最近のトム、お茶とかお風呂とか絵カードで要求してくれて、療育園の先生からも連絡帳で模倣の報告なんかもしてもらえて、成長を嬉しく思う。
で、それを受けて夫はトムにドンドンいろんなことをさせたいらしく、トイレに自由に行き来させることを提案してくれたんだけど、私は迷った挙句、「まだ脱走対策の方に重点をおきたい」と言って却下してしまった。
夫は分かったと言ってはくれたけど、多分諦めきれていない。
「玄関の鍵対策にこんなのがあるよ」
「玄関の窓は板か何かで塞いじゃったらどうかな」
脱走対策を強化するのは望むところだ。
でもトイレへの出入りを自由にするのは、私の覚悟が追いつくまで待って
いくら成長してきたといっても、大変なことに変わりはないんだ。
朝にも、療育園から帰ってきてから寝るまでの間にも、色々あるんだ。
毎日毎日、神経をザリザリ削られる場面がたくさんあるんだ。
それはトムが可愛いのとは全く別問題なの。
理由のわからない癇癪がある。奇声がある。
急に固まって動かなくなり、余裕がなくて急かしちゃうこともある。
気をぬくとうんちの被害にあったりもする。
こぼす汚す散らかすで、頭に血が上って怒鳴ってしまうことも多々ある。
このあいだ、噛みつかれちゃってから、少しばかりトムに恐怖を感じる瞬間もある。
やべえ、書き出したらとまらない
キッチンゲートやドアモンキー、押し入れのロック。
少しずつ環境を整えてきて、ようやくちょっとは息がつける状態になってきた。
トムに自力で色々やらせてやりたいのはヤマヤマだけど、そしたら今よりずっとピリ
ピリと気を張っていなくちゃならない。
今、トイレの出入りを自由にしたら、トイレの水で遊ぶだろうし、下手したら飲むだろうし、トイレットペーパーを詰まらせるだろう。
延々とやられて、終わりが見えない状態に耐えられるだろうか。
すぐ悲観するのは私の悪い癖だ。
まず、やってみれば、意外と杞憂に終わるのかもしれない。
でもなぁ…。できればもうひとつ、段階を踏みたい。
自力で自由に行き来させる前に、まずはパンツにして、カードやマカトンで要求させてから連れて行くかたちをとりたい。
まどろっこしい手段かもしれない。
変なクセがついちゃうかもしれない。
でも、療育園でも今までずっと効果のほどがわからなかった絵(写真)カードが、最近になってトムに通じ出した手ごたえがある。
それと同じで、焦らなくても「今だ」と思える瞬間がくると私は思うんだ。
だからもう少しだけ、先へ進むのを待ってくれないかな。
トムの成長を心から願っている夫の気持ちも尊重しつつ、トイレトレ、ゆっくりゆっくり進めていきたい。