お前ら患者はおとなしく抗がん剤使っとけ、それで死のうが生きようが、どうでもええ | きゃりーぱみゅぱみゅ様がスキすぎてキレそう

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とにかくきゃりーぱみゅぱみゅ様が好きなのである。神が与えてくれた希望なのである。
チャーリー・パーカー様と共に、ワタクシの二大恩人なのである。

これ、削除されるんじゃねーか。

 

昨日は、嫁さんの誕生日だった。

 

嫁さんの人生の中で、もっともハードな誕生日だな、とぼんやり思っていたら、もうガチガチに忘れられない日になった。

 

現在嫁さんは抗がん剤治療中。

 

がんが再発したから。

 

最初の抗がん剤の効き目が悪くて、といっても一種類じゃないんだけど、違う薬に移ってる。全く適切な例えじゃないけど、レギュラー組がアウトで控組で戦ってるスポーツみたいなもんか。

 

だけど、副作用は強烈で、もう完全に寝たきり生活になった。

で、のんびり屋でもぼんやり前向きの嫁さんが、どんどんメンタルもやられてる。

 

付き合って30年以上経つけど、嫁さんの口から「さみしい」とか今まで聞いたこと無かったし、寝る時に横に居ないと不安がる。

もう10年以上になると思うけど、別の部屋で寢てたから、今、ほんとに久しぶりに一緒に寢てる。

 

食事はほとんどできないし、一日中寝たきり。

時々がんばって食事を作ってくれるが、それだけで心臓が波うってつらいって言っては寝込む。

 

これが、いつまでという期限もなく、がんが治るという保障もない。

 

本人もキビシイ選択を迎えているという自覚があると思うんだけど、ほんとに毎日泣いてる。

 

このまま、寝たきりのまま、なんじゃないか。

 

嫁さんと話し合った。

治療を続けるにしても、まず体力、そして気力を回復させる必要があるんじゃないか。

 

嫁さんがまだがんになった初期のころに、言われたことがある。

 

とにかく、苦しいのや痛いのはいや。絶対にそういう選択はしないで。

 

そう言ってたね、と改めて伝えた。これを思い出そう、と。

 

そして、入院予定の一週間前だったけど、病院に電話して相談しようと思った。

 

今の病院には、相談室、みたいなものがあって、直接先生に話す、ひとつまえに、こういったがん感謝さん専門のトレーニングを積んだ看護師さんに話を聞いてもらうことができる。

 

ところが、今回、代表電話にかけたもんだから、別の患者相談室に繋がったらしく、それを飛ばして直接いきなり先生に話すことになった。がん患者相談室、という部署が別にあったのだ。

 

今考えると、これが悪かった。

 

一旦、看護師さんに話を聞いてもらって、話す順序とか、注意とか、聞いておけば良かった。

 

ちなみに、この相談できる看護師さんのところには2度ほど行ってて、穏やかな人で嫁さんも信頼してる。

 

しかも、担当の医者をすっ飛ばして、いきなり部長との話し合いになった。

 

ちなみに手術を担当してくれた先生で、かなりのやり手なんだろう。

 

そして、状態を話して、あまりに辛すぎるので、抗がん剤治療を一旦辞めたい、そして、腹水も一回取る方向を検討してほしい。

 

自分が言わないとと思ったのか、嫁さんががんばって伝えてた。

 

ほんなら、ぐちゃぐちゃ言ってましたわ。

 

腹水抜いてもまたすぐたまるで。

いや、一瞬でも楽になる選択を一度してみたいだけですから。試すのもダメですか? 

