年間、多数のお酒の銘柄が生まれてくる反面、様々な理由で生産終了になりやがて消えてゆくお酒達がある。
なかには単に名前を変えたりバージョンアップするだけのものもあったりするが、たとえ同じ銘柄を継続してても新ボトル・旧ボトルで区別されたりする。
『ベンリアック 12年 (旧ボトル)』と『スターオブボンベイ』
『ベンリアック 12年』は今現在でもボトルやラベルが変わったうえで販売されている。
現行品が5000円ちょいくらいの値段なのに対し、旧ボトルはネットショップでは売り切れで、フリマサイトなどをみると過去に14000円くらいで売られている。
銘柄は消えないが、「あのラベルのベンリアック12年」は消えていくことになるのだろう。
『スターオブボンベイ』はどうやら終売らしい。
ネット通販では売り切れの表示が多い。
こちらは再販されない限りは銘柄そのものが消えていくお酒、ということになるのだろう。
もちろん同じスタンダードジンの『ビーフィーター』が『ビーフィーター クラウンジュエル』をたびたび再販するように、
『タンカレー』が『タンカレー マラッカ』を復活させるように、忘れた頃にひょっこり再登場することはあるかもしれない。
まだこうしてブログ記事に載せられるお酒達はいいかもしれない。
しかしブログが盛んになる時代より前のお酒は本当に知られずにひっそりと消えていったであろうし、今でもマイナーな酒類の地酒やリキュールなんかはいくつかは消えていっていることだろう。
大手が扱っていたリキュールですらいくつは消えてなくなった。
漫画『BAR レモン・ハート』に国内産みかんのブランデー『アランシアXO』というお酒が登場する。
みかんのブランデーってどんな味なんだろ?と思って買えるお店を探したがとっくに終売だった。
ブランデーの、さらに特殊なみかんをつかったブランデーということで他の銘柄を試すこともできない。
『アランシアXO』が正当な評価を受けた上で消えていく、あるいは生産者の何らかの都合で作れなくなったというのであればしょうがないのだが、単に知られていなくて売れなかった、採算が採れなかった、という理由で消えたのであればなんとももったいなあと思ってしまう。
すべてのお酒を網羅し把握することなんてできやしないが、今のこのSNS時代であれば生き残れたものもあるんじゃないか?と思った次第。
・・・どこかで飲めないものか。