みんな、みんな泣いて、悔しかった。悔しくて仕方なかった。
きっとみんな同じ。
この病気にさえならなければ、治療法があればまだなんとかなったかもしれないのに。
できることはした。
多分した。。
でも、この病はお父さんを苦しめるだけでした。
残酷な病気だって改めて思いました。
頭はしっかりしてるのに、体はどんどん動かなくなる。
そして苦しめる。
こんな病気なくなればいいのに。
お父さんの病室からは桜が満開でした。
でも、お父さんの目線からは見れなかった。
お父さん、亡くなる数日前に看護師さんにお願いをしたみたい。
桜を見に行きたいと。
車椅子では行けないので、ベッドでの移動となります。
看護師さんも父の思いを受け入れてくれたようで桜を見に行って記念撮影してきたようです。
看護師さんに囲まれて良い顔してました。
もしかしたら、父は自分の死が近いことを感じていたのかもしれない。
だから口から水分を摂ろうとしたり、桜を見に行きたいとお願いをしたのかもしれない。
お父さん、自分の病気のことをあまり考えないようにしてるのかな？なんて思ったりした時もあったけど、やっぱりお父さんが1番色々考えてたんだね。
辛かったよね。
弱音を吐くことも見せることもほとんどなかった。たまに心が折れて弱音を吐くことがあったけど、話しを聞いて大丈夫、大丈夫。って何度も言ってきた。
それぐらいしかわたしにはできなかった。
お父さんは満開の桜並木を背にして実家に帰りました。
お父さん桜の中帰れるなんて最高じゃん！！
良かったねーって言うたびに泣けてきた。
でも、沢山頑張ったんだもん。
お父さんすっごく強いんだよ。
ほんと、強い。
お父さんありがとうね。