夜半の総武線に揺られ、

小岩にある現役執行部の後輩Kのアパートに到着。

 

他サークル「有利」の前会長と、

事態を憂慮した、「有利」の現会長も急遽駆け付けた。

 

事の発端と状況を相互で確認し、

これからの対応を協議する。

 

相手が相手なんで、

下手すれば金銭を求められるのでは?

援団の部室でボコられるのでは?

大学にばれて問題になるのでは?

 

とにかく明日、援団の部室に行かねばならない。

では、誰が赴くのか?

 

ここで、「有利」の現会長が、が、、、

 Rさんが最後に余計な事するから

 こんな事になったんですよ。 

 責任もってくださいね!

 

反射的に、目の前のビールをこいつに浴びせてしまう。

今回はうちのサークルは何も悪くない。

長老というだけで「有利」の前会長に

担がれ前面に出ただけだ。

 

 ざけんなよ!てめぇ

 

こいつは前から私に対し、

良い印象を持っていないらしい。

長老としてサークル内で偉そうに振舞ってる姿が

鼻につくのだろう。

 

「有利」の前会長は、腕組して何も話さない。

 

 (ふざけんな!N山!)☚前会長名

 

結局、

現役執行部の後輩Kと、

「有利」の現会長と、

私の3名で行く事とし、

この日はお開きとなった。

 

私は、80年台特有の1Rロフト付きアパートの

ロフト部に上がり就寝。

 

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翌朝。

立ち上がれない。左足が地に着くと激痛が走る。

ロフトの梯子から降りられない。

 

後輩Kの手を借りて何とか下に降りるも

全く歩けない状態になっていた。

捻挫したようだ。

 

「有利」の前会長と現会長は、

早朝に帰ったようだ。

 

そのうち、気分が悪くなり

アパートの庭先で戻してしまう。

後輩Kの肩を借り、近くの病院へ。

 

左足ねん挫で全治三週間。

医者からは数日間歩行禁止と言われるが。。。

援団の元に行かねばならない。

 

病院で松葉杖を借りて、電車に乗り

大学へ向かう。

 

メインストリートで落合った「有利」の現会長と3人で

今まで5年間、一度も立ち寄った事がない

大学号棟にある応援団部室に入る。

 

部屋には、

件の団長と幹部と思われる詰襟が数名鎮座していた。

だが、件のOBはいないようだ。

 

 昨日はどうも

 

 こっちも酒入ってたし

 お互い様という事で

 

ん?

 

昨晩とは違い、団長の

切れ長ひとえの瞳に怒りの炎がない

 

 先輩(OB)も来てないし、

 なかった事という事で

 よろしく

 

 こっちも失礼な事した

 悪かった

 

 もう帰ってください

 

私の松葉杖姿をみて、引いたのかもしれない。

何はともあれ何事なく終わり。

 

ポケットに入れていた、

引きちぎってしまった黒詰襟の銀ボタン

テーブルの上に置いて椅子から立ち上がる。

一瞬、団長の目が光った気がするが。。。

 

立ち上がる際によろけて、

松葉杖を、壁際の棚にぶつけてしまった。

 

棚にあった、日本酒一升瓶を引っ掛けて

一升瓶が落下し瓶が割れて、床が酒浸しに。。。

 

 あっ!!

 

団長が立ち上がり、取り巻き共も駆けてくる。

まずい。。。

 

しかし、

 

 大丈夫っす。

 こっちで片づけるからもういいです。

 

 。。。。。。申し訳ない。。。

 

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そのまま退室し、

サークル連中がたむろするラウンジへ。

 

当事者だったXXX(女の子)もいる中、

「有利」の現会長が、笑いながら

 

さすが、Rさん!

ただではやられませんね!

しっかり報復するんだから!

あはは!

