「身元引受人」と「義兄弟」 | アッちゃんの、BL小説読み紹介ブログ

アッちゃんの、BL小説読み紹介ブログ

BLに癒しと萌え(ᐥᐜᐥ)♡ᐝ
年季の入ったお腐れ者です。
BL小説に興味を持ってもらいたくて始めたブログですが、お腐れ者の
ささやかな日々の出来事も
読んでいただけると嬉しいですฅ•ﻌ•ฅ刀剣乱舞の初心者、若葉マークの私ですが、髭切膝丸の源氏兄弟に激萌え中です♡


オビ
僕のこの愛は、罪だ。

身元引受人
真式マキさん
イラストは周防佑未さん
2018年10月


ふう……シリアスでした。
ここまで、しっかり罪と復讐と、って
正直言って、本を読むのをやめようかと…
思ったのですが、
何処かに許しがあり、愛があるはず
だってBLだから
そこを信じて最後まで読みました。


遼一の母親と生まれてくるはずだった妹を
遼一の一つ下の
少年の運転する自転車に轢かれ、
一度に亡くしてしまいます。
遼一の心は荒んでいき、父親が励ますなか
その父親も亡くして一人になり

繁華街をフラつき、小競り合いを繰り返し
お金を稼ぐ為に男達を相手に身体を
売っていました。

その行為でさえ、歪んだ心を発散させる
為のもので、感情を捨て
一人生きてきた。

そんな時、現れたのが片桐。
彼の暖かい食事と、
力強い抱擁、優しい言葉
嘘のない態度。

絆されまいと無理をする遼一
「わかった。僕が責任を取ろう。誰のかわり
でもなくただ僕として、君を抱こう」
と、
それはそれは、優しく抱かれた遼一
まるで恋人の心を癒すように……

優しくされた事の無い…
優しくされる必要のなかった
今までのセッ○スとは全てが違い

「覚えてくれ。君は他の誰でもなく僕に
こうされているから気持ちがいい。
違うのか?僕はこうして君を作りかえよう、
君の望みだ」


このまま、真摯な片桐に心を許し
普通の年の離れた恋人同士になるスタートを
感じていた時

しかし、事故を起こした少年との
再会が
片桐の罪を…
片桐が罪だと頑なに自分自身を苦しめていたと
知り……

ーーー僕は、君が愛し、君を愛したものの
かわりになりたいーーー


復讐は誰も幸せにしませんよね
憎い呪い殺してしまいたい相手を許し
許しを請う者を許して
そこに残されたのが
『愛』だとしたら
それは幸せなことだと思います。



そして、真式マキさんのはじめて読んだ本は
こちら

義兄弟
真式マキさん
イラストは雪路凹子さん
リンクスロマンス
2016年11月

<あらすじ>

IT事業の会社を営む佐伯聖司の前に、
かつて気まずく別れたまま10年間
音信不通だった義理の弟、怜が、
ある日突然姿を現した。怜は、幼い頃
家に引き取られてきた、父の愛人の
子だった。家族で唯一優しく接する
聖司に懐き、実の兄に対する以上の
敬意や好意を熱心に寄せて来ていたの
だが、ある日を境に一変、怜は聖司
のことを避けるようになった。
そんな怜の変貌に聖司は戸惑う。
そして今、投資会社の担当として再会
した怜は、当時の危うげな儚さはなく
精悍な美貌と自信を身に着けた、
頼りになる大人の男に成長していた。
そんな怜に対し、聖司は再び良い兄弟
仲を築ければと打ち解けていくが、
その矢先、会社への融資を盾に
怜に無理矢理犯されてしまい……

〜裏書きより



子供の頃に義兄弟になった二人。
異母兄弟モノです。

そんな子供の頃に
「兄さんのことが好き」と
怜は、この頃から聖司のことが、
恋愛感情で好きでした。
怜の友人から見てもハッキリしていた
ようなので

その頃、誠司の友人との会話を怜に
聞かれてしまい
「だって、可哀想だろう。
怜には居場所がないんだよ。誰かが優しく
してやらないと、あいつは潰れちゃうよ。」
と、
何気なく言った誠司の
言葉に傷付いて、高校卒業を待って
家を出てしまいます。


そして、10年たっても全く変わらない
義兄の誠司を歯がゆく思ったと思います。

怜がキレたキッカケも、捨て猫を
「可哀想だ」
と言った一言でした…

…お情けで優しくすることしか
できないのか?
ああ、それでもいいさ。僕の気持ちを
理解しろなんて馬鹿なことは要求
しない…


離れていた10年間も、
ずっと兄を手に入れる事だけを考えて生きて
きた弟の想いは…
いびつに歪み、あらゆる手段を使っても
手に入れることで


「…恨みでも憎しみでも、
それが僕に対する強い思いであるなら
結構だよ。
だったら悪役くらい買うよ。
兄さんを落とすのは僕だ、
他の誰かであってはならないんだ。」


今回は、攻め様側に感情移入してしまい
とても辛く哀しかっただろうなと、
怜の心の中は
ただ…
兄さんに愛されたかっただけなんだから


受け様も可哀想ではありますが
何せ…オイオイっていう鈍感さなので
怜の行動の
理由を考えてあげてほしい。


それに…最終的に聖司の会社を潰して
追い詰めた犯人は……怜ではなくて…


多分こんな感想を書くのは
読み手により感想も、想いも色々だと…
思いますが、あくまでも怜の鬼畜よりの
アッちゃんの感想ということで(*´σ∀`)


兄の事が好きで好きで好きで
一途に、
ただひたすらに好きだと伝えてくる
執着鬼畜攻め…ご馳走さまです( ´艸`* )



「義兄弟」は、「身元引受人」の記事を
ポチりながら、この記事を貼り付けるに
あたり(2017年2月)
この頃の、記事の見にくさに
拙さに笑ってしまう。
少し、手直ししてあげ直し
させて頂きました。


ではではまたバイバイ

長ーくなりましたm(*T▽T*)m オ、オユルシヲ・・・