今日もあの一昨日みたいな不思議な空。
今にも泣き出しそうな顔をしてたのに、急に太陽が顔を出して来たりして。
予報では夜まで傘マークはなかったから、せっかくの父のバースデー、家を出てきた。
どこへ行こうかな。
海洋葬の父があの世への旅に出た横浜の海にでも?
いやそれは普通命日にやることだろうww
そしたらやはり、父の魂とミやジの魂との両方に触れられる気のするあの場所か。。。
って事で、トルコキキョウ一本を携えて 私の愛する二人の敬愛するあの人のもとへ。
しかしこれじゃあ、荷風先生に「私をイタコみたいに使うんじゃありません」と言われてしまいそうだな😅
池袋からぷらぷらと歩いて、目的地はもう目の前…と都電の線路を渡っていたら、またまた曇っていた空からパァ~っと陽が射してきた
フッ これは天上の晴れ男のせいだなとほくそ笑む。
そしていつもの通りいつもの場所へ…
でも あれ?ないぞ?
道を一本間違えたか?
案内板を見ればすぐに済む話なんだけど、この迷子も楽しくて あえてそのまま彷徨い歩く。
故人に寄り添うように香箱座りして、ぴたりと動かない猫に遭遇したり
って興奮したら、
と案内板を見る。
ん?やっぱ最初の場所で合ってんじゃん。
でもあの特徴的なイヌマキの生け垣無かったよな…
確かそこに背の高い木も一本生えててさ…
そうなんだよ、ほんと小さな墓石が三つ並んでるだけの狭い空間なんだけど、なぜかあそこだけ生け垣に囲まれてて、まぁそのせいで暗くはあるんだけど、ちょっと隔離されたプライベート空間みたいになってるんだよ。
でもそんな生け垣 あそこになかった。
不思議に思いながら戻ったら、やはり無い。
案内板の地図を読み間違えたかと思って見直したけど合ってるし。
もう案内板が間違えてんじゃない?なんて思いながらその場をよく見たら…
ええーーっ
丸出しの剥き出しになってんじゃん
あの生け垣は?
あのプライベート空間は?
そんなことってある?
なんだかちょっと残念な気持ちになりながら、しゃがんで手を合わせた。
こんなの前からあったかな。
そんなに新しくも見えないから、あったんだろうな。
これにも気づかないぐらい、もっさりしたひっそりとした囲まれ空間だったのにな…
まぁでも今まで私が来た時にすでに花が供えてあった事なんてなかったのに、今日は違った。
だからこれでいいのかな。
で、帰りがけにいつもの南池袋公園のカフェに来たら、ちょっと来ない間に注文がタッチパネル式になってたよ。
古きも新しきも、どんどん変わってゆくのだな。
ここで 風に吹かれてclose your eyesを聴いているこの幸せを、もうちょっと味わってから帰ろう