 

こいつ、俺がわざと一升瓶割ったと思ってやがる。

腹立つ野郎だ。

 

 

その後、この件は美談として広まり

私自身の株も上がり、

当事者だったXXX(女の子)に惚れられたりしたが、

ただの与太者の一瞬の思い出にしか残っていない。

 

 

こういう出来事を思い出しながら

終活に入る今でございます。

もういくつか思い出した事をブログに上げよう と。

 

 

 

 

 

 

***

投稿したつもりが

下書き保存のままだった

***

 

 

夜22時頃の四ツ谷のしんみち通り

 

自大学の応援団とのもめ事を

何とか収め、酔った体がほっとした。

 

援団の団長はじめ、黒詰が離れていったその時

他サークル「有利」の前会長が、

俺をけなす様に一言。

 

 Rさん!

 XXX(女の子)は足を踏まれて、

 体つかまれてるんですよ!

 何そのまま許すんですか!!

 

その本人XXXは、まだ泣いている。

奥にしゃがんで。

見たら、スニーカーが黒く汚れてる、

明らかに踏まれた跡だ。

 

これ、そのままでいいんですかね!

 

えっ!うんん!?

(て、おまえ何にも手汚してねえのに

何をえらそうに。。。)

 

しかしムカつく事には

変わりない

 

反射的だ

駅方向にぞろぞろ歩く黒詰達に、

言ってしまった、、、

 

 

ちくしょう!

持っていたビニール傘を地面に投げ捨てた。

 

ピタっと止まる黒詰集団。

振り返りざま、上がり33秒台の勢いで

血相を変えて駆け戻る援団の団長。

 

 こっちはまだ納得してないのになんだ!

 

 女の子の足踏んだんだろ!

 謝れや!!

 

 。。。踏んだ?

 いいがかりだろ!

 

 踏まれたって言ってるぞ、

 見てみろよ!

 

 ざけんな、いい加減!

 

 お前、団長だろ!

 とりあえず、あやまれよ!おい!

 

ここで、

思わず、詰め寄ったこの男の詰襟を掴んで、

黒詰襟の銀ボタンを引きちぎってしまう。

 

 この野郎!

 

今度はこっちのシャツ掴まれる。。。

 

反射的に、右ひじで

団長男の頬にエルボーが入ってしまったら

 

華麗な右フックを顎にくらい、

バランス崩してこけてしまう。

 

もう収集つかん。。。

 

形勢は圧倒的に不利な状態で

馬なり、もとい馬乗りになられた。

 

 

 

その時!

 おい、おい どうした?

突然、いかつい男が現れる。。。

 

 団長:あっ、お疲れ様です!

 

どうやら援団のOBで、

近くで飲んでてたまたま出くわした様だ。

 

そしてこの男の仲介が始まる。

 

 何やってるんだ、人目につくだろ

 状況を説明しろ!

 

 こいつら、俺たち馬鹿にしたんすよ!

 

 援団をバカにした?あーん!?

 

 いや、そうじゃねぇよ

 そいつら女の子に暴力ふるった!

 

 ざけんな!そんな事してねぇーぞ!

 

 。。。ま、とにかく

 今はやめとけ。通報されるぞ

 

 我慢ならないっすよ!!

 

 こっちはいきさつについては

 謝っただろ!

 女にした事はしっかり謝れよ!

 

 おめぇよー 調子に乗るなよ!

 

 おい、お前は何年だ?

 

 ダブりの5年すよ

 

 ダブり?じゃ85入学か?

 じゃ俺とタメじゃねえか

 

 タメ?(老けてやがんな)

 じゃ、援団にいたオザワって

 知ってるか?(敬語使って損したわ)

 (怒)

 

 オザワ?

 ああ、退学になったオザワか。

 

 あいつとは高校が一緒だ

 

 てめぇ、そんな事関係ねぇだろ!!

 先輩の名前なんか出しやがって!

 ざけんな!こっちこいや!

 

 まぁ待て。

 よく状況がわからないから

 明日、こっちの部室で話しあおう。

 いいな!

 

 先輩が言うんなら

 いいもダメもないっすよ。

 

オザワという男は、

身体能力が高くスポーツ万能で

顔は布袋寅泰に似た強面。

あっちの方もイケイケで

高二の時に女子高のコを孕ませ

堕ろすために皆で金カンパした。

 

学業の成績は大した事なかったが

高校の推薦枠で大学のロシア語学科に入学。

このロシア語学科というのが特殊な学科で

2年で所定単位を取れないと

強制的に退学になる制度だった。

また単位取るのが非常に厳しい。

後で聞いた話だが、

誰かを推薦入学させないと

高校の推薦枠が翌年消滅してしまうようで

学校が強く勧めたらしい。

本人も厳しいキャンパスライフを

覚悟の上で入学したが

応援団にのめり込み

結局は退学になったらしい。

退学後は、探偵をしてると聞いたが

本当かどうかは定かではない。。。

 

 おい、おまえ!

