Shape of my heart 4 | AWAKE・・・ TV2XQ

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ミンホ・鹿虎となっております(過去作にはホミンあり)
ゆっくりまったり更新しています〜( ^ω^ )


最初に彼に会ったのは、去年の春だった。

部署を異動した先輩の後を継ぎ、初顔合わせを兼ねて打ち合わせに行った時だ。

職場での立場が一つ上に上がった事による高揚感と緊張感、期待とプレッシャーの双方が、胸の鼓動を大きくさせていて。

そんな僕の前に現れた彼は、なんとも目を引く男だった。



「担当のチョン・ユンホです。これから宜しくお願い致します」



高い身長にスラリと長い手足。
驚く位に小さい顔。
切れ長の瞳に、ぽってりとした唇のすぐ側で存在を主張している黒子が印象的で。

なんだこの人、モデルの方が向いているんじゃないのか?

そう思ってしまう程に随分と格好良い人で、今思えば随分と不躾な視線を送っていたかもしれない。

しかし、大手企業の若手ナンバー1の噂に違わない仕事への向き合い方に、僕の見る目はすぐさま変わっていった。

始めは彼の見た目や評価に興味があったのだけど、それはすぐに彼の人柄へとシフトしていって。

惹かれたと言っていいかもしれない。

会社的には下の立場で、年齢も下の僕にも、オン・オフの境目なく礼儀を持って接してくる。

けれど決して堅苦しいばかりでもない。

彼が笑顔になると周りの空気もパッと明るくなる気がして、いつしか表情に注目している自分に驚いたりした。

男の顔ばかり見て、何が楽しいのかと。

そんな自分にげんなりしていたけど、注目していたせいで気づいた事もある。

ふとした時に気づく、一瞬の表情の変化。

きっかけは仕事の打ち合わせが終わった後の、ほんの少しリラックスした会話の最中だったり、親睦を深める為と理由をつけた飲み会だったりしたが。

よくある質問だけど彼女がいるのかいないのか、そんな話題の時に当然のように彼も聞かれる立場にある。


「彼女はいないって言うんですよ。嘘くさいですよね~!なぁ、ユノ!」
「チョンさんがですか?」
「チョンさんみたいに格好良い人にいなかったら、僕達どうしましょうねー」
「本当にいないんですよ?・・・なかなか縁がなくて」
「シムさんはいるんでしょう?彼女」


話題が僕に移り少し安心したのか、おしぼりを弄ぶ手元を見て伏し目がちになるその顔に浮かぶ、寂しそうとも苦笑しているとも受け取れる表情。


「僕も彼女、いないですよ」
「シムさんこそ嘘っぽいなぁー!」


すぐさま明るく人懐こい笑顔で茶化してきたけど何故か気になって、その後も頭の片隅から離れなかった。

別れた彼女がいて、今も想っているのかもしれない。

勝手にそんなオチをつけていたけど、意外な所で別の答えを目の前に突きつけられる時が来た。

新年会の二次会で。
フラフラと席を立った彼の後を追うように入ったトイレの中で。


『あれ?チョンさん、大丈夫ですか?』
『うーん、ふふ・・・ちょっと酔ったかなぁ~』
『ちょっとどころか、かなりじゃないですか』
『ん~まだ大丈夫だよ?んふふ』


酒に酔って砕けた口調の彼と交わすたわいの無い会話と裏腹に、鏡越しに見る彼の姿は大丈夫どころではなかった。

ドアに寄りかかった身体は柔らかそうで、細い腰が男性のものとは思えない曲線を描いてしなを作る。

紅い目元を更に紅くしながら、背を向けている僕の身体を舐めるように視線を這わせて。

その熱さに僕の身体まで熱くなりそうで。

鏡の中で目を合わせて、ようやく気が付いた。

彼は・・・チョンさんは、女性を愛せない人なんだ。

僕に気があるのだと。

そして、チョンさんの熱は、僕の心にも火をつけた。


チョンさんの事が気になってしょうがない。
チョンさんをどうにかしたくて堪らない。
チョンさんを自分のものにしてしまいたい。


そんな風に考えるようになるまでに時間はかからなかった。

今まで同じ会社の親しい人間にも知られる事無く隠していたとなると、僕とどうこうなろうとは考えてもいないだろうし、まして自分から告白やカミングアウトもしないだろう。

僕の方からチョンさんに近づくしかない。

逃げる隙も与えないように、半ば強引に頑丈に閉じていたドアをこじ開けて中に入りこんだ。

様子を伺いながらゆっくり近づいて、気が付いたチョンさんにスルリと躱されたくなかったから。

何がなんでも、抱きとめたかったから。





いま僕の腕の中で眠るチョンさんの、あどけなくすら見える表情に胸がさざめく。

目覚めた彼は、どんな顔をして僕を見るのだろう。

ふんわりと微笑んで、チャンミンと呼んでくれたら。
魅惑的なこの唇から、好きだよと言葉が紡がれたら。
きっと僕の心は暖かく満たされる。


身体を重ねる事を先にしたのは自分なのに、気持ちを重ねる事の方が胸の奥がジンとくるなんて、我ながら自分勝手だとは思うけれど。

チョンさんの汗で湿る前髪を指で梳き、その額に願いを込めて口付けた。




「・・・強引すぎましたかねぇ・・・ ? (´・ J ・`)」




昨日は久しぶりにミンホ会をして参りました。
総勢4名。
カラオケに行きまして、DVDで「知っているお兄さん」を見ました・・・あぁ、可愛い♡♡
ミンホ界の住人だけでミンホの話をするのは至福のひとときでありました。
もっとディープに際どく(!)話したい・・・!