認知症の方と向き合って感じたこと
先日、新しく入所された認知症の方のことで、少し考えさせられる出来事がありました。
これまでアルツハイマー型認知症としてお薬を内服されていましたが、専門医を受診された結果、診断が見直され、お薬も変更になりました。
その経過を知ったとき、正直なところ「もう少し早く適切な診断や支援につながっていたら…」という残念な気持ちが湧きました。
認知症は決して特別な病気ではありません。
でも、適切な理解や支援につながらないまま時間が過ぎると、ご本人だけでなくご家族も大きな負担を抱えることになります。
今回も、ご家族は長い間介護に悩み、疲れきった状態で入所を決断されたそうです。
そう思うと、医療や介護の制度、地域の支援がもっと早く活用できていたら…と考えてしまいました。
ただ、今は施設で生活され、徘徊があっても職員の見守りのもとで安心して過ごされています。
表情も落ち着き、以前より穏やかに過ごされている姿を見ると、「これで良かったのだな」と思える瞬間もあります。
過去を悔やむより、これからの時間を穏やかに過ごしていただくこと。
それが、私たちにできる一番大切なことなのかもしれません。
認知症は怖いものとして語られることが多いですが、理解と支えがあれば、その人らしい生活は続いていきます。
これからも、ご本人が安心して過ごせる環境を整えながら、家族の思いにも寄り添っていきたいと思います。