 〇✖さん(援団OB)に救われたな!

 これで終わったと思うなよ!けっ!

 

とりあえずこの場は収まった。

援団たちは引上げ、我々もお開きとなった。

 

ただこれで終わった訳ではないので、

サークル現役執行部の後輩のアパートで

善後策を相談する事となった。

 

どうやら、団長男のコカされた際に

左足を捻ったらしい。。。

びっこを引きながら雨の中四ツ谷駅に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飲み屋の前の道路際で

黒学生服詰襟が4人ほど何か怒鳴っとる。

 

建物際に追い詰められた女性2名が泣いている。

その間で、他サークル「有利」の前会長が、

詰襟を必死になだめてる。

 ※ そんな状況(だったと記憶)

 

何やら、前客が同じ大学の応援団の集会コンパだったらしく

後追いで店に来た他サークルの2回生女子が

入口すれ違い時に、援団に向かって、

「気持ち悪いー」と のたまって、

援団がキレたらしい。

 

援団の団長らしき男が、女子の顔すれすれまで顔近づけて、

謝れ!というニュアンスで罵声を浴びせている。

 

なんやねん?と思いつつ様子見すると、

大御所のあたくしに、他サークルの前会長が、

「Rさん、何とかしてくだい」と無茶ぶりかけてきた。

 

他サークル「有利」の同学年の前々会長とは

それこそ ヒロシとトオル のごとく

サークル活動を基にしながら、

ナイスコンビで諸々とぶいぶいと振舞ってきた。

 

しかし、この連れは今日はいない。

連れがいない単独の自分は、

武器が無いと無戦力なピエロ。。。

 

しゃーないな。。。

 

援団の団長らしき男に対し、

 なー 兄やん。どないしたん

 おんなのこ 泣いとるやん

 やめとって。

 

援団の団長らしき男

一旦、女子から離れ

鬼の表情で、今度はあたしに顔近づけて

 

 こいつら、俺らに向かって

 応援団!気持ち悪い~ と言った

 ふざけんな!

 土下座して謝れ!

 

漢のプライドが傷つけられ、

相当のお怒りの模様。

 

小雨が降る中、

団長のパーマ髪から雫が流れ、

キレ長の一重瞼から一層の眼光が怖い。

 

今では、「SMART」とかくくられる

一流大学の援団でも、根性は座っている。

 

 おんなのこに暴力はダメだろ

 何があったか教えてくれや

 

 お前 誰だ! 責任者か!

 だったらお前が土下座で謝れ!

 

 状況おしえてや

 

 うるせぇ!お前誰だと聞いてるだろ!

 お前が土下座して謝まれ!

 

 まぁまぁ 兄やん

 ちょい落ち着きや

 こっちが悪けりゃ謝るわ

 

この団長、流石は団体のリーダーの器か、

したてに出てたら、少し落ち着いて

話し合いの場に着いた。

 

どうやら、援団が宴会後に店前でたむろってた為、

他サークルの2回生女子が店に入れず困って

異様な援団の黒詰襟を見て、

「なに?気持ち悪いー」と 言ったらしい。

 

うーん

お互い酔ってるタイミングだが

 

女子に突っかかる、援団も大人げない。

だが、女子の一言も失礼だな・・・

 

 この子の発言はあやまる

 悪かった!

 

 こっちは気持ち良く飲んでたのに

 むかついた!

 

 

しゃーないな。。。

 

 こっちが謝るから

 許してくれ・・・

 

何回か会話しなだめた後、

 

 。。。仕方ない!

 もういいよ

 

うん、話せばわかる人。

 

援団の団長は、

「おい、行くぞ!」と言い、小雨の中

仲間に撤収の声を掛けた。

 

一見落着!!

