日本人は今まで、薬物による性機能障害を、おおっぴらに訴える人が多かったとは思えません。アメリカでは大問題になります。しかし、薬物効果を取るか、性機能障害を避けるために薬を飲まないかを、だれが判断するかがまた問題です。今はましになりましたが、性機能(勃起,射精)を優先する為に、抗精神病薬を止めるのは、入院の場合と外来では違います。外来の患者さんは、監督者の強い力が無ければたいていの人が薬を止めるでしょう。するとまた病状が悪化して再入院となりやすいでしょう。昔、統合失調症の患者のお母さんが相談に来て、「息子に薬を飲ませれば大人しくなるが、飲ませないと暴力的になるものの、嫁とのSEXはできるようになる。息子の楽しみを奪いたくはないし。」と言ってきました。当時の薬の幅は狭く、どんな薬を飲んでいるのかも分からず、主治医に相談して欲しい、としか答えられませんでした。エビリファイはホルモン系に与える影響が少なく良い薬なのですが、全ての統合失調症を治療できるわけではありません。昔のクロールプロマジン、レボメプロマジン、ハロペリドールでも、SEXが簡単にできる人はいるのです。個人差や年齢にもよります。抗てんかん薬でも同じで、SEXをしたいと思うたびに断薬をしては、発作を起こす人もいました。抗うつ薬でも性機能障害を起こします。現代のフルボキサミン(デプロメール、ルボックス)は起こしやすいと思います。鎮痛消炎剤(NSAIDS)も射精遅延を起こします。逆に早漏の人は風邪薬を飲むと射精が遅れます。以上取り留めもなく書きました。