第11話『オナラ出ました!』
皆さん、急な問いかけで恐縮ですが、
オナラをして涙を流したことはありますか?
リハビリとは別の戦いが身体のなかでも当然ながら、行われていました。
それまでオナラというものは臭いもの!でしたが、私の意識は大きく変わりました。
オナラは腸が動いている証拠。
手術してから毎日3回看護師さんが検温をしに来ます。そのときに毎回呪文のように聞くんです。
「オナラ出ましたかー?」って…
オナラが出れば腸が動き出したサイン。
ひとつの大事な指標なんです。
こちらとしてもこればっかりは待つことしかできません。(力んだりしたら超痛いしね!笑)
なのに、毎回聞かれるもんだからプレッシャーって感じでした。
そして、術後、これも1週間くらいだった記憶です。
小さいけれど、弱々しく控えめだけど、確かにそこにはあったんです。ぷッと出た感覚が。
そして出ちゃったんです。ちょっぴり涙も。
また自分の腸が動き始めたんだって。
ただのルーティンだった検温を楽しみに待ちます。
お昼の検温。
看護師さんが来た瞬間、検温などそっちのけで報告です!
「オナラ出ました!」
👩⚕️「おぉー良かったですね〜!」
リハビリと並行し、自分が回復していくのを実感していきます。
そして回復室をあとにし、一般病棟へと戻ります。
▷▷▷第12話「母のはなし」