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、ここから。。。

アフォの振舞いから、

 

To Be Continued

今となっては情けなく
そして滑稽(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

大学留年1年目

 

時代はバブル終焉期。

音楽業界への就職にこだわったアフォは

親のスネをかじり計画的に留年した。

 

残した単位は、8単位のみなんで、

大学5年目の日々は堕落の一年。

 

サークル飲み会では

 長老として君臨

週7回バイト

 中野のスロ屋でバイト主任

 店長指示で

 xxして不当なxxに手を染め

バンド活動

 貯めた金で

 BC.Richのベース買い

 歌舞伎町で飲んでた時に

 盗まれる。。。

 

大学の〇ニスサークルで、

諸々と勢いのあった二つのサークルはめちゃくちゃ仲が良かった。

サークルの仮の名を、

「リンゴ」と、「有利」としとく。

 

「リンゴ」も「有利」も、

女性は皆可愛く、

男性も諸々と優秀な人材が揃っていた1989。

 

その日の飲みは、

サークル別々に飲んでいたが、

一次会後に、四ツ谷しんみち通りで出会った。

流れで合流。➡合体二次会へ

 

こんときの飲み

総員 30名超え やっと受入れてくれた飲み屋

だけど、10名ほど先客の退出待ち。

 

「大御所扱い」のあたしは、早々に座敷奥に座鎮。

早速運ばれてきた瓶ビールを口で和みしながら

『ガツ刺し4619! 5人前で!』

座敷テーブルが3つ並んでる状況。

 

なんか、後の奴らが入って来ない。

そしてなんか、悲鳴も?

揉めてる? 何?

 

仕方なく、年長のあたしが外に出たら

そこには

詰襟 応援団が。

 

 

 

 

 

 

続き:

 

※ 投稿完了してたつもりが下書きのままでした。。。

 

翌朝、ピンポンが鳴った。

昨夜は明方まで電話が鳴っていたので、まだ夢の中からのチャイム音だった。

 

ピンポン2回目、冬でも下半身は短パンのみで寝てるあたくし、

のろのろと二段ベットのハシゴをおりて、ジャージを履いて、玄関を開けた。

 

朝8:00

目に入ったのはTVカメラ。

 

フジTVだった。

昨晩のJRからの見舞金を見せて欲しいと。

玄関の汚ったねー土間のとこに、封筒と現金並べて撮影させてやった。

オンエアの対象だったかは不明。

 

その後、

新聞社からの取材電話が10回程、

読売新聞にも記事が名前入りで掲載。

そして、被害者からなのか 「安易に示談に応じるな!!」という電話が何件も数日にわたり架かってきた。

 

今では信じられん時代、個人情報は普通に共有される時代。

 

2回程病院で診察を受け、2週間後に完治の診断が下った。

それ以前から、JRから示談についての相談電話が何度も入っていた。

 

電話口で、『示談金いくらですか?』と聞いても、

「そちらにつきましては、お会いした際に提示します」 

 

あいかわらず継続的に架ってくる。

そのたびに同じやり取りの繰り返し。

 

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春の気配を感じ、トレーナー1枚でも過ごせる季節に

JRの示談に応じた。

不当に示談金を吊り上げる気なんて毛頭もなく、

事件の騒動も世間的に収まったタイミング。

正直、あたしの中でどうでもいい事件(経験)になっていた。

 

アパートに訪れたのは、針金の様に痩せた

眼鏡を掛けた比較的若い職員さんだった。

 

きっ汚く狭いお茶の準備もできない部屋で

話を受ける気はなかったので、

折角来てもらった往路を反転してもらい、

中野サンモールの喫茶店で話を受けた。

 

示談金は、〇万円。

今更 金額公表しても問題はないのでしょうが、

まぁ、みんな大好き69の中間てことで。

 

コーヒーが着器する前に即答。

それで問題ないですと。

ここで全てが終了。私の中でこの事故に対しても閉幕。

 

この事故でお二人の方がお亡くなりになりました。

30年以上経った今、改めてご冥福をお祈りします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続き:

 