心の中で応えてた。

 

それで、ここで抗がん剤辞めたら、それはもう緩和ケアになる、それは状態を確認してからの話ではないか、

 

なんてまだ穏やかに話してたし、納得の話ではある。

 

ところがさ。

こっちの話も聞こうとせず、まだぐちゃぐちゃ言うわけ。

もう悪意あるなあ、この表現。

 

先生は決して声を荒らげる訳でもなく、普通に話してくれてはいたんだけどね。

医者は治すのが仕事だから、そちらを第一に考えるのは当然なんだろうけど。

 

要は、治るどうかは分らないけど、このまま寝たきりになろうが治療を続けて苦しくも寝たきりでもがんばるか、諦めろってことですか。

 

言わなくてもいいことを言うワタクシ。最悪である。後悔しても仕切れない。ほんっとにばか。

 

そして、ワタクシどころではない、言わなくてもいいことを返す医者。

 

このまま放っておいたら、半年から1年の命やで。

 

突然余命宣告された。

 

一度聞いたことはもう取り消せない。医者の余命宣告がどれだけ患者に影響を与えるか。

しかも、神様じゃないから、こんなもの占い程度の信頼性しかないなんてことは、理屈としては分かってる。

 

そやけど。

 

 

通常、ガンの手術をしたあとは、だいたい2年ぐらいはおとなしい。その後再発して、薬が効くタイプと聞かないタイプに分れる。

今回は、いちばん薬が効きにくいタイプのがんなんや。

 

 

そう加えてた。

 

耳に入らなかったけどって、入ってるから書いてる訳だが。

 

こっちから聞きもしないのに、こんなこと言う権利、医者にあるんか?

 

これ、形を変えた恫喝、脅迫以外の何者でもないやんけ。

 

お前ら患者はおとなしく抗がん剤使っとけ、それで死のうが生きようが、どうでもええってことですか?

 

特権階級に意見する奴は許しません。ってことですかね?

 

そしてもっとオソロシイことに、この先生は、基本的に口は悪い、というか、オブラートに包まないタイプではあるけど、決して信頼できないとか、患者のことをないがしろにするとか、そういう人じゃないってこと。むしろ、いいお医者さん、の分類に入ると思う。

いや、だからこそかえって強烈に響くんだけど。

 

なんですか。

抗がん剤真理教ですか?

 

それなら、絶対に治るって、言ってください。

騙されてあげますから、そう言ってください。

恨んだりしないんで、思いっきり騙してください。

 

 

 

 

 

 

 

このあと、一応直接の担当医師の診察を受けた。腹水の状態を調べるためだ。

 

それは本人一人で行った。

 

一人取り残されたワタクシは、待合室の椅子にカバンだけ置いて席撮りしてる人が居たので、待ってる人が居てるのに失礼やろうと、やらなくてもいいケンカした。

 

そして、上に書いた、がん相談室に行ってみた。もし予約が入ってなければ、嫁さんの話を聞いてもらおうと思った。

 

はたして、担当の看護しさんは居てくれた。

 

軽く話して、今から時間大丈夫かと聞いたら、大丈夫だと。

 
嫁さんの診察が終わるのを待って、嫁さんを連れて行った。
 
部屋に入って、椅子に座った瞬間、嫁さんは泣き崩れた。
 
ここにきたらほっとして。
 
いっぱい泣いてくださいね。

 

看護師さんが優しく声をかけてくれた。

 

いろいろと話してくれた。おだやかな中にも、余命宣告は良くないって言ってくれた。

 

これは、嫁さん以上にワタクシを意識してくれた発言だったと思う。

 

自分が余計なことを言ったばっかりに、こんなことを言われた、と、伝えていたから。

 

あとは、どんな選択をしても間違いじゃないし、100か0かじゃなくって、いろいろな選択肢がある、と、基本的には教科書的なことだったと思うけど、やっぱり話って、人によるよね。ほんとにおだやかで落ち着いた気持ちになれた。

 

またいつでも来てくださいね。

そう言ってくれたので、病院に来る予定のある日は、全部予約入れた。笑

 

誕生日。

毎年買いに行くケーキ買いに行ったら、ケーキ屋さんが、改装のため休んでた。

急遽マクドナルドにして、いや、もちろんこれは嫁さんの希望ですぞ、ハンバーグ買って帰った。

 

ま、いろいろとあった、とんでもない誕生日になってしもた。

 

そやけど、今は不思議なぐらい落ち着いてる。

 

仲悪い時の方が多いぐらいだったかもしれないけど、とにかくずっと一緒に居たし、これからもずっと一緒に居る。

 

それ以外、まったく考えられないから。

じゃま、不安になる必要もないよね。

 

ずっと一緒に居るから。