病気を通して出会った
お客という関係から始まりました
しかしお互い同じ年と言うこともあり
深く知りあうのに時間はかかりませんでした
彼とのつきあいで忘れられない事があります
あれは暴風雨の中、千葉から私の自宅の練馬まで
闘病中の身にも拘わらず
渾身込めて作成した真空管アンプを持ってきてくれ
設置してくれたことです
何気なく私が言ったアンプが壊れたことを聞いて
作ってくれていたのです
嬉しかったな 本当に嬉しかった
あの時スピーカーから出た優しさに満ちた音は
生涯忘れることが出来ない思い出となってしまいました
彼は先のことを考えていたのでしょう
予備の真空管(英国製)まで箱に入れて用意してくれたのです
思い出すと泣けて泣けてしょうがありません
別れは必ずやってくるとは分かっていても
悲しいものです
彼の顔を見ながら近づき
そっとささやきました
又会おう!
本当によく頑張った!
あなたの分まで世のために全力を尽くすよ
見ていてくれよ