肌寒い20号線に佇む。爆走するトラックが巻き起こす風が肌に突き刺さる。

中野まで歩くとなれば、ゆうに1時間半はかかるだろう。。。

時間は、ちょうど昼頃だったか。

 

徹夜で一睡もしてない/風邪気味/むち打ち症と頭にたんこぶ と

この状況では、とても徒歩で帰る気力も体力もない。

(精力はあったかもしれないが)

 

『もう運転再開してるかな?』 と最寄りの大久保駅までは何とか歩いた。

。。。復旧の目途はたってません  と。

 

仕方ない、時間をつぶすしかない。

ふらっ~と駅前のパチンコ屋に足を入れる。

何の機種だったかまで記憶はないが、空いてるスロットル台に荷物を置き、

コインを買いに行った。

 

何も考えず、のめりこむ事なくポチポチとリールを回す。

店内の天井から吊り下げたTVを眺めていると、

その事故のニュースが流れていた。

 

空からヘリの撮影画像と一緒に、

事故にあわれた方の名前がテロップで流れている。

その中に、

大学生 R.Kさん(21) 中野区 の一行が。

 

昔から、「 自分勝手で、常識が薄く、誠意な気持ちが欠けている 」と評価されてた、あたくし。

自分に大した怪我もないから、大した出来事じゃないだろと思っていた。

が、全国区のニュースで流れているからには、

さすがに親とか知り合いも見てるかもと、やっと気づく。

 

店を出て路地の電話BOXから、実家に電話をかけると、

母親はパニックになっていた。

TVを見た近所から教えてもらったらしい。

 

「大した事ねーから心配するな」 といくら言っても

今から新幹線ですぐにこっちに来ると。

本当に、ヘリをチャーターしかねない勢いの口調だった。

 

今考えると、そしゃそーだよね。

自分の子供が同じ状況になったら、離婚して疎遠の今でも

すぐに無事を確認したいよな。。。

 

あんまり記憶がないが、確かビックボーナス1回分くらい浮いてから

その金でタクシー拾って中野のアパートまで帰ったか?

新宿まで歩いて中央線を使った記憶がないので。

(中央線は動いている事も頭になかった)

 

夕方前に、両親がアパートに来てくれた。

あたくしの無事な姿をみて安心し、徹夜明けの我が身を鑑みて、

すぐにとんぼ帰りしたが、申し訳なくそしてありがたかった。

 

20時前ころだろうか?アパートのピンポンが鳴った。

さすがに疲れ切っていて、布団に横たわった直後だった。

 

ドアを開けると、眼鏡をかけたスーツ姿の方が頭を下げていた。

大村崑に似た、初老の方が寒空の下でこちらに顔を向けた。

 

JRの方だった。

お見舞金として、結び切りの封筒に入った壱万円を渡された。

もろもろの事は明日以降にと、終始丁寧な対応で帰られた。

 

深夜まで、電話がひっきりなしに鳴っていた記憶がある。

大学の友人、バイトの店長ほか、ひっきりなしに安否確認とお見舞の電話を頂いた。

寝てしまった後は、留守番電話にメッセージを残して頂いた。

今だったら、LINEで連絡が来るんだろうな。

翌日には、留守電のマイクロテープがフルになっていた。

 

【後編その②】に続く

 

 

 

 

 

続き:

 

ほんの数分、いや数十秒だったかもしれない。

 

目を開けると、地べたに視線があった。

体が車両の床に投げ出されていたのである。

 

車内は埃のような物が舞い上がっていて、視界が悪く、

金属の異臭が感じられた。

視点が定まらない。

自身がおかれた状況をしばらくは認識できなかった。

 

床に 釣り下げ広告が落ちている。

その上に金属片が舞い落ちている。

視線を上げると、眼鏡をかけたぽっちゃりした年上のお兄さんが柱にしがみつき呆然としていた。

 

焦げ臭ぇー !!

