里心がつく | あらしの日から〜最重度知的障害自閉症育児〜

あらしの日から〜最重度知的障害自閉症育児〜

息子のトムは最重度知的障害を伴う自閉症スペクトラムと診断されています
成長、親の想い、日々の記録
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先日、療育園で同じクラスだったママ達とランチをした。

卒園してまだあまりたっていないのに、すごく懐かしい感じがした。

 

嬉しかったのが、トムの卒園と同時に退職した担任のトモコ先生も来てくれたこと。

みんな、久しぶりに母親に会った子供のようにはしゃいで、我先にと先生に話を聞いてもらいたがった。

 

ああ、トムを連れてきて会わせてあげたかったなぁ!

一目散に駆け寄ってニッコリして、先生の頰に触れる様子が目に浮かぶ。

 

入学して少し経った頃、トムは家を出るときに、玄関に置いてある自転車のヘルメットに手を伸ばしたことがあった。

療育園のバス停には、毎朝自転車で通っていた。

もしかして、療育園に行きたかったのかな。先生に会いたかったのかな。

 

でも「自転車、乗らないよ。歩くよ」と私が言うと、癇癪も起こさずに、ヘルメットに伸ばした手を引っ込めた。

 

きっとわかってるんだ。もう卒園したのだということが。

トム、分かってないようでいて、ホントはいろんなことが分かっているもの。

 

話せる子は、今でも時折先生やクラスメイトの名を口にしたりするのだそうだ。切ねえぐすん

「子供も込みで会えたらねぇ…」とママ達と口々に言いながらも、多分ランチどころじゃなくなるよなぁ…

「とにかく、囲ってある広い場所が欲しいよね!」と皆で熱く語り合った。

 

 

懐かしい療育園。

毎週のように親子通園があって、トムとたくさんの時間を共有していた。

 

私、今たぶん少し寂しくなっちゃってるみたい。

トムはとっくに前に進んでるのに、私がまだちょっとついていけてない。

 

まあ、なんだかんだと、まだまだまだまだ手がかかるから、燃え尽きてる場合じゃないんだけどねニコ