そして金属を削るような音、チェーンソーで物を切断するような音が鳴り響いている。

 

爆発する!! と、その瞬間脳裏をよぎった。パニックになった。

 

反射的に、ぽっちゃり兄さんの腕を掴み、「脱出しましょう!」と声をかけた。

二人は這いずるようにホームに出た。

脳震盪をおこしていたようで体が思うように動かない。歩けない。

そのままベンチの脇に倒れこんでしまった。

 

しばらくすると、立ち上がる事ができた。

頭の側面が痛い。。。

今すぐにでも家に帰りたいから、フラフラしながら改札に向かった。

しかし、明らかにおかしな事がおきているのに、

ホーム上も、改札近辺もひっそりしている。

何人かが、階段をゆっくり上がっていった。

 

これは事故ではないか・・・

怪我人がいるのではないか・・・

救助が必要ではないのか??

 

登って行った人の後を追いかけ、再びホームに戻った。

乗客と思われる人が、何人かでけわしい顔で会話をしている。

ベンチに座りたたずんでいる会社員。

子供が乗っていないベビーカーが放置されている...

 

ホームを後方に進むと、

車両と車両が密着し、連結器の下部で火花が散っている車両が・・・

 

追突だ・・・

後面と前面間がひしゃげている車両どうしの所で、状況がわかった。

車両の損傷がひどい、ぶつけた方の車両の方が損傷がひどすぎる。

それ以上、足を前に進める事はできなかった。

 

乗っていた方の電車の後方部に倒れていた人を見つけた。

女性だった。床に倒れこみ、うつぶせで頭から出血してる...

体に動きがないピクリともしてない。明らかにまずい。

 

何をすればいいのだろう?

体を触っていいのか?止血を試みるのか?

とりあえずは仰向けにして脈を確認するのか?

 

その方のショルダーバックが横にあったので、それを拾おうとした時、

『大丈夫ですか!!』 と声を掛けられた。

 

駅員さんのようだった。

その後ろから、救急隊員の方の姿が見えた。

 

『乗客の方ですか?』

➡はい

『救急も来ましたので、駅の外に行ってください!』

 

ホームに戻ると、かなりの救急隊員や国鉄(当時もうJR?)がいた。

一時的に、ホームで救急体制が敷かれていたのかもしれない。

『怪我ありますか?』 と聞かれたが、

その時は、頭の側面が痛む程度だったので、OKですと答えた。

とにかく、家に帰りゆっくり寝たい気分だった。

 

改札に向かおうとした時に、

『あの人も怪我してます!』 と声があがり、それはあたくしへの指差しだった。

声を出したのは、同じ車両にいたあのぽっちゃり兄さんだった。

 

救急隊員の方から、

『どこが痛みますか?』

➡頭を打ったようですが大丈夫です

『今は痛みますか?』

➡タンコブできてるみたいだけど大丈夫です

『今はOKでも後で症状変わる事があります!』

『待機してください!!』

➡いや、いたって普通ですから。

『いいから!一緒に改札抜けてください!』

 

すでに、駅前の広場に救急場所が設置されていた。

寒かった。。。

ざわざわしていたから何十人レベルの乗客がいたという事だろう。

しばらくして、名前・住所・電話番号を聞かれて記入した。

症状を聞かれたかは記憶にない。

(当時の読売新聞に体育座りの姿が3面に載った)

 

そして救急車に乗せられた。2名で。そちらの方も軽症のようだった。

えっ、あきらかに自宅とは逆の方向に進む救急車。

着いたのは。新宿医科大学。

 

ロビーに看護師さんが待機してて、医療フロアに案内された。(と記憶してるが)

医療部屋の前のソファーでしばし待機。

そのうち、マスコミがやってきた。

『ひょっとして、東中野の事故の方ですか?』

カメラがまわってたようだ。

当日のニュースステーションで大々的に報道されていたようだ。

爆発するかと』の証言は、久米キャスターが事故のポイントとして取り上げていたようだ。

(私はその時間は憔悴睡眠中だったので観ていない)

 

その頃になって、首回りが痛くなってきた。

典型的なむち打ち症。

診断結果は、

頭側頭部打撲(たんこぶ)、頚椎ねんざ(むち打ち)で。、全治二週間。

診療の後に、NHKのインタヴューに対応。

看護師さんから会計は不要と告げられた。

 

自宅まで送迎があると考えていたが、フォローはここで終わり。。。

新宿西口に放りだされる事となったのである。

 

続く